
2026年8月2日にNARE FACIAL TRACKER(ナレトラ)が届きました。第2回目の予約販売のうちの初回発送分です。本当は届いてからすぐレビューしようかと思っていましたが、いざ使い始めたらそれどころではないと思ったのでVRCFTモジュールを弄る方を優先していました。
それらが一段落して個人的には手軽に使えるぐらいにはなったかなと思うので、こうしてレビュー記事を書きました。前半はナレトラ本体の紹介、後半はBaballoniaと改変したVRCFTモジュールの話をします。
開封
細かな内容は端折ります。
レンズ加工用ガイド

蓋を開けて最初に出てきたのはレンズ加工用ガイド。主に眼鏡屋さんで専用レンズを作ってもらうときのガイドとなっているので、例えばナレトラ用のFavotemを購入する場合や、既存のFavotemのレンズに対応するアタッチメントを購入する場合は使用しません。

自分の場合はPICO 4 Ultraを使っており、PDとFPDの差は約1mmで特殊な光学設計もされてない事からZenniのレンズを流用する判断をしましたが、そういった専用ではないレンズの使用は自己責任でお願いします。Questの場合は6mm程度差が出るようなので、お店にガイドを持っていってレンズを作ってもらうか専用品を注文する方が良いと思います。


本体の梱包



トラッカー本体は以上のような形で梱包されていました。ケーブルを断線させないよう、慎重に取り出しましょう。
その他付属品
可愛らしいクリーナーや、NAREMOTIONのステッカーなどの他に、VIVEトラッカー用のマウントねじが付属します。


本体重量やPICO 4 Ultraへの取り付け
本体重量は75g前後
ナレトラの総重量はレンズなしの状態で78gでした。モデルによると思いますが、日本語のシールでは75g±5gとの記載があります。(パッケージへの印刷だと70±5g表記)

度付きレンズ(Zenni 550021)を取り付けると10g増えて88gとなりました。

マウンターも込みの重量なので軽いと言えば軽いんですが、ヘッドセット側にモバイルバッテリーなどを積んでいるとトータルでかなりの重量になります。何も取り付けていない純正のPICO 4 Ultraなら580gなので、ナレトラを装着しても大体670gぐらいになると思われます。(※前側304g+ナレトラ88gで後側276gの計算)
ストラップ類を社外品のアクセサリーに交換したPICO 4 Ultraにナレトラを取り付けた状態で850g程度、B2バッテリーを載せて990g、P5000バッテリーも入れると1098gとなりました。但し、これはフェイスクッションを使わない運用です。
PICOの場合、前側に掛かる重量は400gぐらいになりそうです。後ろに追加のバッテリーを載せているので前後のバランスは問題ありませんが、バッテリーを2個も使うと流石に1kgを超えて重たくなってしまいますね。B2バッテリーをやめて、P5000バッテリーを2個にしてみたらもうちょっと違うかもしれないと考えているので、買い足したら試してみます。

PICOの場合レンズ部の取り付けは磁石のみ
PICO 4やPICO 4 Ultraではマグネットで取り付けるだけなので、特に苦戦することはないはずです。普通にフェイスクッションを使う方であれば、PICO付属のメガネスペーサーを取り付けておくと目のトラッキングが安定します。VIVE XR Eliteなどもそうですが、メガネスペーサーは必須アイテムですね。(画像ではベルト固定のためだけにスペーサーを使っています)

ケーブル配線は鼻の辺りから伸びてきて、カメラユニットの後ろ側を迂回して接続されています。


手元の個体では、左目カメラのケーブル被覆の長さが十分ではありませんでした。とはいえ、手前2箇所でがっちりと固められているので、少し引っ張られることがあっても影響はなさそうです。

通常のPICO 4向けフェイスクッションは鼻の部分が繋がっているので、フェイスクッションを取り付けてからナレトラの目元カメラを取り付ける手順となります。目元カメラを外す前にフェイスクッションだけを外そうとすると、ケーブルを引っ掛けてしまうので気をつけてください。
自分の知る限りでは、鼻の部分が繋がっていないのはGeekvrのフェイスクッションだけだった気がします。

