PICOをメインに扱っている都合上、主にPICO 4 Ultra向けのVirtual Desktop解説となっています。
設定項目が非常に多いため、PC内の動画を再生する機能など一部の機能については割愛しました。Quest専用の機能についてはあまり解説していませんが、基本は大体一緒です。時々書き足したり、書き直したりします。
Virtual Desktop 1.34.18時点での情報です。掲載されている設定画面はスクリーンショットを基にして新規作成したため、実際の画面とは異なる部分があります。また、手元での検証と公式フォーラムの情報を参考にして執筆しておりますが、一部正しくない情報が含まれる場合があります。予めご了承ください。
上から順にじっくりと読むか、目次から気になるところだけ読むかを選んでください……。(※2万字以上あります)
2026年5月8日更新
- インストールとアップデート
- アカウントを設定する
- Virtual Desktopの操作方法
- 【Virtual Desktop Streamer】OPTIONS
- Preferred Codec(コーデックの選択)
- Adaptive quantization(適応型量子化)
- 2-Pass encording(※NVIDIA専用)
- OpenXR Runtime
- Audio Streaming(音声出力)
- Use virtual audio driver
- VoiceMeeter mode
- Allow remote connections(外部からの接続を許可)
- Encrypt local traffic(トラフィックの暗号化)
- Automatically adjust bitrate(ビットレートの自動設定)
- Start with Windows / Start minimized in tray(Windows開始時の自動起動・タスクトレイに収納)
- User touch input(タッチ操作を使用する)
- Lock computer on disconnect(切断時にPCを自動ロック)
- Auto-select microphone(マイクの自動選択)
- Ask for computer access
- 【Virtual Desktop Streamer】ADVANCED
- 【Virtual Desktop Streamer】MEDIA
- 【Virtual Desktop Streamer】ABOUT
- 【VRヘッドセット側】COMPUTERS
- 【VRヘッドセット側】ENVIRONMENTS
- 【VRヘッドセット側】GAMES
- 【VRヘッドセット側】INPUT
- Controllers interact with desktop(コントローラーでデスクトップを操作する)
- Pointer stabilization(手ぶれ補正)
- Automatically hide controllers(コントローラーを自動で隠す)
- Thumbsticks vertical scrolling(スティックでの縦スクロール)
- Thumbsticks horizontal scrolling(スティックでの横スクロール)
- Hand tracking
- Press grip to grab/resize screen
- Hold menu to switch out of VR(メニューボタン長押しで切り替え)
- Emulate gamepad on PC(ゲームパッドを使用する)
- Use motion controllers as gamepad(PICOコントローラーをゲームパッドとして使用する)
- Emulate D-pad and Start button(方向キーとスタートボタンのエミュレート)
- 【VRヘッドセット側】SETTINGS
- Auto connect(自動接続)
- Show Games tab on connect(接続後にGameタブを表示)
- Use optimal resolution(最適な解像度を使用する)
- Arrange monitors on recenter(ディスプレイを中央に配置する)
- Environment Quality(環境の表示品質)
- Frame Rate(デスクトップ画面のフレームレート)
- Desktop Bitrate(デスクトップ画面のビットレート)
- Video & Screen Transparency(ディスプレイと動画再生時の透明度の設定)
- Screen Brightness(画面の明るさ)
- Dynamic Lighting
- Background music when disconnected(切断時のBGM)
- Microphone passthrough(マイクのオンオフ・音量設定)
- Noise cancellation(ノイズキャンセリング)
- Allow custom orientation in all environments
- Boost clock rates
- Copy screenshots to desktop(デスクトップにスクリーンショットを送る)
- Increase color vibrance(色の鮮やかさを向上)
- Remove head lock delay(ディスプレイが頭に追従するときの遅延)
- 【VRヘッドセット側】STREAMING
- VR Graphics Quality(VRの解像度)
- VR Frame Rate(VRのフレームレート)
- VR Bitrate(VRのビットレート)
- Sharpening(ポストプロセスでのシャープニング)
- VR Passthrough(パススルー)
- Gamma(ガンマの調整)
- Synchronous Spacewarp (SSW)
- Snapdragon Game Super Resolution(SGSR)
- Foveated streaming(中心禍ストリーミング)
- Video buffering(バッファリング)
- Center to play space (Stage tracking)
- Track controllers(コントローラーを使用する)
- Forward tracking data to PC / Emulate SteamVR Vive trackers(QuestのボディトラッキングやPICO Motion Trackerなどを使用する)
- Emulate Index controllers
- Increase color vibrance(色の鮮やかさを向上)
- Show performance overlay(パフォーマンスオーバーレイの表示)
- 【VRヘッドセット側】助けを求める
- 【SteamVR内】Virtual Desktop
- 無効にするべき設定やアプリ
- PICOで使用できない機能・既に無い機能
- 不具合情報
- その他
インストールとアップデート
PICO・Quest本体
Virtual Desktopを各ストアで購入する必要があります。価格は2,490円です。
Steamで販売されている「Virtual Desktop Classic」は購入しないでください。
PC側
公式サイトにアクセスし、「Download Streamer App」からインストーラをダウンロードしてインストールを行ってください。
インストールやアップデートに失敗する場合は
自動アップデートが失敗したり、インストーラーからのインストールでエラーが出る場合は、「スマートアプリコントロール」が原因です。
Windowsセキュリティの「アプリとブラウザーコントロール」にある「スマートアプリコントロール」をオフにすることで解決します。何もせずとも、アップデートリリース後しばらく経ってから試すと上手くいく場合もあります。
「スマートアプリコントロール」は一度オフにするとオンに戻せない仕様でしたが、現在は再びオンに戻せるようになっています。
アカウントを設定する
Virtual Desktop Streamerを起動して、ACCOUNTSタブでPICOアカウント名を入力してください。
「Change」ボタンを押して「Add account」からPicoを選んで、アカウント名を入れたら「Save」を押します。
- Meta:Quest全般
- Pico:PICO全般
- Google:Galaxy XRなど
- Play for Dream
- Viveport:VIVE XR EliteやVIVE Focusシリーズ
PICOアカウント名はどこに書いてある?
