PICO 4 Ultra向けハンドトラッキング対応
PICO Connectバージョン10.4.5の時点では、ハンドトラッキングはPICO 4 Ultraのみの対応となっています。PICO Neo 3やPICO 4でもパブリックベータテストは行っているらしいので、準備が出来次第PICO OSの更新と共にアップデートが行われるのではないかと思われます。時間は掛かると思うのでゆっくりと待ちましょう。
【2025/01/17追記】10.4.55 ベータ版ではPICO 4 Ultra以外にも対応
無印のPICO 4(5.12.0.S)でもハンドトラッキングが動作することを確認しました。PICO Neo 3も対象のようです。
ベータ版のため実行は自己責任でお願いします。「PICOConnect-v10.4.55-win32-x64.exe」のダウンロードを行い、インストールをします。PICO 4側が既に10.4.5になっていれば、APKファイルはダウンロードしなくてもOKです。また、PICO 4が最新のPICO OSにアップデートされている必要があります。
自動アップデートはせずに公式サイトからインストーラーをダウンロード
今回のアップデートは10.4.5.1989です。
既に10.4.5の方もアップデート通知が来ますが、10.4.5.1946(先行公開されたもの)から10.4.5.1989への自動アップデートは行えません。ソフトウェア更新エラーとなるので、公式サイトからインストーラーをダウンロードしてください。
PICO本体側のバージョンは?
PICO側のConnectアプリもAPKファイルのサイズが微妙に異なりました。動作はしますが、気になる場合は強制アンインストールしてからストアでアップデートすることも可能です。
・Connectアプリの「アップデートのアンインストール」を行う方法はこちら
【重要】スケルトン設定を元に戻しておくこと
VRChatのハンドジェスチャーがおかしくなっていたのも直っているので、設定を元に戻しておきましょう。これでハンドトラッキングも動作するようになります。
ハンドトラッキングについて
ハンドトラッキングが有効になっていると、SteamVRダッシュボード上に手のアイコンが追加されます。SteamVRを起動したあとでも認識されるはずですが、予めハンドトラッキングの状態で「SteamVRを起動」ボタンを押す方が確実かと思われます。
PICO 4 Ultraではハンドトラッキングのシステムジェスチャーが無効化される
PICO 4 Ultra 5.12.6.Uでは、SteamVR起動中は手のひらを自分に向けて握ったときのジェスチャーなどは無効になります。SteamVRを終了するにはコントローラーを手に取って操作するか、マウスなどを使ってPC側から直接終了する必要があります。
ハンドトラッキングが認識されないときは
上手く認識されないときは、PCのPICO Connectを再起動する必要があるかもしれません。
現在対応しているのはPICO 4 Ultraだけです。PICO 4はまだハンドトラッキングに対応していませんので、PICO 4とPICO 4 Ultraを交互に接続を試したりすると上手く認識されなくなります。
ウィンドウの画面間ドラッグに対応
PICO 4 Ultra 5.12.6.Uのアップデート内容にあった「ウィンドウの画面間ドラッグ」ですが、PICO Connect 10.4.5の組み合わせで対応となるようです。
【検証不十分】エンコーダの負荷が上がったかもしれない?
※複数のPC環境を用意できないため、十分な検証がされていない情報となります。正直なところ原因は分かりません。
PICO Connectのストリーミング接続部分である「ps_server.exe」のエンコード負荷が上昇した(?)かもしれません。10.2.7との簡易比較しかできていませんが、10.4.5ではグラフィックボードのハードウェアエンコーダーの使用率が倍程度に増えているのを確認しています。CPUやGPUのフレームタイムに問題はないのに、軽い場面で90FPSを出せなくなった場合は、これが原因かもしれません。
リフレッシュレート90Hzの設定で80FPS程度は出るので、リフレッシュレートを72Hzに変更してみると今度は65FPSあたりで不安定になるので何かがおかしい状況です。(※最低フレームレートには影響がなさそうに見える)
ログ(ps_server.log)を眺めてみるとAVEncCommonQualityVsSpeedは30となっているので、特別重たい品質設定ではなさそうですし、AVLowLatencyModeも有効でした。具体的な情報はありませんが、「10.3.10ではパフォーマンスに問題はなかった」という海外のユーザーの意見も見かけたため、何かしらの不具合が生じている可能性はありそうです。
もちろん、Windowsやグラフィックドライバなどに問題が生じている場合もありますが、Virtual DesktopやALVR、VIVE Streaming(VIVE XR Elite)での動作には問題が見られなかったので、PICO Connect 10.4.5の不具合である可能性が高いと見ています。表面的な判断しか行えませんし、この件については大がかりな対処(OSや各ソフトウェアのクリーンインストールなど)をせずにしばらく様子見することを提案します。
一時的な回避策
10.3.10に戻すのはAPKファイルのバックアップがないと難しいのですが、10.2.7に戻すことは簡単なので一時的にバージョンを下げることで対応することは可能です。以下にアップデートのアンインストール方法と、公式のダウンロードリンクを掲載しておきます。
・Connectアプリの「アップデートのアンインストール」を行う方法はこちら
・PICO Connect 10.2.7(Windows版)