2025年3月26日にPICO 4 Ultra向けにPICO OS 5.13.3.Uが配信されました。
かなり大きめの機能アップデート
PICO OS 5.13.3.Uは、UIの改善や空間ビデオに関するアップデート、そしてトラッキングに関する改善を含む大きめのアップデートとなっています。速報的な内容となりますので誤りがある可能性があります、誤情報は気が付き次第訂正するほか、より細かな内容については随時追記をしています。
リリースノート
バージョン:5.13.3.U
サイズ:1.4GB(フルパッケージ版5.5GB)
リリース日:2025/03/11(2025/04/22)
- パノラマスクリーンで、各アプリケーションウィンドウの距離と位置を自由に調整できるようになりました。
- 写真アプリが2D写真から空間型写真への単一の変換とバッチ変換に対応しました。
- [設定]>[開発者]にパフォーマンス調整ツールを追加し、ここのXRアプリのリフレッシュレート、解像度(Eyebuffer)、CPUレベル、GPUレベル、FFRレベルを設定できるようにしました。
- 空間型ビデオ形式でのコンテンツの録画が可能になりました。録画したビデオは、写真アプリの空間型ビデオモードで再生できます。
- Motion Trackerのトラッキングアルゴリズムを最適化
- 長時間座っている時や横たわっているときの姿勢の安定性が向上し、バーチャルキャラクタのドリフトや立ち位置の誤差が低減しました。
- 全身のモーショントラッキングデータの更新頻度を上げ、動きの滑らかさが向上した。
- ウエストトラッカーと併用することで、寝ているときの複雑な姿勢をより柔軟かつ正確に認識し、体験の質が向上しました。
- 暗い環境でのビデオのシースルー品質が向上しました。
- ホームスペースの公式環境にさまざまな環境音を追加しました。[設定]>[バーチャル環境]で有効にできます。
- [設定]>[ディスプレイと明るさ]で、[自動ディスプレイオフ]の時間をカスタマイズするオプションを追加しました。
- Friendsアプリのルームのデフォルト音量ストラテジーを最適化し、最後に使用した音量をデフォルト音量として設定しました。
- ハンドトラッキングアルゴリズムの最適化
- 遅延と誤タッチの発生を減らしました。
- 暗い環境におけるトラッキングの安定性が向上しました。
- ジェスチャーの精度と忠実度が向上しました。
- シースルーモードにおけるバーチャルハンドモデルと実際の手の同期を改善した。
- 手を回転させたときにドラッグが中断してしまう問題を修正しました。
- インタラクションコントロール設定に[手のみ]オプションを、コントロールセンターに[インタラクション]ショートカットを追加し、素早く切り替えられるようにしました。
- アプリのインタラクション方法がシステムの現在のインタラクション設定と競合する場合のプロンプトを追加しました。
- AI生成の全てのバーチャル環境で利用できる期間限定の新しい無料環境スタイルとして「ファンタジー&ゲーム」と「インターステラー」の2種類を追加しました。
- フレーム補間機能を追加し、ミッドレンジおよびローエンドのPCでゲームをストリーミングする際のパフォーマンスを向上させました。
- iPhone 16で撮影した空間型写真を写真アプリでサポートします。
- 空間型写真のノイズを低減し、画質を向上させるマルチフレームノイズリダクション(MFNR)テクノロジーを実装しました。
- コントロールセンターに[横たわってヘッドセットを使用]というショートカットを追加しました。これは[設定]で管理できます。
- [設定]のBluetoothリストページが自動的に更新されるようになりました。
- ビデオプレーヤーに2つの新しい再生シーンとビューリセット機能を追加しました。
UIの改善や新しい設定
ウィンドウの位置を自由に設定可能に、フラットスクリーン化も
各ウィンドウの距離や位置を自由に調整可能になりました。ウィンドウを掴んだ状態でスティックを上下に動かすと距離の変更となり、アプリのウィンドウがフラットになります。アプリ毎に従来の曲面ワークスペースにスナップさせてパノラマスクリーンに戻すことも可能です。かなり配置の自由度が上がりましたね。
くれぐれもやり過ぎてごちゃごちゃにならないように。
キーボードの位置も自由に変更可能に
キーボードの位置だけを変更することもできるようになりました。また、PICO Connectでシステムキーボードが利用可能になっています。(※英語配列キーボードなので注意)
ディスプレイのスリープ時間が設定可能に
一部の人にとっては待望の機能です。「設定>ディスプレイと明るさ」から自動スリープまでの時間が設定可能になりました。
