2021年の終わりに気が向いて最近のビルドを試したところ、動作しなくなっていました。ここで紹介したものはocnuhljapanでの動作を想定してないのでそれはそう。
以前ROM焼きイマイチそうだし、別にやらんでも良いだろって言ってたけど焼きました。
Softbank版Android 9にアップデート済み、SIMロック解除済み、S-ON状態での内容となります。
bootloaderのアンロック
いつものようにHTC Devにログインしてアンロックします。601HTは細工なしにアンロック可能なので、指示に従ってアンロックを行います。アンロックすると初期化されるので、バックアップは取っておくように。
また、アンロック後は起動時に警告が表示されるようになりますが、気にせずそのまま待っていれば起動するので慌てないように。一度起動して初期設定の画面になったら電源を落としても大丈夫です。
LineageOS 17.1などのダウンロード
(Upd 2020-08-11) [ROM][10.0][UNOFFICIAL] LineageOS 17.1 (ocn) | HTC U11
非公式です。17.1なのでAndroid 10になります。説明は一通り目を通しておくように。
Magiskのダウンロード(任意)
xdaごちゃついてよくわかんなかったので、GitHubから。
gappsのダウンロード(任意)
いつものでいいです。Android 10用のArm64、サイズはnanoにしました。
TWRPのダウンロード
3.4.0-0をダウンロードしておきます。
TWRPのインストール
Download Modeで「fastboot flash recovery twrp.img」します。
初回起動時にDataの復号を尋ねられますが、キャンセルを押して今は無視します。
Backupから現在のROMをmicroSDカードにバックアップしておきます。この後の工程で内部ストレージが吹き飛ぶのでバックアップ直後にPCにデータを移動するか、microSDカードにバックアップを取ってください。Dataはバックアップしなくてもいいです。
LineageOS 17.1のインストール
最初にsystemとcacheとdataをwipeしますが、Senseからの移行になるはずなので、暗号化の都合でDataはFormatします。
次に、LineageOSのZIPファイルに対して細工をします。このROMは国内版U11(ocn_uhljapan)を対象としていないので、ZIP内にあるupdater_scriptを書き換えます。(META-INF/com/google/android/updater_script)
updater_scriptを開き、htc_ocnuhlとなっているところをhtc_ocnuhljapanと書き換えて保存します。保存したupdater_scriptをZIPに戻すときは、エクスプローラーは使わずに7-Zipを用いて戻してください。
Magiskのインストール(任意)
一度システムを起動してからZIPを焼きます。
gappsのインストール(任意)
Googleアカウントを追加した後に落ちたりと、なんかトラブってる感じがありますが、アカウントの追加はできてます。セットアップを完了しろと通知してくる「Androidの設定」アプリを無効化しておきます。
問題点・注意事項
モバイルネットワークが有効になるまで時間がかかる
起動後、数分間(1~3分?)は通信ができません。SIMは認識していますが、物凄く待たされます。機内モードオン・オフしたりしても無駄なので、おとなしく待ちましょう。(なんでー)
そうそう、Softbank関連の制約が無くなるので、plus.4gでのテザリングは機能しますね。SIMロックは予め外しておく必要があると思いますが。
タッチキーが機能しない
戻るキーとタスクキーが機能しません。バックライトは点灯しますが、機能しないうえに邪魔なのでオフにしてしまっても良いと思います。
設定内にオンスクリーンキーを有効にする設定は見当たらないので、build.propに「qemu.hw.mainkeys=0」を書き足します。
しかしsystemは読み取り専用になっており、TWRPのmount設定でsystemにチェックを入れても書き込みは出来ません。書き足したbuild.propを送り込むには、TWRPを立ち上げた状態でPCに繋ぎ、「mount -o rw,remount /system」しておく必要がありました。
この状態で起動すれば、3ボタンナビゲーションが有効になった状態で起動して設定が増えているはずですので、あとは設定から2ボタンやジェスチャーに切り替えられます。
Magisk入れてあるなら、build.prop Editorのようなアプリとか使ってもいいですね。adbコマンドだけで完結しないかなぁ。(知見がない)
Edge Senseが機能しない(※機能します)
そんな気はしてた。
スイマセンよくよく見たら、「設定>システム>詳細設定>ジェスチャー>HTC Squeeze Gestures」にありました。
初期設定では何も割当がないので、適当に割り当てておきます。
音声の問題
ファームウェアをPieのものにアップデート済みだと、DSPにパッチを当てる必要があるようです。(詳細は上記xda参照)
通話時に声が聞こえないとかなんとか。どうせVoLTE使えないし、データ用端末なのでこれはええねんということでパッチは当てませんでした。
各種Type-Cイヤホンは使えます
付属の純正イヤホンや、USB-DAC搭載のイヤホンは特に問題なく動作しました。純正イヤホン用のノイズキャンセリングとかの機能は動かなくなっているとは思いますが。
100均のDAC無し変換アダプターは、接続時に何も言われなくなっただけで、これまで通り音声経路変更用のアプリを利用しないと音が出ませんでした。
ちょっと面倒だけれどぼちぼち動く
まだ数時間しか触っていませんが、深刻な問題には直面していません。
凄く安定しているとは言い難いようにも思いますが、おもちゃとして弄るのには悪くないかなとは思いました。
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2020-08-19:EdgeSenseの設定見落としてたので追記。イヤホンについても追記。
2021-12-11:最近のビルドでは動作しなくなっていたので追記。