口元のカメラ側はこんな感じ。ちなみに画像右上に写ってる灰色の物体はDAISOに売ってるケーブルタイです。

仕様に変更や改善が入ることがある
ナレトラのパッケージにある注意書きによると、仕様変更される場合があるとのこと。
例えば、現行品では口元のカメラは左右反転していますが、過去のものだと270度回転させる必要があったようです。マニュアル通りに設定すると上手く行かないときは、カメラ映像を見ながら向きを適切な感じに調整することになります。
■製品変更に関するご案内
製品の改良と在庫の需要状況によっては、事前の通知なしに仕様やコンポーネントが変更されたり、同等の製品に置き換えられることがあります。
これらの構成の違いは、製品の不良または交換・払い戻しの理由には該当しません。
(※商品パッケージの注意書きを引用して日本語訳したもの)
ケーブル周りも保護されていますが、見た目や太さが変わる可能性もありそうです。より断線しにくいような改善があるといいですね。
保証期間と安全性の表示
保証について
保証期間は購入日から1年です。パッケージの表記では、保証期間内の初期不良や自然故障は無償修理をするとあります。但し、ユーザーの過失(衝撃・浸水・分解・改造・過熱など)による故障と付属品は保証対象外です。
時々、片方のカメラが故障している個体を引き当ててしまうことがあるそうなので、その場合はIntoFreeのサポートに問い合わせる事になります。韓国から海を渡って日本に来てますから、無事手元に届くまでに様々な困難が待ち構えているんだろうなと思います。海外販売にあたって、輸送時の破損リスクを抑えるためにパッケージをリニューアルしてあるそうです。今後のモデルでは壊れにくいようになっているかもしれませんし、改善に期待したいですね。
赤外線LED(IR LED)の安全性について
目元のカメラ用に赤外線LEDが搭載されています。目には見えませんがモノクロカメラから見ると光っており、カメラ用の光源として必要なものです。ナレトラに使われている赤外線LEDは国際規格である「IEC 62471」に準拠しており、このうち最もリスクが低い(安全性が高い)「RG0」という免除グループに分類されています。この点は安心して使用できます。
NareMotionはナレトラの前にも有線タイプのトラッカーを販売していたことがあり、ナレトラは無線化と低発熱化・カメラの画角改善などを含む後継機です。こういった過去の実績があるところも、安心できる理由だと思います。
深度センサーに影響あり?
PICO 4 Ultraは両面テープ不要で口元カメラのマウンターがそのまま取り付け可能です。
基本的な動作に問題はありませんが、このマウンターによって深度センサーに影響が出ているようです。具体的にはプレイスペースの床の高さがちょっとだけ高くなります。PICO Motion Trackerの動作を含め、実用上は大きな問題がなさそうでしたので、自分はこれといった対策はしていません。数センチの差が出るので、気になる人は気になる部分ではあります。
PICO 4 UltraのiToF深度センサーカメラは中央にあります。

ナレトラを取り付けるとセンサー用の穴が開いているので、隠れていないように見えます。

しかし、少し下方向の余裕がなさそうなことに加えて、出っ張っている分が距離の測定に影響しやすいのかもしれません。

Quest 3などの状況については所持していないので不明です。公式のDiscordサーバーでは、マウンターによりマイクが塞がれて音質に影響が出るという話が挙がっており、耐久性や固定力の低下といったリスクを回避しつつ対策を検討中とのこと。Quest 3Sだと取り付けが固くて難しいという話はよく耳にするので、両面テープの使用を検討する必要があるかもしれませんね。
充電しながら使いたい
稼働時間は最大5時間(※ファームウェアv1.0.4以降、Naremotion側の実測データでは約4時間40分)なので、充電しながら使いたいときもあるかもしれません。
BOBOVRやKIWI designのモバイルバッテリーだとケーブルの長さが足りないと思いますので、延長ケーブルが必要になるはずです。その際は、コの字型(U字型)の延長ケーブルなどを使うと収まりは良い感じになります。Amazonなどに色々とありますが、良い感じのものを見つけられなかったのでAliExpressで拾ってきました。
USB-Cの延長自体が規格違反ですし、粗悪品だったりする可能性もあるので延長ケーブルの使用も自己責任です。



特に、適当な分岐ケーブル(スプリッター)を使ってヘッドセット側と充電を共有する場合は注意が必要です。誤ってナレトラに9Vで給電されると故障する恐れがあるとのことなので、5Vで給電されることを確認しておきましょう。

KIWI designのP5000バッテリーを繋いだときは5V/0.25A程度で充電されました。ナレトラの定格は5V/0.4Aと記載があります。マニュアルによると1時間当たり約35%充電できるようですが、80%からは低速充電に切り替わります。なので、0%からの満充電までは約4時間程度かかる見込みです。
USBスプリッターについての補足
韓国公式では動作確認済みのUSBスプリッターが販売されています。これは日本では公式に取り扱っていないアクセサリーです。
残念ながらUSBスプリッターの見た目だけでは安全かどうかを判断できないので、同じ見た目の物を入手しても安全だとは限りません。リスクがある使い方であることを十分理解してご利用ください。

