RX7000シリーズがFSR Upscaling 4.1に対応、AMD Software:Adrenaline Edition 26.6.2がリリース

日本時間の2026年6月22日、「AMD Software:Adrenaline Edition 26.6.2」がリリースされました。7月の予定でしたが、少し早めにリリースされましたね。

ダウンロードとインストール

統合版パッケージとして、「whql-amd-software-adrenalin-edition-26.6.2-win11-c.exe」が提供されています。

リリースノート

ドライバーバージョン内訳

  • RDNA1/RDNA2:32.0.21043.12001(25.10.43.12)→32.0.21043.19003(25.10.43.19)
  • RDNA3/RDNA4:32.0.31019.2002(26.10.19.02)→32.0.31021.1015(26.10.21.01)

RDNA1/RDNA2は25.10系ドライバーのまま据え置きです。

不安があれば、AMD Cleanup UtilityやDDUを使用してクリーンインストールを行うことをお勧めします。特にDDUなどを使用せずにダウングレードを行ったことがある場合は、適切な状態になってない可能性があると考えられます。

変更点や主な修正内容

新機能

  • Radeon RX7000シリーズでAMD FSR Upscaling 4.1をサポート

新規サポートされたゲーム

  • アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ
  • DOOM: The Dark Ages | Revelations

主な修正内容

  • 【Radeon RX7000シリーズ】「RoadCraft」をプレイしていると断続的にクラッシュしたり、ドライバーのタイムアウトが発生する問題を修正
  • 【Radeon RX6000シリーズ】HP Reverb G2ヘッドセットでSteamVRを使用すると、画面が紫色になる場合がある問題を修正

不具合

既知の不具合

  • 【Ryzen AI 9 HX 370】「Battlefield 6」をプレイしていると断続的にクラッシュしたり、ドライバーのタイムアウトが発生する(※できるだけ早く修正をリリースできるようAMDは開発者と協力中)
  • 「録画及びストリーム」機能を使って「Battlefield 6」をプレイしていると、テクスチャのチラつきや破損が発生する場合がある
  • 【Radeon RX9000シリーズ】「Battlefield 6」をプレイ中、AMD Software:Adrenaline Edition上でAMD FSRによるアップスケーリングやフレーム生成が非アクティブと表示されることがある
  • HuggingFaceやGitHubへのアクセスが制限されている地域では、Al Bundleコンポーネントのインストールエラーが発生する場合がある
  • 「Maxon Cinema 4D」や「Blender」でモデルのチラつきやレンダリングの失敗が発生する場合があるため、問題の発生しているユーザーはAMD Software: Adrenalin Edition 26.3.1のインストールを推奨
  • 【Radeon RX7000/9000シリーズ】「Blender」が断続的にクラッシュする場合があるため、問題の発生しているユーザーはAMD Software: Adrenalin Edition 26.3.1のインストールを推奨

その他の不具合

  • 【Radeon RX9000シリーズ】Virtual Desktop 1.34.18でUltra解像度以上の設定でHEVCコーデックを使用するとエンコードが非常に遅くなります。解像度が高い場合、フレームレートが大幅に低下し、酷くスタッターします。(※)
  • 【Radeon RX9000シリーズ】PICO Connect 10.6.6でHEVCコーデックを使用するとエンコードが非常に遅くなり、フレームレートが低下します。(※)

※2026年6月30日現在、古いドライバーに戻しても再現する事を確認しました。共通点としてMicrosoft Media Foundation関連の問題だと思われますが、詳細は不明です。

RX7000シリーズがFSR Upscaling 4.1に対応

Forza Horizon 6

Monster Hunter Wilds

Radeon RX7000シリーズでもFSR 4.1.1のアップスケーリングが動作するようになりました。RDNA 4ではFP8で動作していたものを、RDNA 3のINT8でも動作するよう最適化を行ったようです。

AMD FSR Upscaling 4.1 RDNA 3 Support Now Available in FSR SDK 2.3 Update - AMD GPUOpen
AMD FSR "Redstone" SDK 2.3 brings ML-powered FSR Upscaling 4.1.1 to AMD Radeon RX 7000 Series GPUs, along with Frame Gen...