設定可能な値は「10秒、30秒、1分、5分、なし」の5つです。PICO 4 Ultraを頭から取り外してもスリープしないようになります。
コントロールセンターに新しい項目が追加
インタラクションモードの任意変更
ハンドトラッキング専用モードが用意されました。この変更に伴い、コントロールセンターにインタラクションモードへショートカットが追加されています。コントローラーのアイコンがそれです。
更にクイックインタラクション機能を使うと、「音量ボタンの上下を同時に長押し」してコントローラーとハンドトラッキングの切り替えを手動で行うこともできます。
コントローラーのスリープ周りも変更があったようです。以前は「コントローラーのみ」に設定していてもジッとしていると頻繁にコントローラーがスリープしていたのですが、今回のアップデートからはコントローラーを机の上に置いても自動でスリープせずトラッキングが継続していました。
「手とコントローラーを自動で切り替える」に設定してハンドトラッキングと併用している場合は、静止状態になるとこれまで通り自動切り替えが行われますが、コントローラーのスリープに悩んでいた人にとっては朗報だと思いました。
リクライニングモードのスイッチが追加
以前から「設定>一般>横たわってヘッドセットを使用」という項目がありましたが、コントロールセンターにもスイッチが追加可能になっています。
ハンドトラッキングの精度向上
暗所での安定性向上や、ジェスチャーの再現性が改善されています。シースルーモード時に実際の手とのフィット感も向上しているとのこと。違和感はかなり減ったように思います。
VRChat内で試したところ、指が震えたり手が荒ぶったりする事が減って誤操作しにくくなりました。例えば、移動などをロックするときの「左手の親指と小指を一定時間合わせるジェスチャー」の成功率が上がったと感じました。
パフォーマンス調整ツール
開発者向けオプションに、アプリ毎のパフォーマンス設定が変更できる機能が追加されました。「設定>情報>ソフトウェアバージョン」を連打すると開発者モードが有効にできます。デバッグツールは開発者設定の一番下に新しく設けられました。
ここではフレームレートや解像度、CPU/GPUレベルやフォービエイテッドレンダリングのレベルが変更できます。これは解像度の低かったアプリの品質を上げたりするのに役立ちますが、あくまでも開発者向けの機能です。パフォーマンスに影響があるため、設定内容によっては発熱したりバッテリーの消費が大きくなったりするので使用には十分な注意が必要です。
設定項目について
「CPUレベル」や「GPUレベル」はデフォルトが0で、通常はシステムがレベルを自動調整します。レベルを上げると使用率が高くなるのでスムーズに動作する可能性がありますが、消費電力が上がって加熱するリスクがあります。
設定を適用するには一番下の保存を選択します。保存を押した時点でアプリが終了するので注意。
PICO単体版のVRChatで確認
PICO版のVRChatを使用して解像度を変更したところ、倍率とEyebufferの関係は以下となっていました。
倍率 | 解像度(Eyebuffer) |
---|---|
デフォルト | 1920px |
0.8倍 | 1536px |
1.2倍 | 2304px |
1.5倍 | 2880px |
2倍 | 3840px |
VRChatの場合、1.2倍ぐらいであればフレームレートに大きな影響はなさそうでした。1.5倍から明らかにフレームレートが維持しにくくなり、解像度を2倍に設定するとミラーを出して自分自身を表示したときに30FPSを下回るようになりました。2倍は確かに綺麗に見えますが操作も厳しくなってくるので、上げるとしても1.2か1.5倍ぐらいが関の山です。大勢で遊んでいて動作に厳しさを感じるなら、PICO 4のデフォルト相当の設定である0.8倍に下げるのも手です。
普段から遊んでいるゲームがないのでVRChatでテストを行いましたが、Snapdragon XR2を搭載するPICO 4やQuest 2をターゲットに開発されたゲームを遊ぶときに解像度の変更を行うと品質の向上に期待できそうです。PICO 4 UltraはSnapdragon XR2 Gen2を使用していますので、その性能を持て余していたゲームで高解像度化を狙ってみるのも良いでしょう。
ちなみにVirtual Desktopにも設定できますが、そちらは設定してもあまり意味はないと思われます。Connectアプリに対しては設定そのものができませんので、PCVRだけをする人には関係ありません。
公式Discordでイベント開催中、ゲーム毎の参考になるかも?