Quest 2以外が対象になるというアナウンスに基づいて情報を発信しましたが、「Quest 2でも9Vで給電される場合がある」とのご指摘を受けましたので情報を訂正しております。
手元の充電器では上手く再現できずQuest 2に関するMeta公式の情報を見つけられませんが、特定の充電器やケーブルを組み合わせたときなど、何かしらの状況下において9Vが出るという情報がいくつかありました。Quest 2なら関係ないと考えず、USBスプリッターはリスクのある使い方であることをご理解いただけると幸いです。情報提供ありがとうございました。
セットアップ
Wi-Fi設定をする
電源を入れて、スマートフォンなどからナレトラにWi-Fiで直接接続します。詳細は以下で書いたので割愛させていただきます。

Baballoniaの設定をする
Baballoniaをインストールして、カメラの設定を行います。マニュアルにはGitHubからダウンロードするよう案内がありますが、後述する理由もあってSteam版の方を入れました。

カメラのアドレスを入れて、必要に応じて回転や反転の調整を行います。手元の個体は口元のカメラが左右判定していたので反転だけしてあります。これは製造時期によって異なるらしく、マニュアル通りに270度回転させると上手く行かないので注意してください。カメラ映像の明るさは少しだけ上げておくと良さそうでした。
Quest 3Sの場合は遮光パーツが付属しているらしいので、映像の映りがおかしいときは遮光パーツを取り付け忘れていないかチェックしておきましょう。

カメラに接続できなくなったときは、一旦ナレトラの電源を入れ直してみましょう。技適情報を参照した限りではESP32-C3-MINI-1を使用していると思われますので、搭載SoCやRAM容量的に余裕はなさそうです。もしかしたら、メモリ不足などで切断時の再接続処理が上手くいっていないのかもしれません。何が起きているのかは分かりませんが、Baballoniaをうっかり閉じてしまってPC側から切断されるとカメラへ再接続できないことが多いので、とりあえず電源を入れ直すのは有効でした。
VRCFTとVRCFTモジュールを入れる

VRCFaceTracking(VRCFT)をSteamからインストールして、モジュール管理で「VRCFT-Babble」を入れます。
このとき、Baballoniaのトラッキング設定が「Face(顔のみ)」に切り替わるので、一度VRCFTを終了してから「Both(両方)」に設定し直す必要がありました。
「Virtual Desktop」などのモジュールは入れてはいけません。VRCFT側に優先順位設定が存在しないので、Virtual Desktopモジュールが先に動作してしまってBabbleのモジュールが動かなくなります。
目のキャリブレーションをする
ここが一番面倒くさい部分です。SteamVRを起動してからホームボタン長押しでセンターリセットを行い、「目の補正」ボタンからキャリブレーションを開始します。
中央に白い点が表示されますので、この点をずっと見続けながら頭を上下左右に動かす事でキャリブレーションが行えます。
やってること自体はシンプルなので、VRChat内で予行練習しておくのをおすすめします。
- キャリブレーション後の学習処理で高負荷になるので、SteamVR HomeやVRChatは立ち上げずにSteamVRだけの状態でやるのがおすすめ
- キャリブレーション後のデータが完成するまでは結果が反映されない(処理完了までに10~15分程度かかる)
- 適当にやると目線や瞬きがおかしくなる
- キャリブレーションを始める前にセンターリセットを忘れないように
SteamVR Homeは、詳細設定を「表示」にすると自動起動しないようにできます。

VRChatでテストする
VRCFT対応のアバターで動作テストをしてみます。まだ何も用意してないのであれば、サンプルアバターを使うのが手っ取り早いです。
どのアドオンを買うのかについては、Chocolate riceさんが直接出している「まよちゃんのFTサンプル」で比較してみるのが分かりやすいかと思います。どちらも公式サンプルなので安心して試せます。
表情を大きく動かしたい場合はHashさんのアドオン、少し控えめで可愛く表現されるのはFermataさんのアドオンという感じです。
接続安定性について
同じ部屋にWi-Fiルーターがあれば、問題はないように感じました。12Mbps程度あれば足りると思うので、実効30Mbps確保されていれば十分なはずです。
混線以外の部分では、ファームウェアのアップデートで安定性が向上することも期待できそうです。公式のDiscordサーバーではファームウェアの配布もあるので、時々確認しておくと良いでしょう。