ユーザーセンターの中にあります。
Metaアカウント名は?
設定などから閲覧できるプロフィールに@から始まるIDがあるはずなので、@を抜いたものを入力してください。
Virtual Desktopの操作方法
コントローラーでの操作方法
| ボタン | 操作 |
|---|---|
| トリガー | 左クリック |
| グリップ | ディスプレイを掴む |
| Aボタン | 左クリック |
| Bボタン | 右クリック |
| Xボタン | キーボードの表示 |
| Yボタン | ディスプレイの切り替え |
| メニュー(1回押し) | メニューの表示 |
| メニュー(2回押し) | VR・デスクトップの切り替え |
| 左右スティックを同時に押し込み | パフォーマンスオーバーレイを表示 |
メニューを開く
Virtual Desktopのメニューを開くには、左手コントローラーのメニューボタンを使用します。(※Questコントローラーの場合も左手コントローラーのメニューボタン)
デスクトップ画面が出ている状態でメニューボタンを1回押すと、右側からメニューが表示されます。メニュー内の「Launch SteamVR」ボタンを押すとSteamVRが起動します。
VRとデスクトップを切り替える
SteamVR実行中は、「Switch to Desktop」や「Switch to VR」ボタンが表示されるようになります。ここのボタンを使用しなくても、メニューボタンを素早く2回押すとVRとデスクトップ画面の切り替えが可能です。
また、メニュー内でSteamVRやVirtual Desktopを終了することもできます。
- Switch to Desktop:デスクトップ画面に切り替え
- Switch to VR:VR画面に切り替え
- Exit SteamVR:SteamVRを終了する
- Quit:Virtual Desktopを終了する
ディスプレイの操作
各ディスプレイ(デスクトップ画面)はグリップボタンで掴んで移動することができます。
ディスプレイの上部をポイントすると、そのディスプレイの大きさや距離などを変更することもできます。
- Head Lock:ディスプレイを頭に追従する設定
- Transparency:透明度
- Reset View:リセット
- Height:ディスプレイ位置の高さを設定
- Distance:ディスプレイとの距離を設定
- Curve:ディスプレイのカーブ具合を設定
- Size:ディスプレイの大きさを設定
その他の操作として、ディスプレイ外の何もないところをクリックすると、メニューバーが表示されます。
SBSモード(メインディスプレイのみ対応)への切り替えや、ディスプレイの追加や削除、メニューを開くといった操作が行えます。
キーボードショートカット
キーボードショートカットでVRとデスクトップを行き来したり、パススルーを切り替えたりが可能です。「Hand Passthrough」と「Desk Passthrough」はQuest向けの機能です。
SteamVRのバインド設定について
PICO ConnectやSteam Linkでは「PICOコントローラー」扱いでしたが、Virtual Desktopでは「Questコントローラー」扱いになります。VRChatやOVR Advanced Settingsなどのバインドは初期設定が読み込まれますので、再設定を済ませておいてください。
【Virtual Desktop Streamer】OPTIONS
Preferred Codec(コーデックの選択)
エンコードに使用するコーデックを選択します。特別な事情がない限りは「H.264+」か「HEVC 10-bitまたはAV1 10-bit」のどちらかを選ぶことになります。大まかな説明だけしておきますので、必要に応じて変更してください。
Automatic
多くの場合、HEVC 10-bitが選択されるようです。
H.264
デコードレイテンシーは小さくなりますが、あまり使用しません。8-bitなのでカラーバンディング(階段状のグラデーション)が生じます。
H.264+
H.264の拡張版で、高ビットレートの設定が行えます。8-bitなのでカラーバンディング(階段状のグラデーション)が生じます。
Wi-Fiネットワークの帯域幅に余裕があり、超高ビットレートでプレイしたい場合に使用します。例えば、草木が生い茂るシーンやパーティクルが舞うようなシーンで効果を発揮します。色再現度は二の次で、限界までビットレートを盛ることが最優先ならH.264+一択です。
PICO 4 Ultraでは最高600Mbpsまで設定できます。
HEVC
あまり使用しません。8-bitなのでカラーバンディング(階段状のグラデーション)が生じます。
AMD Radeonの場合はAMF SDKではなくMicrosoft Media Foundation経由で動作する唯一のコーデックです。不具合の回避用に用意されていますが、むしろ不具合が起きている事が多いです。
HEVC 10-bit
H.264よりも効率が良いため、低ビットレート時でも品質が維持されます。10-bitコーデックなので、グラデーション表現が綺麗に表示できます。表示品質と伝送効率のバランスが取れているコーデックです。
AV1 10-bit
HEVC 10-bitよりも更に高効率なコーデックです。「GeForce RTX4000シリーズ」や「Radeon RX7000シリーズ」以上のグラフィックボードと、PICO 4 Ultra及びMeta Quest 3/3Sとの組み合わせで使用できます。
HEVC 10-bit同様にグラデーション表現が綺麗に表示できますので、基本的にはこちらを使用すればOKです。(※不具合があれば変更を検討すること)
Adaptive quantization(適応型量子化)
「Adaptive quantization」は恐らくVBAQ(Variance Adaptive Quantization)のことを指し示しており、暗い部分でのノイズを軽減するという説明があります。映像全体の複雑さを元に、必要な部分により多くの情報量を割り当てることで視覚的な品質が向上します。
少々分かりづらいですが、「Adaptive quantization」を使用するとレンガのディテールなどが潰れにくくなるといった効果が確認できました。低ビットレート時により効果を発揮するはずです。
基本的に有効のままにしたい機能ですが、動作やパフォーマンスなどに問題があればオフにしてみてください。
2-Pass encording(※NVIDIA専用)
