AndroidスマートフォンからNARE FACIAL TRACKERにWi-Fiで接続できないときの対処法・その他トラブルシューティング

NARE FACIAL TRACKER(以下ナレトラ)の日本語マニュアル通りに操作を行っていると、Androidスマートフォンから「nareface-setup」に接続した後に設定の仕方が分からなくなるかと思います。Androidからの設定は少しコツが必要なので、その方法を紹介します。

ナレトラのWi-Fiに繋ぐ方法

「機内モード」にしてセットアップをすること

恐らくAndroid 9あたりから、インターネットに接続されていないWi-Fiに繋いだときに、モバイルネットワークが有効の場合はそちらが優先されてしまってWi-Fiには接続されない仕様になっています。

ナレトラは「インターネットに接続されていないWi-Fiルーター」のような状態となっているので、ナレトラのセットアップ用Wi-Fi SSIDの「nareface-setup」に接続しても実際には無効なネットワークと判断されてアクセスできないことがあります。「Nintendo Switch」の画像共有機能にアクセスできないのも同じような理由です。

回避策として、機内モードをオンにしてモバイルネットワークを使えない状態にしてからナレトラのWi-Fi(nareface-setup)に繋いでください。

接続を維持するか聞かれる場合は「はい」を押す

例えば、Google Pixelなどのスマートフォンでは「このネットワークはインターネットに接続していません。接続を維持しますか?」と通知で聞かれる場合があります。

この場合は、「はい」を選択して接続を維持してください。Androidバージョンや機種によっては聞かれない場合もあります。

同じような案内をしている他の情報源

Android端末では、接続先のSSIDがインターネット未接続の場合、スマートフォン自体のモバイルネットワークを優先してWi-Fi接続を切断する場合があります。

このような場合には以下の方法をお試しください。

● 機内モードに切り替えてから設定する

Android端末でWi-Fi接続できない|Aterm®MR10LNユーザーズマニュアル

「ルーター管理」ボタンは基本的に出てこない

ナレトラのマニュアルには「nareface-setup」の設定を開くと画面に「ルーター管理」ボタンが表示されるとありますが、恐らく殆どの機種でこのボタンは表示されません。マニュアルに掲載されているスクリーンショットはGalaxyのものなので、Galaxy以外の機種では出ない可能性が高いです。

そのため、直接IPアドレスを入力してWi-Fi設定画面にアクセスする必要があります。

ナレトラのIPアドレスの第3オクテットは「4」として設定されているようなので、ブラウザのアドレスバーに「192.168.4.1」と入れてアクセスしてください。

あとはマニュアル通りに設定しよう

2.4GHzのWi-Fi SSIDとパスワードを入力

2.4GHzのWi-Fi SSIDを選択して、パスワードを入力して接続を行いましょう。カッコ書きされている数字は電波強度です。

BUFFALOが提示している参考値によると、2.4GHzなら「-65dBm以上」あれば良好な通信が可能です。「-75 ~ -66dBm」なら実用的とのこと。上の画像の場合だと、(-54)は十分な強度があります。ノイズは考慮されていませんので、大まかな目安として見ておきましょう。

無線状況が良好なRSSI(電波強度)はどの程度ですか(Wi-Fiアクセスポイント)
無線状況が良好なRSSI(電波強度)はどの程度ですか(Wi-Fiアクセスポイント)に関するFAQ。バッファローのサポートのコンテンツをご紹介。

Wi-Fiへ正常に接続できれば、緑色のLEDが1秒ごとに点滅します。

SSIDが候補に出てこない・接続できないときは

バンドステアリングを設定していたり、Wi-Fi 7のMLO機能を使用していると上手く接続できない場合があります。2.4GHz単体のSSIDを用意しておきましょう。

Wi-Fiのチャンネルも1~11chの範囲で指定しておく方が良さそうです。未検証ですが、ESP32-C3-MINI-1はIEEE 802.11b/g/nの2412~2484MHzに対応しています。日本や韓国は1~13chが利用できる地域ですが、ナレトラが12ch(中心周波数2467MHz)や13ch(2472MHz)での接続が行えない内部設定になっていると接続が行えない可能性があります。

SSIDとパスワードは合ってるのに「Connection failed」と出て接続に失敗するときは、Wi-Fiの暗号化方式をWPA3からWPA2に変えると接続できるようになる場合があります。(WPA3のサポートはされているとは思うのですが)

Wi-Fi チャンネルは1・6・11ch推奨

手動設定する場合は、1・6・11chにしておくのが適切とのこと。干渉を考慮すると40MHzではなく、20MHz設定にしておくのをおすすめします。同じ部屋にルーターが2台あるのでモロ被りしてますが、一番右にある赤枠のSSID(ASUS TUF-BE9400)に接続して安定して利用できています。

WiFi 2.4Ghz帯の混信しないチャンネルの推奨設定 – hs117351’s blog https://hs117351.hatenablog.jp/entry/2025/12/10/151504

