最初に触ったときの印象を忘れないうちに殴り書きしておくコーナー。体裁は整えない。
見た目 HaritoraXワイヤレスと比較
初日に触った感想
- 軽い、着けるのは楽。靴下の上から固定したが、くるくると回ったり滑っていく感じでもない。
- ズボンの裾でLEDが隠れやすい。何かしらの対策が必要。
- キャリブレーションの時、最初の直立ポーズで余計な事しがちだと思った。ちゃんとじっとしよう。
- 立ったり座ったり、机で脚が隠れていたりと色々動いてみたが変な方向に回転するようなドリフトは起こらなかった。うっわマジかよ、えらい。
- 金属を含む椅子や机に影響されることがなかった。他のIMU方式トラッカーだとこれらの家具に近付くだけで悲惨なことになってる。気をつかわなくて良いのは嬉しい。
- 座ってるとじわじわと立ちポーズに切り替わっていくというレビューがあって、どういう感じがピンと来なかったがまさにその通りだった。PICO 4 UltraとPICO Motion Trackerの組み合わせを使っている2人で動作確認をしていたが、ああーそういうことかと。(どちらも椅子に座っている状態)
- 2人でトラッカーの動作確認ついでにマイク音量も弄っていたが、PICO 4 Ultraでは50~75ぐらいにして使うのが良さそうに感じた。
- トラッカー側に床の概念がなさそうで、平気で貫通する。床に座っているのに椅子に座っている扱いになる事がある。頭や腰の高さは正しいので、これはなんだろう……。AI推定でのポーズが優先されているような感覚というか。
- 人体を逸脱した曲がり方や変なポーズにはならない印象があった。関節角度制限みたいな感じとは異なるが、近しい雰囲気。でも大体思った通りの動きができる。
- あぐらや体操座りはできるときと、上手くできないときがある。立った状態からなら多分成功する。足を伸ばして床に座った状態から試そうとすると、上のスクリーンショットのように椅子に座ったと勘違いすることが多い。
- モーショントラッカー側の身長設定は実身長の161cmとした。VRChatも161cmに設定。しっくりくるかどうかはアバターによるかも。
- 足が真っ直ぐ伸びるかどうかもアバターによるかも。
- 身長を±10cmぐらい変更してみて、違いがあるかどうかをじっくり観察する必要がありそう。
- 発売前はちょっと意地悪をしてPICO Motion Trackerが苦手な姿勢を色々と探ってやろうと思っていたが、座りと寝そべり姿勢が苦手そうなのがすぐに分かったので意地悪はしないことにした。
- 2点だけのトラッキングであることを考慮すると、立ち姿勢は100点って言いたくなるレベルだった。PICO Motion Trackerは元々ダンス想定だったように見受けられるので、踊ったり動き回ったりといったアクティブな用途には強そうに思える。というか、実際にわちゃわちゃと動き回っている人が居て、なかなか良さそうだった。すごい。いやー、自分は真似できないや。
- 足を組んで座ることや、内股で座るのは概ね問題なし。ドリフトも全然大丈夫なので、足首さえ勝手に沈んでいかなければ十分な精度だと思う。ただ、膝だけを動かしたいと思っても思うように動かせないので、より正確な膝の動きが欲しい人にとっては物足りないかも。流石にそういう人はターゲット層ではない感じ。
- 床貫通防止の機能が来てくれると大変嬉しい。さっきから床のことしか頭にない。床。
- 大量のポーズ学習をしたデータを使ったAI推定で全身のトラッキングをしているとのことで、例えば座り特化だとか寝そべり特化といった偏った学習データに切り替えられる機能があると面白そうだなと思った。
- トラッカーのファームウェアアップデートがあったよという情報をもらったので確認したところ、既に最新だった。アプリのバージョンは2.0.2で、トラッカーのファームウェアはTR0182だった。ちょっと出かけている間に更新されていたかもしれない。