より多くのGPUリソースを消費して、ビットレートの割り当てや精度を向上させます。性能に余裕のあるグラフィックボードを使用している場合に使用します。
NVIDIA GeForce環境でHEVC 10-bitやAV1 10-bitの各種レイテンシーが長くなる不具合が発生した際に、その影響を軽減させるのにも役立つ場合があります。但し、基本的にレイテンシーを低く抑えたい場合はオフにしておいてください。
NVIDIA GeForce環境で「2-Pass encording」が表示されていない場合は、NVIDIAのエンコーダーを検出できず、Microsoft Media Foundationにフォールバックしている可能性があります。グラフィックドライバーやVirtual Desktopの再インストール、あるいはWindowsの修復(Windows Updateで問題を解決する)を試してみてください。

OpenXR Runtime
Virtual Desktopが使用するランタイムを指定します。基本的にはAutomaticのままで問題ありません。
SteamVRが起動するタイプのゲームは全て「SteamVR」で動作します。「VDXR」はSteamVRを使用しないOpenXR規格のゲームで使用します。VRChatはOpenXRを使用していませんので、「VDXR」を選択していても「SteamVR」として動作します。
Audio Streaming(音声出力)
音声の出力先を設定できます。VRヘッドセットから音が聞こえない場合は、ここの設定を確認しましょう。
- Computer only:PC側に音声が流れます
- VR headset only(既定):VRヘッドセット側に音声が流れます
- VR headset & computer:PCとVRヘッドセットの両方に音声が流れます
Use virtual audio driver
音声ストリーミングで問題が発生する場合は、このオプションを有効にします。
VoiceMeeter mode
スピーカーとしての「Virtual Desktop Audio」デバイスを常に有効の状態にします。オフの場合、音声デバイス未使用時にデバイスマネージャー上で無効の状態になります。
Allow remote connections(外部からの接続を許可)
外部ネットワークからのアクセスを許可します。例えば、外出先でもスマートフォンのテザリング経由で自宅のPCにアクセスできるようになります。
Encrypt local traffic(トラフィックの暗号化)
トラフィックの暗号化を行います。「Allow remote connections」を使用するならオンにしておきましょう。他人がアクセスすることのないローカル接続だけで使用する場合は、オフにしておいた方がレイテンシーが減ります。
Automatically adjust bitrate(ビットレートの自動設定)
ネットワークの帯域幅に応じてビットレートを自動決定します。ある程度のレイテンシーを許容してビットレートを手動設定したい場合はオフにします。
ビットレートを上げすぎると、ラグが酷くなったり映像がフリーズするなどの原因になりますので、パフォーマンスオーバーレイを確認しながら設定することをおすすめします。
Start with Windows / Start minimized in tray(Windows開始時の自動起動・タスクトレイに収納)
Windows起動時にVirtual Desktopを自動で起動する設定です。「Start minimized in tray」を併用すると、タスクトレイに隠れた状態で起動します。
User touch input(タッチ操作を使用する)
コントローラーでのマウス操作がWindowsのタッチ入力扱いになります。スワイプしてスクロールしたり、長押しで右クリックができるようになります。
Lock computer on disconnect(切断時にPCを自動ロック)
Virtual Desktop切断時にPCをロックします。ロック画面はVirtual Desktopで操作可能です。
Auto-select microphone(マイクの自動選択)
マイク入力として「Virtual Desktop Audio」を自動で指定します。
Ask for computer access
新しいヘッドセットがローカルネットワーク内のPCを検索しているときに、プロンプトを表示します。
【Virtual Desktop Streamer】ADVANCED
Use Fov Stencil
画面の隅をレンダリングしないことで、パフォーマンスを最適化します。後述するFOV Tangentが100%となっているときだけオンにできます。対応するかどうかはゲーム次第で、ゲームプレイを録画する場合はオフにすることをおすすめします……が、恐らくPICOではFOV Stencilは機能しません。
Quest 3は以下のように隠し領域マスク(hidden area mask・HAM)が適用されており、青色の部分が見えない領域となります。Virtual DesktopのFOV Stencilはレンズの設計上そもそも見えていない青色の領域をレンダリングしないことで、無駄な描画を減らす事ができるというものです。
反面、PICO 4ではHAMが存在せず、視野が完全な正方形でオーバーラップが広い(左右の視野がほぼ完全に重なる)という、かなり珍しい設計になっています。レンズを外側に傾ける設計ではなく、真正面というシンプルな光学設計です。そのため、FOV Stencilを使用しても非表示領域が存在しないので表示に変化がありません。
FOV Stencilについてのより詳しい情報は正しく解説できる自信がないので控えますが、Virtual Desktopのモデレーターも「PICOにはFOV Stencilがない」という発言をしている(There is no FOV stencil on Pico, the headset doesnt provide it)ので、オンにしても動作しないと見てもよさそうです。
Horizontal / Vertical FOV Tangent
FOV Stencilが動作しなくても、「Horizontal / Vertical FOV Tangent」スライダーを変更することで、手動でレンダリング領域を減らすことは可能です。
例えばMonster解像度(3648x3648px)の場合に、FOV Tangentをそれぞれ75%ぐらいに設定するとSteamVR側は2748x2720pxでレンダリングされ、残りの部分は黒塗りの状態が付け足されてエンコードされます。