FSR 3との比較は大手メディアなどが行うでしょうし、手元に対応しているゲームがあまりないのでレビューは割愛させていただきます。

FSRフレーム生成についても、元から有効の状態でドライバーをアップデートしても特にトラブルはありませんでした。常にFSRフレーム生成を有効にして遊んでいるMonster Hunter Wildsにおいて、26.6.2アップデート後もFSRフレーム生成有効のまま問題なく起動し、ゲーム内でFSRフレーム生成をオン・オフしても問題なく切り替わることを確認しています。

手元のRX7900XTはDDUを使用せずにそのままアップデートを行いましたが、何かトラブルのある方は一度DDUを行うことをおすすめします。

VRでの動作やその他のゲームなど

2Dゲームも少しだけテストしています。

QuestやPICOで映像がフリーズし、SteamVRが重大なエラーを起こす問題は解消か

Radeon RX9070XTでは26.6.1などのドライバーでVirtual DesktopやPICO Connectを使用していると、フリーズとクラッシュが起こる問題がありました。これが26.6.2で解消した可能性があります。

2時間ほど連続稼働させてみたり、PICO ConnectやVirtual Desktopでコーデックを頻繁に切り替えるなどを試していますが、今のところ一度もクラッシュせずに安定動作しています。テストした内容は以下の通りとなります。

  1. ✅Virtual Desktopで2時間ほど連続動作させる
  2. ✅PICO Connectで2時間ほど連続動作させる
  3. ✅Virtual Desktopでストリーミング中にコーデックを切り替える(検証のため何度もテスト)
    1. PICO Connectの場合は元々ストリーミング中にコーデックを切り替えると切断されやすいので注意
  4. ✅解像度を変更してSteamVRを再起動する(10回ほどテスト)
  5. ✅ストリーミング中にビットレートを変更する
  6. ✅VR画面とデスクトップ画面を切り替える
  7. ✅VRChatでワールドを何度か移動する

以前は即座に問題が発生していたので恐らく大丈夫ではないかと思いますが、もうしばらく様子を見ておこうと思います。DDUを使用してクリーンインストールを行って確認していますが、どうしても問題が起こる場合は26.3.1に留まることをおすすめします。

HEVCコーデック(8-bit)だけ若干の問題あり

「Ultra解像度以上」に設定するとHEVC 8-bitでのVRエンコードにパフォーマンスの問題が生じる場合があります。

特にVirtual Desktop 1.34.16からH.264/H.264+がMedia Foundation経由で動作しなくなったため、HEVC 10-bitとAV1 10-bitと同様にAMD側のAMF SDKを直接使用するようになっています。そのため、現在Media Foundationを使用するのはHEVC(8-bit)だけです。

現在確認されている、RX9000シリーズ限定で発生するエンコーダーの不具合は以下の通り。

  • 【HEVC 8-bit】エンコードに非常に時間が掛かります。特に解像度が高い場合はフレームレートが大幅に低下し、酷いスタッターが生じます。(PICO ConnectもHEVCでは影響あり)

Virtual Desktopを使う場合は、「H.264/H.264+」「HEVC 10-bit」「AV1 10-bit」のいずれかを使用し、無印の「HEVC」を使用しないように気をつけてください。PICO Connectの場合は、「AVC(H.264)」か「AV1」のどちらかを使用してください。Steam Linkは未検証ですが、HEVC 10-bitなので大丈夫なはずです。

HEVCを使用する場合は片目2.5Kまでを推奨

今回新たに気が付いた点として、片目2.5K解像度までならHEVC 8-bitのエンコード遅延が許容範囲内となることです。

SteamVRだけを起動した状態で簡単にレイテンシーを測定した結果は以下の通りとなります。HEVCだけエンコーダーの負荷が異様に高く、エンコーダーの使用率が100%に達すると急激にレイテンシーが増加します。PICO Connectであれば片目3Kでもギリギリ動かせるかもしれませんが、素直にAVCまたはAV1での使用を強くおすすめします。

Virtual Desktop 1.34.18(RX9070XT 26.6.2)
解像度HEVC 10-bit エンコードレイテンシーHEVC エンコードレイテンシー
High(2592px)3ms7~10ms
Ultra(2784px)3ms21~39ms
PICO Connect 10.6.6(RX9070XT 26.6.2)
解像度AV1 エンコードレイテンシーHEVC エンコードレイテンシー
超高画質(2592px)5~6ms11~13ms
ウルトラHD(3120px)5~6ms11~13ms
ウルトラHD+(3480px)6ms33~34ms

Forza Horizon 6

RX9070XTでFSR 4.1.1 クオリティに設定し、Extreme+RTプリセットでベンチマークを実行しました。特にこれといった問題もなく、安定して動作しているように見えます。

アークナイツ:エンドフィールド

デフォルトの最高設定で10分ほど適当にプレイ。スタッター率もかなり低く、目立った問題は感じられませんでした。

原神

こちらも戦闘を含むプレイを10分ほど行いました。カメラを動かしたときの引っ掛かりが若干気になる気がしますが、概ね問題はないように感じます。

何かあれば更新予定です。

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