パフォーマンス調整ツールを使用して、最適化プランを紹介するイベントが公式Discordで開催中です。投稿期間が4月16日まで、投票は4月22日〜5月9日で行われます。
PICO Motion Trackerのアップデート
Motion Trackerアプリはバージョン2.0.4になりました。
ファームウェアアップデートを確認しておこう
お使いのPICO Motion Trackerにファームウェアアップデートが来ている場合があるので、更新があれば適用してください。
手元のトラッカーの場合、ファームウェアバージョンが「TR0186」から「TR0189」に変わったのを確認しています。確認できた限りでは、「TR0170」「TR0178」「TR0182」「TR0186」「TR0189」が存在しているようですが、ロットによってアップデートの受信時期がずれる可能性がありそうです。
現在最新だと思われる「TR0189」は去年の終わり頃には来ていたという情報も複数ありましたので、しばらく更新してないという方は一度確認してみるのをおすすめします。
アップデートしたトラッカーをPICO 4で使っても良い?違いはある?
PICO 4 Ultraでファームウェアアップデートを行ったPICO Motion Trackerを、PICO 4に接続して使用しても動作します。トラッカー側で改善された問題であればPICO 4とPICO 4 Ultraの双方で恩恵があるようです。
また、腰用を購入した際に1台余っているアップデート前のトラッカーをPICO 4に接続したところ、「TR0189」へのアップデートが降ってきました。Motion Trackerアプリの設定を開いてファームウェアアップデートを受信しているかどうか確認してみてください。
【2025/03/27追記】
色々と調べていたところ寝転がった状態での動作はPICO 4 Ultraの5.13.3.Uアップデートが関係してそうですが、椅子に座った状態から徐々に立ち姿勢になる問題はトラッカーのアップデートの方で改善されているようでした。その為、以降のレビューはPICO OS 5.13.3.Uアップデートとトラッカーのアップデートのどちらが影響しているのかが明確ではないことが判明してしまいました。分かる範囲での訂正をしましたが、正確ではないことをご了承いただけると幸いです。
座ったり横たわっている状態での精度向上
オプションの腰トラッカーを使用すると横たわった状態での精度が向上します。腰トラッカーなしの足首2点で利用する場合でも精度が向上しており、今回のドリフト低減を含むアップデートによりズレが小さくなったように思えます。また、椅子に座った状態で徐々に足が伸びて立ち上がったり、床に座り込んだときにどんどん埋まっていく現象への対策もされているように思えましたが、これに関してはトラッカー側のアップデート(TR0189)による改善のようです。
後述するトラッキング頻度向上のお陰か動きもキビキビとしており、遅れてついてくる感じが少し軽減されたかのように感じます。足を組んだり、色々な方向に動かしたりもしましたが、おかしな動きをすることが減って以前よりも精度が向上していることが確認できました。もちろん完璧に追従するわけではありませんが、大きな改善を感じます。
5.12.0.U使用時にPICO Motion Tracker2点での動作を確認したときは、ほんの数分で立ち姿勢に切り替わってしまったのですが、5.13.3.Uアップデート後は10分以上経過しても足が埋まったりせず座り姿勢を維持できています。
座り姿勢に関してだけは、TR0189へのファームウェアアップデートを行ったPICO Motion TrackerをPICO 4 5.12.0.Sで使用しても沈みにくかったので、これは今回のアップデートとは関係なく、トラッカーのファームウェアアップデートによる改善なのかもしれません。
横になったときの姿勢も大きく改善しており、見栄えも良くなっています。アップデート前は寝転がったときに足を殆ど動かせなかった状態だったので、幾らか動くようになっただけでも結構違います。PICO 4 5.12.0.Sと比較したところ、うつ伏せから立ち上がるときに上手くトラッキングされない不具合はPICO 4 Ultraの5.13.3.Uアップデートによって改善されているようでした。
しかもこれは足首2点だけでの動作です。腰トラッカーもあればより安定すると思いますが、腰トラッカーがない状態でもアップデート前の腰ありでの動作を超えているように感じました。リリースノートには腰トラッカー使用時の精度が向上していることが書かれているので、そちらについては何か違いが分かり次第追記いたします。
モーションキャプチャーの頻度が向上