PICOから見ると、どちらも片目3648x3648pxの映像が送られてきている状態です。(※実際は2/3解像度でエンコードされるなどの関係で上の画像の通りにはならないのですが、あくまでもイメージとして捉えてください。)
GPUのレンダリング負荷を減らす目的で気にならない程度に削減するなら、Horizontal/Vertical共に95%ぐらいの設定となりますが、あまり減らない感じなのは見ての通りです。ギリギリまで詰めたい方は調節してみてください。但し、都度SteamVRの再起動が必要です。
VDXR Render Resolution
VDXRで動作するゲームを持っていないので未検証です。100%に設定し、STREAMINGタブ内の解像度設定で制御するのが最適とのこと。
Fovea Size
Quest ProやPICO 4 Proのようなアイトラッキングが行えるVRヘッドセット用です。中心禍のサイズを変更できます。
Additional sharpening(エンコード前シャープニング)
恐らくAMDの「FidelityFX CAS」に相当する機能だと思われます。
デフォルトでは無効で、有効時の初期値は70%に設定されています。この設定は再起動を必要とせず、リアルタイムに反映されます。STREAMINGタブにあるSharpningとの違いは、映像のエンコード前にシャープニング処理をするという点です。仕組みとしてはどちらも同じCAS(Contrast Adaptive Sharpening)です。
従来のシャープニングは映像をデコードしてからVRヘッドセット側のポストプロセス処理で行われていましたが、それをエンコード前に行うことでこれまでより多くの情報を保持することができるとのことです。
※正しくはありませんが、公式コミュニティでもAdditional Sharpeningの方をCASと呼ぶことがあるため、以下の画像では便宜上そのように表記しています。従来通りポストプロセスで動作するシャープをPost-Decoding CAS、今回追加されたエンコード前シャープをPre-Encoding CASと表現する方も居ました。
どちらが良いかと言われると難しいところです。後処理するのか前処理するのかの違いですので、状況次第とも言えます。文字に関してはAdditional sharpeningの方が若干見やすく感じられるので、エンコード前の段階で強調しておいた方が情報の損失を抑えられるのかもしれません。
シャープニングを重ねがけをしてしまうと過剰となるため、使用する際は片方だけにしておくのが良いでしょう。表示がチラついたりすることもありますので、Additional sharpeningのCASを使用するときはSTREAMINGタブのSharpeningは0%にします。
上手く活用すれば、Snapdragon Game Super Resolution(SGSR)との併用で低解像度設定でもぼやけの少ない映像で楽しめることかと思います。
Boost game priority
ゲーム側のGPU優先度を上げる機能です。他の動作が遅くなるといった問題が発生する可能性がありますので、ゲームがフリーズする場合にのみ使用します。
これは元々DCS(Digital Combat Simulator)のフリーズ対策の為に用意された機能なので、基本的には使用しません。DCSやMSFS(Microsoft Flight Simulator)のようなVRAMが不足するゲームで有効との報告がありますが、VRChatでも有効かどうかはなんとも言えません。VRAM枯渇時にフリーズしやすい場合は、「Boost game priority」を試してみても良いでしょう。
【Virtual Desktop Streamer】MEDIA
スクリーンショットの転送先(デフォルトではデスクトップ)や、動画ファイルを探しに行くフォルダを設定できます。今回は解説しません。
【Virtual Desktop Streamer】ABOUT
PCスペックや各種情報が閲覧できます。外部から接続したい場合に、二重ルーター(多段NAT)になってるかどうかなども確認できます。
- Check for interfering apps…:干渉するアプリがないか確認する
- Check for updates…:Virtual Desktopのアップデートを確認する
- Show logs:ログの保存先を開く
【VRヘッドセット側】COMPUTERS
現在接続可能なPCの一覧が表示されます。引っ張って更新が可能です。
【VRヘッドセット側】ENVIRONMENTS
背景の仮想環境を変更できます。
選択した環境によって解像度が異なる
選択した仮想環境によって、表示解像度が異なります。SteamVR実行中は関係無い部分ですが、用途に応じて使い分けてみてください。(※PICO 4 Ultraの場合、省電力モードオフ時の解像度)
| 環境 | 片目辺りの解像度 |
|---|---|
| Black Void | 2160px |
| Passthrough | 2160px |
| Purple Nebula | 2160px |
| Space Sky | 2160px |
| Home Cinema | 2512px |
| Home Theater | 2880px |
| Dark Cinema | 2256px |
| Auditorium | 2880px |
| Computer Room | 2512px |
| Modern Apartment Day | 2512px |
| Modern Apaetment Evening | 2512px |
| Modern Apartment Night | 2512px |
| Gaming Room | 2512px |
| Personal Theater | 2512px |
| First Class | 2512px |
【VRヘッドセット側】GAMES
PCにインストールされているVRゲームが表示されます。ここからVRChatなどを起動できます。
【VRヘッドセット側】INPUT
コントローラーに関する設定が行えます。主にデスクトップ向けの設定です。
Controllers interact with desktop(コントローラーでデスクトップを操作する)
コントローラーでデスクトップ画面を操作できるようにします。
Pointer stabilization(手ぶれ補正)
ポインターの手ぶれ補正を有効にします。これはデスクトップ操作でクリックを容易にする目的で実装されたものです。
Automatically hide controllers(コントローラーを自動で隠す)
