Amazonのブラックフライデーでセール価格だったので買ってみました。1日使っただけですが、軽くレビューしてみようと思います。
ハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリング
側面と下部にある2つの集音マイクを使った、ハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載しています。
最大で-38dBのノイズ低減効果があるとのことで、-20dB程度のANCを搭載する同価格帯のイヤホンと比べるとそれなりな効果は期待できそうです。
大きな期待を持って使うと、こんなもんかと感じてしまうかもしれませんが、1万円未満のワイヤレスイヤホンとしてはしっかりしてると思います。あえてノイズキャンセリング最高峰であるWF-1000XM4と比較しても、そんなに悪くはないと感じています。
低周波のノイズはしっかりとカットできてるようです。流石に同価格帯で有線接続のノイズキャンセリングイヤホンのような性能はありませんので、周囲の音が消えて耳が詰まったと錯覚するような感覚はないです。あの感覚が苦手な人には丁度いいぐらいかと思います。
ANCのオン・オフで音質の差は特に感じませんでした。大きな偏りはなく、低音もそこそこな感じかなと。
違和感の少ない外音取り込み、アンビエントモード
左側のイヤホンを3回タップすると、アンビエントモード、ノーマルモード、ノイズキャンセリングモードと切り替えができます。
アンビエントモードでは、マイクで取り込んだ音も聞き取ることができます。
音楽の音量が大きいと微妙ですが、結構音が入り込んでくるかなといった感じです。ただ、会話はちょっと難しいと思います。
変なノイズなどは感じられませんでしたが、紙が擦れる音や、ビニール袋の音など、そういう音が少し刺さるような感じもありました。それでもマイクの音を聴いてる感じは少なく、聴こえ方は自然な感じがありました。
加速度センサーによる操作
静電式のタッチセンサーや物理ボタンではなく、加速度センサーを使った操作を行います。
対応する操作は2回タップか3回タップのみで、トントンと指でつついて振動を加えると動作します。タッチセンサーではないので手袋をしていても大丈夫です。また、ちょっと触った程度では反応しないので誤動作の心配は少ないです。(※誤動作しないとは言ってない)
使い始めは使い慣れないかもしれませんが、何回か練習すれば問題はないかなと。左耳側は音声アシスタントの起動とノイズキャンセリング機能の切り替えで、右耳側が再生・一時停止と曲送りになっています。電話が掛かってきたときの応答と拒否に限りどちらの側のイヤホンでも操作できるようになっています。
余談ですが、Bluetoothの設定で「電話」のチェックを外す(HFP/HSPプロファイルを無効にする)と、左側の2回タップで音声アシスタントを起動する操作ができなくなります。試してませんが着信時の操作もできないのかなと。
赤外線センサーで自動再生
赤外線センサーを搭載しており、耳に装着すると再生、耳から取り外すと一時停止するようになっています。スマートフォン側で音楽アプリがスタンバイされた状態ならば、ケースから取り出して耳に装着するだけで音楽が再生されます。
一見便利そうな機能ですが、一時停止の為に耳から外したあとポケットに仕舞うと、耳に装着したと判定されて再生が始まってしまいます。お店で会計をするときなど、一時的に外すときに便利な機能ですね。
ケースのバッテリー残量に注意
音楽を聴き終えた後はイヤホンをケースにしまう事で電源をオフにする事ができますが、ここで注意したいのはケースのバッテリー残量です。
どうやらこのイヤホン、ケース側にバッテリーが残ってないと、イヤホンの電源をオンにすることが出来ないようです。手元で確認したところ、バッテリー残量がイヤホン側70%、ケース側0%の状態ではイヤホンの電源を入れることができませんでした。
ケースの蓋を開けて電源オン、初回のペアリング操作もケースに入れた状態で行いますので、実はとても重要な部分です。ケースの方にも気を遣ってあげましょう。
Edifier TWS NB2について
買ってから気が付きましたが、TWS NB2という同型と思われるイヤホンがありました。形状は同じですが、色や質感が違うようです。EarFun側が「Edifierとコラボレーションして~」と言っているので、関連はありそうですね。
同型と思いきや、よく見るとEdifier TWS NB2の方が低遅延のゲームモードや、アプリからの操作が可能であったりといった違いがあるようです。もちろんEarFun Air Proでは「Edifier Connect」は認識せず、動作しませんでした。
Amazonの説明文を比較した限りでは、EarFun Air Proが-38dBと謳っているのに対して、Edifier TWS NB2は-35dBという違いも見られました。EarFun Air Pro側にはEarFunのQuiet Smart(音楽やノイズ、ドライバーと耳の間の音響特性を感知して調整、ANC処理で欠落した部分の補完)があるようなので、ANCの品質に差があるかもしれません。(誤差の範囲内のような気もしますが。)
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数日使ってみて
しばらく使っていますが、アンビエントモードが外を歩くときにはなかなか重宝しますね。危険のないようにちゃんと音量を下げる前提ですが、後ろから来る車の音とかしっかりと聞こえてくるので安心です。流石に会話は厳しいので、会話時は素直にイヤホンを外すべきですけど。
音のレビューというのはなかなか手ごわいものがあるので機能面のレビューばかりになっていますが、音質については不満もなく概ね満足しています。特定の音域をひいきしてない感じは好印象です。
接続安定性についても悪くないとは思います。デバイスが行方不明になったり、接続に時間がかかったりって事はありません。強いて挙げるならば外で使っていると稀に途切れるぐらいですかね。ノイズ源の多いPC前で使っていても大丈夫ですが、流石に電子レンジが動き出すとしっかり途切れます。左右が有線で繋がっているワイヤレスイヤホンよりも不利な状況ではありますが、品質はちゃんとしてるとは思います。
2020-12-28:ケースについて追記。
2021-09-03:内容を微修正。