PICO Motion Tracker使用時のトラッキング頻度が向上し、以前よりも滑らかな動きをするようになりました。
取り急ぎALVR経由でシースルー状態の動きをチェックしたところ、応答性も悪くないように思いました。PICO Connectで動かしたときとは補正具合や遅延が異なる可能性がありますので、参考程度としてください。
アップデート前のPICO 4 UltraとPICO Motion Trackerを用意できないので検証は行えませんが、遅延については以前と同じぐらいだと思われます。ただ、実際の身体の位置に追従しやすくなったので体感で遅延が減ったように錯覚している気がしますね。過度な期待は厳禁ですが、良い変化ではあると思います。
PICO Connectに関するアップデート
PICO 4 Ultra本体のConnectアプリのバージョンが10.5.10にアップデートされました。これに伴ってPC版のPICO Connectもアップデートする必要があります。まだ公式サイトにバージョン10.5.10のインストーラーが公開されていないので、アップデートは以下の方法をお試しください。PICO 4 Ultraから接続しようとすると更新ボタンが出てきます。
ソフトウェア更新エラーが出る場合は
更新ボタンを押しても何らかの理由でアップデートに失敗する事があります。(考えられる理由としては、ダウンロード失敗によるファイルの整合性エラー、インストーラーの破損、ベータ版のような想定外の環境から更新しようとして問題が発生するなどがありそうですが、問題の起きている環境でログを確認できたわけではないので詳細は不明です。)
以前「同一バージョンのビルド番号違いとなる10.4.5.1946(先行公開されたもの)から10.4.5.1989(公式サイトにある正式版)にアップデートする」という特殊な状況でエラーが発生したことがあります。10.4.5.1946から10.5.10.0にアップデートしようとしてエラーが出た場合は、まずは公式サイトにある10.4.5.1989のインストーラーで上書きインストールを行ってからアップデートをお試しください。
それでもダメならPICO Connectのアンインストールを行ってからPICO Connect 10.4.5を再インストールし、10.5.10へのアップデートを試みます。
マイクのノイズキャンセリングが無効化可能に
これまで強制的に有効となっていたノイズキャンセリング機能をオフにできるようになりました。当然ながら周辺のノイズは入るようになりますが、PC側で別のノイズキャンセリング機能を使いたい場合に有用です。
ノイズキャンセリングをオフにすると声を伸ばした際の音の減衰も起こらなくなるので、歌ったりする場合はオフにして利用すると良さそうだと思いました。遅延については、PICO 4 Ultraにおいては本機能の有無で遅延の差は殆ど感じられませんでした。VRChatでのマイク遅延はサーバー側の遅延が多くを占めているので、会話しにくい状況はあまり変わらないと考えられます。(VRChatで日本サーバーを選んでも経路によってはPingが大きくなるので対処が難しい)
尚、ノイズキャンセリング無効時はマイクブーストもオフになるようなので、音量が小さくなります。以前と比べると、音量を上げても酷く割れるような状況になりにくくなったと感じられましたが、上げれば割れることに変わりはないので下げる方向で調整するのをおすすめします。Windows内で録音するなどして、一度マイクの音量確認と調整をお試しください。
フレーム補間
「ネットワークの問題で欠落したフレームを補完する」というフレーム補間機能の使用目的が変更され、「低~中スペックのPCでVRストリーミングする際に使用する機能」に変わりました。これをオンにすると、90Hz設定であれば45FPSにフレームレートが制限され、ASWによるフレーム補間が動作します。
これはSteamVRのモーションスムージング設定がオフになっていても動作するもので、SteamVRの再起動を行わずにリアルタイムにオン・オフを切り替えられます。ゲーム内容によっては目立ちにくいので有用な機能ですが、ASW由来のブレが生じるので理由がない限り基本的には使用しません。
空間メディアに関するアップデート
アルバムアプリの機能アップデートや、カメラの品質向上が主な内容です。
通常の写真から空間写真への変換
アルバムアプリで通常の写真から空間写真への変換が行えます。ローカルAIを使用して空間写真に変換されるようです。
VRChatプレイ中にスクリーンショットを撮ったものがあったので変換してみましたが、確かにVRChat内で見たときと少し似ていて、その場に居るかのように感じられました。雰囲気の再現という意味では悪くない感じで、実際にはその場から一歩下がって見たような感覚があります。