机の上に置いてあるなど、コントローラーを操作していないときはコントローラーを非表示にします。Virtual Desktop内で動画を観るときに有用です。
Thumbsticks vertical scrolling(スティックでの縦スクロール)
スティックでの縦方向のスクロールを有効にします。
Thumbsticks horizontal scrolling(スティックでの横スクロール)
スティックでの横方向のスクロールを有効にします。
Hand tracking
ハンドトラッキングを有効にします。PICOにはありません。
Press grip to grab/resize screen
グリップボタンでディスプレイを掴んだりリサイズしたりできるようにします。
Hold menu to switch out of VR(メニューボタン長押しで切り替え)
メニューボタンの長押しでVRからデスクトップに切り替えできるようにします。
Emulate gamepad on PC(ゲームパッドを使用する)
(Bluetoothなどで)QuestやPICOに接続されているゲームコントローラーを使用できるようにします。
Use motion controllers as gamepad(PICOコントローラーをゲームパッドとして使用する)
PICOコントローラーをゲームパッドとして使用するようにします。一度だけ有効になるもので、メニューボタンを長押しすると戻ってこられます。
Emulate D-pad and Start button(方向キーとスタートボタンのエミュレート)
PICOコントローラーをゲームパッドとして利用するときに、方向キーとスタートボタンをエミュレートする機能です。
When right grip is pressed(右グリップを押しているとき)
右のグリップを押している間、左スティックを方向キーに、メニューボタンをスタートボタンに変更します。
When right thumbstick is pressed(右スティックを押し込んでいるとき)
右スティックを押し込んでいる間、左スティックを方向キーに、メニューボタンをスタートボタンに変更します。
When right thumbrest is active(右サムレストに触れているとき)
右のサムレストに触れている間、左スティックを方向キーに、メニューボタンをスタートボタンに変更します。スティックの押し込みやRB/LBボタン(グリップボタンで代用)を使用するゲームの場合に有用です。
【VRヘッドセット側】SETTINGS
Virtual Desktopの基本設定が行えます。デスクトップに関する設定やマイクの音量設定もここにあります。
Auto connect(自動接続)
前回接続したPCを検出したときに自動で接続します。
Show Games tab on connect(接続後にGameタブを表示)
接続後にGAMESタブを表示するようにします。
Use optimal resolution(最適な解像度を使用する)
接続しているディスプレイのスケーリングを、Virtual Desktopで操作しやすいサイズに変更します。PCの解像度を勝手に変更されると困る方はオフにしておきましょう。
Arrange monitors on recenter(ディスプレイを中央に配置する)
ホームボタン長押しで正面をリセットしたときに、ディスプレイの位置も揃え直す機能です。「Arrange monitors now」ボタンで即座にディスプレイの位置をリセットする事もできます。
Environment Quality(環境の表示品質)
仮想環境の表示品質を変更できます。何もない宇宙空間などでは変化はありませんが、映画館やアパートなどの室内を表示している場合は変化があります。High設定ではGPU負荷も高くなり、バッテリー消費が増加します。
Frame Rate(デスクトップ画面のフレームレート)
デスクトップ画面のフレームレートで、PICOの場合は72FPSと90FPSが選べます。VRモード時のフレームレートはSTREAMINGタブの方で設定してください。
Desktop Bitrate(デスクトップ画面のビットレート)
デスクトップ画面でのビットレートです。上限は120Mbpsです。
Video & Screen Transparency(ディスプレイと動画再生時の透明度の設定)
Transparencyボタンを押してディスプレイが透過させた際の透過具合を調整できます。
Screen Brightness(画面の明るさ)
Virtual Desktop内に表示されているディスプレイの明るさを変更できます。PICO本体のディスプレイの明るさは変更されません。
Dynamic Lighting
いくつかの仮想環境において、表示されているコンテンツに応じてライティングを変更する機能です。以下の例では、木々の緑色が壁に反射するような形でライティングが反映されています。
- Disable:無効
- Enabled when controller inacrive:コントローラーが非アクティブ時に有効
- Enable:有効
Background music when disconnected(切断時のBGM)
PCと繋がっていないときに音楽が流れます。必要がなければオフにしておきましょう。
Microphone passthrough(マイクのオンオフ・音量設定)
マイクを有効にする設定です。PICO 4 Ultraの場合、音量は10%ぐらいまで下げてください。(※ノイズキャンセリング無効時の音量)
Virtual Desktop側ではマイクに一切の音声処理を行わず、キャプチャしたものをそのまま送信しているとのこと。
ちなみにPICO 4 Ultraにはマイクが4個(口元に2個、本体側面に1個ずつ)あります。メインは口元の2個のようで、左右のマイクはVirtual Desktopではあまり拾われないような感じがします。本来これはステレオマイクですが、Virtual Desktopでは1チャンネルに統合されてモノラルマイクとして動作します。詳細は分かりませんが、もしかしたらその影響でマイク音量が大きすぎるのかもしれませんね。
VRChat用に使用するときは
VRChatでは、「相手の声が15dBブーストされる仕様」があります。つまり、手元で丁度良いぐらいの音量にすると、相手の側で声が割れて聞こえる可能性があります。
Set Voice Gain
in Decibels, Range 0-24 Add boost to the Player’s voice in decibels. Default is 15.
