PICO Connect 10.3.10アップデート配信開始、「必ず」公式サイトからダウンロードしよう

2024年12月5日、PICO Connectがバージョン10.3.10にアップデートされました。何故か10.3.9が配信されてしまった方や、頑張って10.2.7で粘ってた方もようやくアップデートで問題が解消されますね。

アップデートは公式サイトからダウンロードすること

注意点としては、誤配信されていたPICO Connect 10.3.9からのアップデート通知でインストールを行うと、10.3.10.1859という中国向けのバージョンがインストールされます。こちらを入れるとログインが行えません。

必ず公式サイト(日本語)からインストーラーをダウンロードして、手動でインストールしてください。

公式サイトのグローバル版インストーラーであれば、日本のアカウントでログイン可能な、10.3.10.1861がインストールされます。10.2.7までログインして使っていた場合は、ログイン状態が保持されているのでログインされた状態に戻るはずです。

PICO Link Windows ソフトウェア | PICO Japan
オールインワンヘッドセットのストリーミングアシスタントであるPico Linkを使用して、PC VRゲームをお楽しみください。インストールのガイダンスに従ってください。

アップデート内容

3画面マルチウィンドウ対応(PICO 4 Ultraのみ)

最大3画面のマルチウィンドウに対応しました。既にPCに2画面以上繋いでいる場合は、PICO Connect接続時にPC側のレイアウト通りに画面が出てきます。

仮想画面の追加は「画面の管理」から行えます。

最大で3画面までとなり、最大4Kまでの解像度指定も可能です。尚、既に表示されているディスプレイをオフにすると、実際のディスプレイも切断されますのでご注意ください。

10.3.10では「自分のPC」という項目がドックに出てくるようになっていますので、Connectアプリを開かなくても接続ができるようになっています。また、カーソルを合わせるとサムネイルが表示されます。

「色彩強調」機能が追加

カラーエンハンスメント機能です。自然・鮮明・飽和色の3つの設定から選べるようになりました。再起動不要で即座に反映されます。「自然」がデフォルト設定となっており、「鮮明」はRec. 2020の色域を基にしているようです。「飽和色」はコントラスト強調している感じでしょうか。(hsv1_4という表記がありました)

自然Default(恐らくPICO 4がこれ)
鮮明rec2020(PICO 4 Ultraはこっちが初期設定のはず)
飽和色hsv1_4(全体的に濃くなる)

PICOのディスプレイで見栄えするような調整が入っていると思われるので、スクリーンショットをPCやスマホから見ると「鮮明」設定はかなり赤みがかって見えると思います。PICOヘッドセット越しに見ると、「自然」は少し緑っぽさが感じられ、「鮮明」では全体的に色の表現が豊かに感じられるように思いました。色の正確さを求める機能ではないので、好みで設定したら良いと思います。

うろ覚えですがPICO 4では「自然」、PICO 4 Ultraでは「鮮明」がバージョン10.2.7までの見え方に近いような気がします。PICO 4 Ultraを使っていて、10.3.10アップデートでなんだか色が変わった気がするという方は「自然」から「鮮明」に変更してみてください。

ログインできない問題を修正(?)

誤配信されてしまったバージョン10.3.9は中国版だったため、ログイン先が異なるせいで中国以外のアカウントでログインできない問題がありました。これは不具合というか仕様ですが、グローバル版の10.3.10が配信されるようになりましたので、ログインできなかった問題が解決されることとなりました。

但し、10.3.9からアップデート操作をすると中国向けの10.3.10.1859がダウンロードされてしまうので、公式の日本語サイト(※中国語以外ならどの言語も同じ)からグローバル版のインストーラーをダウンロードする必要があります。

その他

レイテンシー表記の基準が変更

Transmitのレイテンシー表記の基準が、バージョン10.3以降で変更されています。具体的には、Transmitが20msで赤色の表示になっていたものが、8msから赤色で表示されます。

上のスクリーンショットは色が変わるタイミングを見計らって撮影したものなので、レイテンシー自体は特に違いはありません。アップデートしてから常に赤色に表示されるようになったと感じても、不具合ではありません。Wi-Fi 5やWi-Fi 6の環境であれば、Transmit 19ms以内なら許容できるレベルだと思われます。

次回アップデートではハンドトラッキングが予定されている

PICO 4やPICO 4 Ultraにおいて、手のスケルトンをSteamVRへ送れるようになるのでVRChatでハンドトラッキングが使用可能になるようです。

また、PICO 4 UltraのPICO OS 5.12.6.Uアップデートでシステムジェスチャの無効化が行われましたので、誤作動しないようになっています。(ストリーミングを終了するには、PCを操作してデスクトップ画面からSteamVRを終了させるか、PICOコントローラーを使用する必要があります。)

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