思い出の写真をPICO 4 Ultraに取り込んで変換してみるのも面白そうですね。
また、iPhone 16で撮影した空間写真も表示できるようになりました。iPhone 16は所持していないのですが、お持ちの方はiPhoneで空間ビデオを撮影してPICO 4 Ultraに取り込んでみましょう。
空間ビデオの撮影が強化
PICO 4 Ultra本体で撮影をするときの品質が向上しました。Multi-flame Noise Reduction(MFNR)で撮影時のノイズを低減することで、録画品質が向上しているとのこと。こちらは全く使ったことがないので、割愛させていただきます。
スクリーンの録画も空間ビデオとして行えるように
スクリーンショットの設定で、録画やスクリーンショットを空間ビデオ・空間写真として記録することが可能になりました。撮影したデータはアルバムアプリで空間ビデオとして再生できます。
その他
StableのALVRでPICO Motion Trackerが動作している事から、特別なOpenXRローダーを挟むことなくネイティブに動作するようになっているようです。(既にマージされていたのでこの判断は不適切でした。開発者向けに新しいネイティブのSDKが提供されたかで判断するべきだと考えます。)以前からVirtual DesktopとPICOは連絡を取り合っているようで、PICO開発側から4月か5月ぐらいにはOpenXRの拡張機能がネイティブで正式対応することが予定されていると案内があったとのこと。それ以降にVirtual Desktopでも対応される事が期待できます。
【2025/04/02追記】Virtual Desktop 1.34.0 アップデートにてPICO Motion Trackerに対応しました。PICO 4や古いPICO OSでも動作しますが、トラッキング頻度が向上したPICO OS 5.13.3.Uではよりスムーズに動きます。

PICO 4やPICO Neo 3向けにもここにある機能の一部がアップデートとして予定されているそうなので、旧機種ユーザーの方もトラッカーの精度向上などが期待できそうです。PICO 4はアプリのマルチウィンドウ対応があるとのこと。公式フォーラムによると、これら旧機種向けのアップデート配信は4月頃を予定しているとありました。但しPICOのイベントに参加したユーザーからは6月だという異なる情報もあります。どちらが正しいのかは分かりませんが近いうちにアップデートが予定されているのは確かなようです。
他にも変更点はありますが、これからしばらく利用を続けて何か気が付いた事があれば随時追記いたします。
【追記】一部で確認された不具合報告
国内及び海外のユーザーからの不具合報告を探したところ、「頭から外して放置していればスリープにならないが、HMD着用時にディスプレイの自動オフが機能しなくなる」「バッテリーセーバーがオフにもかかわらず、PICO Connectが72Hzに固定されてしまって90Hzに戻せなくなる」といった問題が一部のユーザーで発生してることがそれぞれ複数件確認できました。
「頭から外して放置していればスリープしないが、着用しているとスリープしてしまう問題」については、近接センサーを隠した状態で約10分放置したところ再現できました。恐らくコントローラーが動作してない状態かつ、PICO 4 Ultraを着用して静止状態が続くとスリープに入ってしまうようです。仕様かどうかは不明ですが、意見のある方はフィードバックをしておきましょう。
どちらもPICO 4 Ultra本体側の問題である可能性が高く、現時点での対処法として初期化を案内されると思われます。PICO Connectの問題に関してだけは初期化で改善されるはずですが、コントロールセンターに虫アイコンのフィードバックボタンがあるので、可能であれば初期化前に「問題の再現を記録」した状態でフィードバックの送信を行う事をおすすめします。
2025/03/27:ALVRを用いた検証に誤りがあったので訂正。PICO Connectのアップデートエラーやパフォーマンス調整ツールについて追記。腰トラッカーを使用しない状態での着座や横たわりの動作を確認し、動画として追記。トラッカーのアップデートとPICO 4 Ultraのアップデートが別であり、改善内容がどちらに由来しているのかが曖昧になっていたため分かる範囲で内容を訂正。
2025/03/28:パフォーマンス調整ツールに関するイベントが開催中であることを追記。
2025/04/01:不具合情報について追記。
2025/04/02:Virtual DesktopのPICO Motion Tracker対応について追記。
2025/04/22:公式サイトにインストーラーが公開されたので追記。