ワールド側の設定や相手との距離にもよりますが、ブーストを見越して-24dB付近に抑えておくと音割れや音質の劣化を抑えることができます。OBSなどでマイク音量をモニタリングしながら調整しておきましょう。(※上の画像はVRChatを2つ立ち上げて確認したものです)
Noise cancellation(ノイズキャンセリング)
ノイズキャンセリング機能です。Virtual Desktopの開発者によると「ノイズキャンセリングを有効にすると、理論上は無音時に音声が送信されない状態となるため、帯域の節約や遅延防止になる」ようです。但し、PICO 4 Ultraでは音質が低下したり喋り始めが途切れやすくなったりするので、Virtual DesktopのノイズキャンセリングはオフにしてVRChat側のノイズキャンセリングを使った方が良さそうです。
ノイズキャンセリングにはAndroid側の標準実装(恐らくこれ)を使用しており、Virtual Desktop側では一切の音声処理を行っていません。オン・オフに応じて2種類の入力プリセットのどちらかを選んで有効にしているだけとのことです。そのため、ノイズキャンセリングが適切に動作するかどうかはメーカー側の実装次第です。
割と事故ってる感じがあるので、Galaxy XR以外はオフが無難そうです。(例えば、Quest 2では適切に実装されているがQuest 3では特定のOSバージョン以降で実装されていない、Galaxy XRではオフにするとマイク音声がほとんど入力されない、2023年頃のPICO 4ではかなり品質が悪かったためVD側で無効にされていた事があるなど。)
Allow custom orientation in all environments
全ての仮想環境で水平面の調整機能が使用できるようになります。これは寝転がって使用する場合に有用です。
ホームボタン長押しをすると正面をリセットできますが、この機能がオフの状態で上や下を向いて正面リセットを行ってしまうと、仮想環境がBlack Voidに変更されます。
Boost clock rates
CPUレベルとGPUレベルを常に高設定(レベル5)に設定します。
| CPUレベル | GPUレベル | |
|---|---|---|
| デスクトップ画面 | 0 | 1 |
| VR画面 | 3 | 5 |
| Boost clock rates有効時 | 5 | 5 |
レベルが高いほどCPU・GPU使用率が上昇するため、消費電力が増大して発熱しやすくなります。オーバークロック設定ではありません。
利用シーンとしてヘッドセット側の録画機能を使う場合などが想定されていますが、OSのオーバーヘッドが小さいPICOにおいては恐らく設定する必要のない機能なのでチェックを入れないでください。
Copy screenshots to desktop(デスクトップにスクリーンショットを送る)
スクリーンショットを撮影すると、スクリーンショットの画像をPCのデスクトップ上に自動的に転送します。沢山スクリーンショットを撮影するとデスクトップが埋め尽くされるので気をつけましょう。(※転送先はVirtual Desktop StreamerのMEDIAタブで設定できます)
Increase color vibrance(色の鮮やかさを向上)
Quest用の設定でデスクトップ画面に反映されます。今のところPICOには存在しません。
Remove head lock delay(ディスプレイが頭に追従するときの遅延)
これは「Head Lock(ディスプレイが頭に追従する設定)」にしているときに機能します。通常時は頭の動きに対してゆっくりとディスプレイが移動しますが、このオプションを使用すると頭の動きに合わせてきっちりと追従するようになります。
【VRヘッドセット側】STREAMING
VRストリーミングに関する設定が行えます。
VR Graphics Quality(VRの解像度)
VRストリーミングの解像度を設定します。ここで設定した解像度に応じてVRヘッドセット側のアイバッファも変更されます。消費電力も増大します。(※PICO 4 Ultraでの大まかな目安として、画面の明るさ50%/AV1 200Mbpsでは9~18Wぐらいの範囲で変動)
| 解像度(PICO 4/PICO 4 Ultra/VIVE XR Elite 片目辺り) | グラフィックボードの目安 |
|---|---|
| Potato(1344×1344 px) | GTX970 / RX580 |
| Low(1728×1728 px) | GTX1070 / RX5500XT |
| Medium(2016×2016 px) | RTX2070 / RX5700XT |
| High(2592×2592 px) | RTX3070 / RX6800XT |
| Ultra(2784×2784 px) | RTX4070Ti RTX 3090/ RX9070XT RX6950XT |
| Godlike(3168×3168 px) | RTX4090 / RX7900XTX |
| Monster(3648×3648 px)※PICO 4 Ultraのみ | RTX5090 |
| 解像度(PICO Neo 3/Quest 2/Pro/3/3S/Galaxy XR 片目辺り) | グラフィックボードの目安 |
|---|---|
| Potato(1344×1440 px) | GTX970 / RX580 |
| Low(1728×1824 px) | GTX1070 / RX5500XT |
| Medium(2112×2304 px) | RTX2070 / RX5700XT |
| High(2496×2688 px) | RTX3070 / RX6800XT |
| Ultra(2688×2880 px) | RTX4070Ti RTX 3090/ RX9070XT RX6950XT |