- 立っている状態では足がしっかりと固定されるので、頭を左右に振ったり上半身を大きく動かしても足が滑っていくことがなくてとても良かった。SlimeVRのスケーディング補正を掛けたHaritoraXワイヤレスより良さそうに感じた。
- トラッキングの頻度はPICO 4とPICO 4 Ultraで違いはなさそうに見えたが、動画を録ってじっくりと見比べてみるとPICO 4だと僅かにガクガクとしているときがあるように感じる。PICO 4の方は位置推定の結果に違和感があるようにも思えたが、確信が持てないぐらいの差。PICO 4 Ultraではハンドトラッキングが気持ち使いやすく感じたので、トラッカーの方もなんとなくの違いがあってもおかしくはない。
- PCとPICO版VRChatでトラッキング精度の差はなさそうに思えた。埋まり方も大体一緒。まぁ、アバターが違うと足の曲がり具合が違うから全く同じではないとはいえ。
- PICO版VRChatは設定メニューからキャリブレーションを行うが、位置合わせは不要だったのでその辺りはとても楽に感じた。
- PC側でおかしくなってるときは、モーショントラッカーアプリのプレビューも足が地面に埋まるなどおかしくなっている。あとルームスケール設定の床の高さが微妙に変わりがち。
- シースルーモードで周囲を確認して戻ってくると、足が頭の上に移動して逆立ちしているかのような形で身体がひしゃげてしまう。これはちょっとすると元通りになるので心配は要らないが、まるで腰トラが飛んで行った人みたいになれる(?)
- 身体が滅茶苦茶になるのは、シースルーした時だけだと思われる。プレイエリア外に出てしまってシースルーモードが起動してしまった場合も多分そうなる。多分、手動でAFKにしてからシースルーを起動して、シースルーを終えてトラッカーが落ち着いたと思った頃にAFKを解除すると良さそう?
- 仮想トラッカーでトラッキングされる場所は、肘、胸、腰、膝、そして本体がある足首の他に、手首と尻と肩がある。なんだろう、尻は右と左があるの……?
- Standable:FBEでスナップさせた場合はどうなるのか後で試そうと思う。
- 最初のキャリブレーションをせずにPICO Connectで繋いでSteamVRを立ち上げると、トラッカーのキャリブレーションをしろって怒られた。その場合はトラッカー自体が出てこないので、キャリブレーションを済ませてからPCと繋ごう。
フルトラRTA(?)
装着からVRChat内でのフルトラ完了まで2分で行ける。のんびりやっても3分かな。でもトラッカーの装着ぐらいは丁寧にやったほうがいいよ。
トラッカーが3つあるとどうなる?
一緒に動作確認したフレンドが後日トラッカーおかわりをした。足が沈むのは変わらないけど精度はよくなるとの事。
x.com
総評
初日の感想としては概ね期待通り。多くの人に勧められるかどうかは今後の「床」次第だけれど、買って良かったと思う。
椅子に座っていて足だけがどんどん沈んでいっても、立てばすぐに元通りになるので割と許容範囲。座りすぎ防止タイマーかな?立つのも面倒くさかったら開き直って沈んだままでいるか、OVRのSpace Dragで浮上すればいいよ。(いや何でフルトラしてるんだそれ。)
まぁ冗談はさておき。初めてのフルトラ機材としては全然悪くないと思うし、普段使ってるのがIMU方式のトラッカーだった場合はPICO Motion Trackerのがかなり楽ができるので、自分は予定通り常用するつもり。HaritoraXワイヤレスよりも楽ってなんなのさ。現時点での大きな欠点と言える床に沈む問題に関しては、そのうち修正してくれるんじゃないかなと期待はしている。VRChatはフルトラで座る人達が沢山居るので応えてくれると思いたい……!
トラッカーと全然関係ないけど、後頭部のクッションが硬くて頭が痛いのでPICO 4 Ultraに対応したアクセサリーが早く欲しいなぁ。
(無事届いて動作を確認できたらホッとして力尽きたので、落ち着いたら色々と投稿します。)