FSR 4.1やBlenderなどに関連する不具合修正を含む、AMD Software:Adrenaline Edition 26.7.1がリリース

日本時間の2026年7月29日、「AMD Software:Adrenaline Edition 26.7.1」がリリースされました。FSRに関する不具合修正や、Blender関連の不具合が修正されています。

余談ですが、当初の予定ではこのバージョンでRX7000シリーズのFSR 4.1対応が行われるはずでした。しかし、前倒しで6月にリリースされることとなり、1ヶ月の間に複数の修正リリースが出る異例の事態となりました。ドライバーが意図せず流出してしまったことが、前倒しの理由ではないかと言われています。もしこれが前倒しの理由だったとしたら、不十分な状態でドライバーのリリースが行われる事に繋がったので、直前でのリークが起こるのはユーザーにとってもあまり望ましくないですね。

ダウンロードとインストール

統合版パッケージとして、「whql-amd-software-adrenalin-edition-26.7.1-win11-c.exe」が提供されています。

リリースノート

ドライバーバージョン内訳

  • RDNA1/RDNA2:32.0.21043.19003(25.10.43.19)→32.0.21045.1000(25.10.45.01)
  • RDNA3/RDNA4:32.0.31021.5001(26.10.21.05)→32.0.31035.1003(26.10.35.01)

RDNA3/RDNA4は26.5.1~26.6.4と同じ26.10系ドライバーです。RDNA1/RDNA2向けは25.10系ドライバーのまま据え置きです。ダウングレードを行う場合は、AMD Cleanup UtilityやDDUを使用してクリーンインストールを行ってください。

変更点や主な修正内容

新規サポートされた製品

  • AMD Radeon RX 9050

新規サポートされたゲーム

  • Gears of War: E-Day Open Beta Early Access
  • Out of Control Evolution

Blender関連の不具合が修正

  • 【Radeon RX7000/9000シリーズ】「Maxon Cinema 4D」や「Blender」でモデルのチラつきやレンダリングの失敗が発生する場合がある問題を修正
  • 【Radeon RX7000/9000シリーズ】「Blender」が断続的にクラッシュする場合がある問題を修正

26.5.2から既知の問題としてアナウンスされていたBlender関連の不具合が修正されました。手元での検証はしていませんが、これを理由に26.3.1に留まっていた方は26.7.1へのアップデートを検討しても良いかもしれません。

FSR関連の不具合が修正

  • 【Radeon RX7000シリーズ】AMD FSR Upscaling 4.1を有効にした場合、一部のゲームで断続的なクラッシュが発生する場合がある問題を修正
  • 【Radeon RX9000シリーズ】「Battlefield 6」をプレイ中、AMD Software:Adrenaline Edition上でAMD FSRによるアップスケーリングやフレーム生成が非アクティブと表示されることがある問題を修正

その他

  • 【Radeon RX7000シリーズ】「Fortnight」をプレイしていると、方向を指し示すアイコンが表示されないことがある問題を修正

不具合

既知の不具合

  • 【Ryzen AI 9 HX 370】「Battlefield 6」をプレイしていると断続的にクラッシュしたり、ドライバーのタイムアウトが発生する(※できるだけ早く修正をリリースできるようAMDは開発者と協力中)
  • 「録画及びストリーム」機能を使って「Battlefield 6」をプレイしていると、テクスチャのチラつきや破損が発生する場合がある
  • HuggingFaceやGitHubへのアクセスが制限されている地域では、Al Bundleコンポーネントのインストールエラーが発生する場合がある
  • Windows 10では、ドライバーのインストール後にAMD SmartAccess Memoryが無効になる場合がある

Windows 10でのSAM無効化の問題は、クリーンインストール時に発生するのではないかとの情報もあります。再起動で改善が見られなかったり何か不都合が生じる場合は、少し古いドライバーを先に入れてから26.7.1へアップグレードインストールすると良いのかもしれません。

VRでの動作やその他のゲームなど

SteamVRやVRChatなど

RX9070XTとRX7900XTでテスト中ですが、今のところフリーズやクラッシュといった問題には遭遇していません。何かあれば追記予定です。

「なでなでマッチング」のトラブルは解決

RX9060XTやRX9070シリーズでVRChatワールドの「なでなでマッチング」にJoinするときに、ドライバーのクラッシュ(TDR)が発生する問題が一時期話題になっていました。これはドライバーではなく7月28日のワールド更新で修正されています。26.7.1でも何度か確認しましたが、問題はなさそうです。

結局のところ原因は不明でしたが、動作検証を行っていたときはVRChatを起動してから動画プレイヤーをどこかで一度でも読み込んでいる状態だと、「なでなでマッチング」にJoinしたとき、つまり2回目の読み込み時に高確率でクラッシュするようでした。憶測の域は出ませんが、RX9000シリーズのHWデコーダーに何らかの不具合があり、特定条件下でクラッシュを誘発する状況だったのではないかと考えています。

ドライバーのクラッシュは、タイムアウトによるWindows側からのリセット(TDR)により発生しているので、AVPro Videoのデコーダー再生成の際に運悪くUdonなどの初期化タイミングが重なってしまった事もタイムアウトしやすい原因となった可能性も考えられそうです。(そういったトリガーとなる他の要因が、たまたま「なでなでマッチング」において揃ってしまったのだと思われます。)

Microsoft Edge上でのYouTubeや、純正のメディアプレイヤーアプリ使用時にHWデコーダーの使用率が100%となる現象もランダムに観測しているので、RX9000シリーズのエンコーダー・デコーダー周りは何かがおかしいような気はしています。(※チップセットドライバー8.08.12.551か、グラフィックドライバー26.8.1のどちらかで改善した可能性あり)

引き続きその辺りに注意を払いつつ、再現性の高い問題があればバグレポートの送信を心掛けています。

HEVCエンコードの不具合について

関連する不具合として、Microsoft Media Foundation経由でのHEVCエンコードが非常に高負荷となってしまう不具合は未だに直っていないようです。RX9000シリーズをお使いの場合は、PICO ConnectのHEVCとVirtual DesktopのHEVCは利用を避けた方が良いでしょう。(※Steam LinkやVirtual DesktopのHEVC 10-bitはMedia Foundation経由ではないので問題ありません)

その他のゲームについて

ほとんど試せなかったので掲載は見送ります。

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