ナレトラ本体のレビューはここまで。この次は何故VRCFTモジュールを弄ることにしたのかというお話です。
急に雲行きが怪しくなる
セットアップを済ませ、Baballoniaのパラメーター調整をしながら使ってみるものの、どうにも動きがおかしい……。

Baballoniaのアイトラッキングがイマイチなのは事前に分かっており、これは今後のBaballoniaのアップデートで改善が予定されています。ウィンクとまばたきがやれれば十分だとは思っていましたし、動きが少し遅れるのも想定の範囲内です。
問題は口です。カメラは顔全体が分かりやすい位置から正面を捉えていますし、特に懸念してなかったのですが予想に反してかなり問題がありました。(※カメラの推奨角度は正面ではなく少し上から)
左右差が出やすい
まず困ったのは、装着位置が少しでも変わると左右の偏りが出るという点です。充電ケーブルを繋ぐなどして僅かに傾くだけでも口の動きがおかしくなり、口が片方だけ持ち上がったりして破綻しやすい状況に陥ります。
これについてはパラメーター調整でしきい値を弄ると誤動作は減るのですが、左右同時のタイミングで動かせないことがあるので口の動きにばらつきが感じられます。
ナレトラではなくBaballoniaの都合とはいえ、個人的に結構困る動作です。
特定の口の形が作れない
「う」や「お」といった口の形や、口角を下げる動作など、特定の表情が上手く行えないことに気付きました。
注意深くパラメーターを観察していると、入ってほしくないタイミングでJawOpenなどが紛れ込むようです。こういった特定条件下で動いてほしくないパラメーターはBaballoniaの調整では対処できません。
対処方法を考える
Baballoniaの設定で対応できないとなると、他にやれそうな手段を考えることになります。
- アバター側を調整する
- Baballoniaのモデルデータを作る
- VRCFTモジュールを改造する
- OSC通信の間に補正用プログラムを挟む
アバター側の調整はやれなくもない手段です。しかし、あの複雑なアニメーターを解読して特定の組み合わせの時にどうするかといった条件分岐を考えて組み込むのは骨が折れますし、複数のアバターに同じ事を設定するのはやりたくはありません。

BaballoniaのfaceModelを作るのも、得られる情報が少なくてやり方がさっぱり分からないのでナシです。
となるとVRCFTモジュールを改造するのが手っ取り早そうです。既に3つぐらいモジュールを弄り倒した後なので個人的にはどうということはありません。同じようなことをするプログラムを別途作るよりは楽でしょうし、ものが増えないだけシンプルです。
出力部分をif文などで適当に分岐を作るだけで十分対応できそうだと思い、軽い気持ちで手を出し始めました。そう、すぐ終わるつもりだったんですが……。
大規模な補正を組むことに
MouthPucker動作時にJawOpenを抑制したり、不安定なパラメーターは左右対称化してしまう補正だけ入れれば十分だろうと考えていましたが、色々と調整しているうちに目の補正までやることになってしまいました。
補正用のコードを600行ぐらい書き足したのですが、補正の有無に関係なくCPU負荷はRyzen 9 7950X3Dでは3%台、Ryzen 7 5800X3Dでは6%台だったので、細かい事は気にしないことにします。
大まかな補正内容
細かな内容や使い方は別記事を参照してください。

- 口の左右対称化
- 口を開けて笑っているときは口角が下がらないようにする
- 口を開けて横に広げたときは口角を下げられるようにする
- 口をすぼめるときに口が大きく開かないようにする
- 意図的に悲しい表情ができるようにする
- 逆に意図せず悲しい表情とならないようにする
- ウィンク・瞬きを判定してロックする
- 目の開き具合をある程度左右同期する
- 目を閉じるときに視線がおかしくなるのを防ぐ
- どうしても寄り目になってしまうのを防ぐ
- 動きすぎるパラメーターにリミッターを掛ける
- 目を細めたときにちゃんと細まるようにする
できるだけ気軽に使えるようになってほしい
あまり変な補正をするべきではないと思いますし、できれば大元から(Baballonia側で)直ってほしい部分です。とはいえ、現状のまま対策せずに使うのは厳しい部分が多いのも事実。こういった製品は手間が掛かる分だけ安価だったりするものですが、導入のハードルが低くて気軽に使えるようなものであって欲しいという気持ちもあります。
そんなこんなで補正を入れたVRCFTモジュールを用意しましたが、入れたらいきなり使えるわけではなくて、補正前提でBaballoniaのパラメーター調整を行う必要はあります。
不具合修正などをしつつナレトラと一緒に1ヶ月間常用していますが、目元・口元カメラのクロッピングや角度が雑でも割となんとかなる感じになりました。重量が増えることと口元のカメラが邪魔になりやすいという欠点があるものの、フェイストラッキング内蔵のPICO 4 Pro比でそこまで不便はない感じになったと思います。目の補正は暫定対応なので今後のBaballoniaのアップデートに期待したいです。
補正した改変版モジュールはGitHubからダウンロードできます。
別モジュールとしてインストールされるので、既にVECFT-Babbleモジュールが入っている場合はアンインストールが必要になります。非公式なものですから、本モジュールの動作についてProject Babble公式への問い合わせはしないようお願いします。