| Godlike(3072×3264 px)※PICO Neo 3/Quest 2以外 | RTX4090 / RX7900XTX |
| Monster(3648×3936 px)※Galaxy XRのみ | RTX5090 |
SteamVRの解像度は100%にすること
レンダリング解像度を「カスタム」に変更して、「100%」となっていることを確認してください。
VR Frame Rate(VRのフレームレート)
フレームレートとありますが、PICO本体のリフレッシュレートが変更されます。PICOでは72fpsと90fpsのどちらかを選択可能です。Questなどの場合は120fpsまで選択できます。
VRChatなどの常に低フレームレートになりやすいゲームで使用するのであれば、72fps設定にしてバッテリー消費を抑えたり、1フレーム当たりのビットレートを高めに維持できるようにする手もあります。
変更した場合はSteamVRの再起動が必要です。
VR Bitrate(VRのビットレート)
ビットレートを手動で変更できます。高ビットレートにするほど画質が綺麗になりますが、ネットワークやデコーダーの負荷が増えるのでレイテンシーが増加します。
| PICO 4 Ultra | |
|---|---|
| H.264 | 最高200Mbps |
| H.264+ | 最高600Mbps |
| HEVC / HEVC 10-bit | 最高200Mbps |
| AV1 10-bit | 最高200Mbps |
| PICO 4 / PICO 4 Pro | |
| H.264 | 最高150Mbps |
| H.264+ | 最高400Mbps |
| HEVC / HEVC 10-bit | 最高150Mbps |
Sharpening(ポストプロセスでのシャープニング)
Contrast Adaptive Sharpeningによるシャープニング処理の度合いを設定します。初期値は70%です。
前述したとおり、こちらはエンコード後の映像に対してPICO側のポストプロセス処理でシャープニングを行うものです。エンコード前にシャープを掛ける場合は、ここを0%にしてVirtual Desktop Streamer側にある「Additional sharpening」を使用してください。重ねがけは非推奨です。
VR Passthrough(パススルー)
シースルーモードでの視界を、VRゲームにブレンドして表示します。「Environment」のチェックを入れると動作します。VR Frame Rateは90FPS推奨です。「Hands」や「Desk Portal」はQuest向けの項目です。
PICO 4 Ultraでは制限はありませんが、PICO 4/PICO 4 ProではVR Graphics Qualityが「High」までしか動作しません。また、SGSRやFoveated streamingが有効の場合も動作しません。
Configure…
どの色を透過するかや、不透明度などを設定できます。色はRGB値で指定します。
- Similarity:類似性、同じ色として扱う許容値
- Smoothness:滑らかさ
- Passthrough Opacity:パススルーの不透明度
Gamma(ガンマの調整)
ガンマの調整ができます。数値を上げるとコントラストが弱くなり、画面が明るくなります。数値を下げるとコントラストが強くなり、画面が暗くなります。
Synchronous Spacewarp (SSW)
Qualcommとの共同開発による再投影技術です。例えばPC側のスペックが足りず、45FPSでしかレンダリングできないような場合に、QuestやPICO側で不足したフレームの補間を行うことで90FPSを実現することができます。
但し、表示の歪みなどが生じるためVRChat目的では使用されないことが多いです。主に低スペックPCでなんとかしてVRを実行したいときや、超高解像度の設定でも無理なく動かしたいときに使用します。
Snapdragon Game Super Resolution(SGSR)
Snapdragon Game Super Resolutionは、アップスケーリングとシャープ化を1回のGPUシェーダーパスで実行する低遅延で軽量なアップスケーラーです。パフォーマンスを優先してPC側のレンダリング解像度を下げても、QuestやPICO側でアップスケーリング処理をすることで映像を高品質に保つことができます。
基本的に低解像度に設定した時に利用するものなので、高解像度時はあまり効果が見られなかったり消費電力が無駄に増加する原因になる可能性があります。パフォーマンス上の都合か、PICO 4/PICO 4 ProではVR Graphics Qualityが「Ultra」や「Godlike」設定ではSGSRを使用できません。
Foveated streaming(中心禍ストリーミング)
Quest ProとPICO 4 Proなどで表示されます。アイトラッキングを使用して中心禍ストリーミングを行います。(※動画は初回実装時のものなので、現在はここまで明確に差が分かる感じではありません)
アイトラッキングの行えるVRヘッドセットであれば動作する機能なので、Virtual Desktopサポート外のPICO 4 Proでも副産物的に動作しています。そもそもVirtual DesktopではPICO 4 Proのフェイストラッキングが動作しないので、需要が少ないと判断して詳細な解説は割愛します。
Video buffering(バッファリング)
映像にバッファを設ける機能です。一瞬のカクつきや表示の乱れをバッファが吸収してくれるため、Virtual Desktopではこれを有効のままにしておくことを推奨しています。
あえてオフにして様子を見ることはできます。
