2025年3月7日、AMD Radeon RX 9070シリーズの発売に合わせて、「AMD Software:Adrenaline Edition 25.3.1」がリリースされました。本バージョンのドライバーではRX 9070シリーズ専用機能であるFSR 4やImage Sharpening 2の搭載、そしてAFMF 2.1へのアップデートでフレーム生成の画質が向上するといった大きな更新があります。
今回はそちらについて取り上げませんので、詳細はリリースノートをご覧ください。
Virtual Desktopでの不具合が解消
さて、AMD Software:Adrenaline Edition 25.3.1ではHEVCエンコード関連の不具合が修正されたため、Virtual DesktopでHEVC 10-bitモードを使用した際にエンコーダーが停止するなどの不具合が解消されました。Virtual Desktopの開発者も動作を確認し、25.3.1が推奨ドライバーバージョンへと更新されています。(※RX 5000シリーズ以降が対象)今後新たに問題が起きなければ良いですね。
2024年1月のドライバーバージョン(24.1.1)からずっと続いていたこの不具合のため、Virtual Desktopの推奨ドライバーバージョンは長らく23.12.1のままでした。2024年の12月から修正への取り組みが行われていたようです。
尚、コーデックの変更はVirtual Desktop StreamerのOPTIONSから設定可能です。
既知の不具合などについて
今のところ、VRChatやVirtual Desktopを用いたVRの動作は、Radeon起因とみられる描画の不具合は見受けられませんでした。Radeonが注目される理由となったモンスターハンターワイルズも快適に動作していました。
AMD公式のリリースノートには様々な不具合がリストアップされており、特定のゲームでの不具合やサードパーティ製ツールでのROP数の検出で誤った数が返ってくるといったものがあります。
ドライバーをインストールした後、Microsoft EdgeでYouTubeを視聴するとパフォーマンスに問題が起こる場合もあるとのこと。そちらは遭遇していないので分かりませんが、もしChromiumに関係する不具合であればGoogle Chromeなどでも問題が起こると思われるので、flagsから動画関連の設定を変更したりハードウェアアクセラレーションを無効にするといった対処方法が考えられます。(※あとで戻せるように変更内容をメモをしておくこと)
その他にはラップトップのカメラに問題がある場合は、AMD Cleanup Utilityを使用してから以前のバージョンに戻すよう案内がありました。
2025年3月16日追記:SteamVRのモーションスムージングが有効の場合、メモリリークする問題が発生するようです。設定項目が出てこない、あるいは内部的にモーションスムージングが有効になっている場合は設定ファイルを書き換える必要があります。