Baballoniaは2バージョンある
2026年9月6日現在、Baballoniaは安定版(v1.1.1.0)とアルファテスト版(v1.1.1.1-3)の2種類が存在します。SteamライブラリからBaballoniaのプロパティを開いて、ゲームバージョンとベータから切り替えできます。


アルファテスト版を試す場合は、一度アンインストールするか「%AppData%\ProjectBabble」フォルダを開いて、データを消しておくことをおすすめします。
これによって何が変わるかというと、アルファテスト版の方では目のパラメーターが増えます。

これにより、目を大きく見開いたり細めたりする表現が可能になります。


眉(EyeBrow)も利用可能になるので、目のカメラはクロッピング設定を再度変更する必要があると思われます。
しかし、まだアルファテスト版です。思った通りに目を細められなかったり、ウィンクが出来ないなどの問題が存在しています。具体的には、EyeSquintは良い感じに動いているように見えますが、EyeLidが綺麗に動作しません。
その辺りに関して非公式版の改変モジュールで一応補正を掛けてますが、ちょっとぎこちない感じになるかなと思ってます。動作説明は別記事を参照してください。


それと、Baballoniaで行う目のキャリブレーション手順が増えているので、5分ぐらい掛かるようになってます。大変ですが、頑張ってやりましょう。コツさえ掴んでいれば割となんとかなります。中央の白い点から目を離さない、できるだけまばたきはしない、慌てずゆっくりやる……といったところでしょうか。
キャリブレーションをやり直したい場合は、一度SteamVRとBaballoniaを閉じないと再接続ができないようなので、キャリブレーションが始まらないときは再起動してみてください。
「目の調整」の右にあるメニューの中に、視線とまばたきのキャリブレーションは別途やり直す機能が用意されています。しかし、アルファテスト版の方ではまだ対応していないので視線とまばたきのデータしか結合されず、見開き・細目・眉の動かないファイルが再生成されてしまうのでまだ利用しないでください。

フルで実行するとgaze.bin + gazeexpr.bin + blink.bin + widen.bin + squint.bin + brow.binという形で結合されます。しかし、v1.1.1.1-3では現行版のコードのままになっているので、部分的にやるとgaze.bin + blink.binしか結合されません。結果として、それらが欠落したデータが出来上がってしまいます。
「Eye Calibration (No Tutorial)」を選ぶと、視線10秒 + 表情15秒 + 瞬き20秒 + 見開き20秒 + 半目20秒 + 眉20秒(合間の休憩4秒)というQuickバージョンが行えます。
目が乾いて最初のキャリブレーションを60秒もやってられない!って方は「Eye Calibration (No Tutorial)」に切り替えてお試しください。
【おまけ】アバターのパラメーターが溢れるときは
フェイストラッキングはExpressions Parameterを多く消費します。アバター側のギミックや追加で入れたものによっては容量制限をオーバーしてしまいやすいです。そういったときは、使っていないパラメーターを同期対象から外す他に、一部のパラメーターを圧縮をすることでも回避が可能です。
圧縮するツールは他にもいくつかありますが、動画プレイヤーVizVidの作者さんが制作したNDMF対応の便利ツール内に「Parameter Compressor」があります。
MA対応衣装を着せる関係上、多くの方がNDMFを使用してますからこちらのツールは互換性という点で大きな利点があります。VRCFuryとNDMF(MA)の併用は設計思想の違いでトラブルの原因になりますし、パラメーター圧縮だけが目的ならNDMFに対応している圧縮ツールの利用を強くおすすめします。



【おまけ】その他アバター側の調整に関する情報





