Linux環境でVRをするときの手法として注目を集めている(?)WiVRnをPICO 4 Ultra及びPICO 4 Proで使用してみました。ちょっとした簡易報告的なものです。
VRを動作させるスペックが足りていないSteam Deck(SteamOS)でテストしたため、パフォーマンスについては言及しません。
WiVRnとは
QuestやPICOのようなスタンドアロンのVRヘッドセットから、Linux環境上にインストールされたVRアプリケーションを動かしてストリーミングすることが可能なものです。
ちなみにWiVRnと書いて「ワイバーン」と読むそうです。
インストール方法
FlatpakなりなんなりでPCに入れておいてください。VRゲーム側に起動オプションを入れる必要があったりといくつか注意点がありますが、その辺りは解説しません。現時点での最新バージョンとなるv26.2.3を使用しました。
PICO本体へはGitHubのリリースページからAPKファイルをダウンロードして、インストールします。PICOのブラウザ経由でダウンロードしてそのままインストールしても良いですし、PCでダウンロードしたAPKをダウンロードフォルダに入れてファイラー経由でインストールしても良いです。
PICOはサイドロードに制限が設けられていませんので、インストールに開発者オプションは不要です。
PICO用の機能は何が動く?
多分全部動く。
ざっと触った感じ、以下の機能は動作しました。
- PICOコントローラー
- ハンドトラッキング
- PICO Motion Tracker
- マイク(ノイズキャンセリングの無効化が可能)
- フェイストラッキング(PICO 4 Pro)
- アイトラッキング(PICO 4 Pro)
スピーカーは出力先を変えれば動くはずですが試していません。
ハンドトラッキングについて
難なく動作します。PICO Connectと違ってシステムジェスチャーは無効にできません。手のひらを向けて閉じるとPICOのメニューが出てくるので注意しましょう。
PICO Motion Trackerについて
PICO Motion Trackerはボディトラッキングにチェックを入れておけば動きます。Questの場合も仮想のトラッキングが動作します。恐らくVIVE Focus Vision等に接続したVIVE Tracker Ultimateも対象だと思われます。
マイクについて
PICOのマイクは標準で簡易的なノイズキャンセリングのようなものが入っています。具体的には、声を伸ばすなど一定の音が入り続けると2秒ほどで減衰して聞こえなくなります。
WiVRnのマイク設定には、「未処理のマイク音声」という各種フィルターを無効にしてマイクをパススルーする項目がありました。自分の知る限りではPICO Connect以外でこのオプションが付いているものは知りません。
マイクデバイスにWiVRn(microphone)を指定すれば動作します。VRChatでの適切なマイク音量については確認していません。マイクの権限を許可するのをお忘れなく。
フェイストラッキング・アイトラッキングについて
フェイストラッキングやアイトラッキングについてもPICO 4 Proで動作しました。「VRCFaceTracking.Avalonia」と「ALXR Localモジュール」が必要です。
ALXR Localモジュールのマッピングは特に細工もなく素通りだと思われるので、ALVR相当の動きをしているように見えます。PICOのマッピングはそのまま使うとイマイチなので、動きとしては微妙な感じがします。VRCFTPicoModule相当のマッピングに書き換えてビルドし直した方が良いかなぁとは思いますが、面倒くさいですね。
UpdateMouthExpressionsFBV2辺りを変えることになりそうな気がします。