カメラ映像ソースの設定

左目を「http://nareface.local/left」右目を「http://nareface.local/right」フェイスを「http://nareface.local/face」にアドレスを設定して、「カメラを起動」を押して繋がればOKです。

以下はBaballoniaアルファテスト版のスクリーンショットです。優先バックエンドが「IpCameraCapture」ではなくて「Wireless/IP Camera」になってますが大体同じです。

「画像の明るさ」を少し明るくしてみたり、顔カメラが反転しているようなら左右反転のボタンを押しておきましょう。

Wi-Fiに繋がったはずだがカメラに繋がらない

緑色のLEDが1秒ごとに点滅しており、Wi-Fiに繋がっているはずなのに、カメラ映像に接続できないことがあります。特にカメラ映像配信中にうっかりBaballoniaを閉じてしまったときに、再接続が行えないことがあります。

接続できなくなったときは、一度トラッカーの電源を入れ直してみると再接続可能な場合があります。原因については分かりませんが、ESP32の搭載RAMがかなり小さいのでメモリ不足で何らかの問題が起きている可能性はありそうですね。

ファームウェアv1.0.4にアップデート後、この問題は大きく改善されています。ネットワークが詰まったときは古いフレームを捨てて最新の映像フレームを送信するようになったとのことです。

VRCFTモジュールを入れよう

SteamでVRCFaceTrackingをインストールして、モジュール管理から「VRCFT-Babble」をインストールしましょう。

「SteamLink VRCFT Module」や「Virtual Desktop」といったBabble以外のモジュールはインストールしないでください。

「他のモジュールが入ってるせいで動作しない」というトラブルに遭っている方が大勢いらっしゃいます。VRCFT-Babble以外のものが入っている場合は全てアンインストールしてください。

Steam LinkやVirtual Desktopのモジュールが先に動いてしまうのが、動作しなくなる理由です。それらは基本的にフェイストラッキング内蔵のQuest Proなどで使用するモジュールなので入れる必要はありません。

Q.「VRCFT-Babble」以外に使えるものはある?
A. 様々な補正を入れた改変版モジュールを用意したので、そちらを使うこともできます。非公式版なので、公式に問い合わせたりはしないでください。
https://blog.pikegadge.com/nare-facial-tracker-vrcft-baballonia-modified/

トラブルシューティングなど

Wi-Fiの再設定をしたい

初回設定時は電源ボタンを1.5秒長押しでしたが、再設定をしたいときは「電源ボタンを素早く3回押す」ことでWi-Fi接続モードになります。気持ち早めに押した方がモード切り替えは上手く行きやすかったです。

スマホが手元にない

PCがWi-Fiに対応していればPCで設定できますし、お使いのQuestやPICOからも設定できるはずです。

どのぐらいの速度があればいい?

160x120pxで約25FPSのモノクロ映像が3つ流れてくるので、大体12Mbpsを余裕で流せる感じなら大丈夫かと思われます。詳しいフォーマットは分かりませんが、ESP32-C3-MINI-1で圧縮してる余裕は無いと思いますので多分非圧縮でしょう。

160 x 120 = 19,200px
19,200px x 1byte(8bit) = 19,200byte ≒ 19.2KB
19.2KB x 25FPS = 480KB/s ≒ 3.84Mbps
3.84Mbps x カメラ映像3つ = 11.5Mbps

フレームレートは変動していたので常に25FPSきっちり出ているわけではなさそうです。フレームドロップも多過ぎなければ許容範囲かと思います。内訳はBaballoniaのデバッグメニューから見られます。

IEEE 802.11n HT20 MCS7で繋いだとして、実効30Mbpsぐらいあれば足りるはず……!実効速度は理論値の半分ぐらいで見積もっても、65Mbpsでリンクできていれば大丈夫だと考えられます。

トラッカーとかで干渉はある?

2.4GHz帯で接続するBluetoothイヤホンや、PICO Motion Tracker 5台をナレトラの近くで同時に利用していますが特に問題なくフェイストラッキングができています。

HaritoraXワイヤレス 6台を追加で繋いだり、スマートフォン2台のテザリングをオンにしたりして検証してみました。ナレトラを接続してないWi-Fiルーターの近くに行ったりしても特になんともなく、安定して25FPS出ている状態です。

ファームウェアv1.0.4アップデート後は、概ね30FPS以上出るようになりました。

NARE FACIAL TRACKER(ナレトラ)ファームウェア v1.0.4 アップデート
2026年10月1日、NARE FACIAL TRACKER(ナレトラ)用のファームウェア、バージョン1.0.4がリリースされました。ダウンロードはNaremotionの公式Discordから行えます。2026年10月7日に追加修正された1…

超メタフェス2026の会場では動作させられなかったようですが、大勢の人で混み合っていて様々なノイズが飛び交うような特殊環境下では仕方がないかと思います。一般のご家庭であのような電波状況にはなりにくいかと思いますので、同じ部屋にルーターが置いてあれば基本的には大丈夫かと。

NARE FACIAL TRACKER(ナレトラ)を気軽に利用できるようにするVRCFTモジュールを作ってみた
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