Center to play space (Stage tracking)
QuestやPICOのプレイエリアに基づいて原点を固定するため、「QuestやPICO本体のプレイスペース」と「SteamVRのプレイスペース」が一致するようになります。
これはVIVEトラッカーやVIVEトラッカー(Ultimate)などを組み合わせて使うときに使用します。オンにしなくてもVIVEトラッカーは利用できますが、その都度キャリブレーションが必要になります。
Stage trackingが有効の場合、VRからデスクトップ画面に切り替えると頭や手のトラッキングが停止します。これはVRに戻ったときに位置ズレが発生しないようにするための意図的な動作とのこと。
Track controllers(コントローラーを使用する)
VRコントローラーを使用する設定です。オフにするとQuestやPICOのコントローラーが動作しなくなり、SteamVRから認識されなくなります。
これはベースステーションを使用したLighthouse環境において、QuestやPICOコントローラーの代わりにIndexコントローラーやGripVRコントローラーなどを使用したい場合に使う機能です。
Forward tracking data to PC / Emulate SteamVR Vive trackers(QuestのボディトラッキングやPICO Motion Trackerなどを使用する)
PICO Motion Trackerなどを使用する場合は「Forward tracking data to PC」と「Emulate SteamVR Vive trackers」の両方をオンにします。この項目が表示されない場合は、PICO OSのアップデートを行ってください。少なくともPICO OS 5.12.6.Uまでのバージョンでは利用できません。
ネットワークの帯域を使用することや、サポートするゲームが必要であることを警告されますので、「Yes」を押して有効にしてください。SteamVR内で確認すると片方だけトラッカーがひっくり返っていますが、特に問題はないとのこと。
Questの場合は、カメラを用いた肘のトラッキングや下半身の推定が行えます。
SteamVR実行中にトラッカーをオン・オフする
SteamVR内のVirtual Desktopメニューで、「Disconnect Emulated Trackers」を「Yes」にするとVirtual Desktopのトラッカーが非表示になります。「No」に戻すと即座に表示されます。
使用するトラッカー部位を選択する
外部ツールの「Virtual Desktop Body Tracking Configurator」を使用します。
SteamVRの設定ファイルを書き換えるという方法で、Virtual Desktopからのトラッカー部位をオン・オフすることを実現しています。そのため、SteamVR実行中にトラッカー部位を変更する事ができません。必ずSteamVRを終了した状態で操作してください。
- Upper Body(With Hip):「前腕+肘+胸+腰」
- どちらかというとQuest向け、足にVIVEトラッカーなどを装着して腰をQuestの推定に任せる場合におすすめ
- Upper Body Only:「前腕+肘+胸」
- 足と腰にVIVEトラッカーを装着して、肘と胸をQuestの推定に任せる場合におすすめ
- Elbows Only:「前腕+肘」
- 胸も要らない、肘だけが欲しいって場合に
PICO Motion Trackerを使用する場合も使用できます。例えばVRChatの推定に任せたいから膝が不要という場合は「Left/Right Lower Leg Joint」をオフにします。
動作がおかしくなったり、トラッカーが表示されない場合はリセットしてください。
Emulate Index controllers
QuestコントローラーをIndexコントローラーとしてエミュレートします。今のところPICOには存在しません。
Increase color vibrance(色の鮮やかさを向上)
Quest用の設定でこちらはVR側に反映されます。今のところPICOには存在しません。
Show performance overlay(パフォーマンスオーバーレイの表示)
パフォーマンスオーバーレイを表示します。左右のスティックを同時に押し込んだり、「Shift + Windows + O」のキーボードショートカットでもオン・オフできます。
黄色く表示されている部分は、Virtual Desktopの推奨設定ではないか、パフォーマンスに問題が発生している箇所となります。
左側
- Framerate:現在のフレームレート
- Latency:全体のレイテンシー
- Bitrate:ビットレート
- Max bitrate:最大ビットレート
- Codec:コーデック
- Runtime:使用中のランタイム
- Headset:VRヘッドセット名
中央
- Wi-Fiの周波数帯とリンク速度(5GHzか6GHzで接続し、設定したビットレートの倍以上のリンク速度で安定していると理想的)
- Game:ゲーム部分のレイテンシー(VRChatのレンダリングなどに掛かった時間、PCが処理落ちすると遅延しやすい部分)
- Encoding:エンコードのレイテンシー(映像をエンコードするのに掛かった時間、ネットワークが詰まったりGPU側に問題があると遅延しやすい部分)
- Networking:ネットワークのレイテンシー(エンコードした映像をヘッドセットへ送るのに掛かった時間、Wi-Fiが遅いと遅延しやすい部分)
- Decoding:デコードのレイテンシー(PCから送られてきた映像をデコードするのに掛かった時間、QuestやPICOが処理落ちすると遅延しやすい部分)
- グラフィックボード名とドライバーバージョン
- Virtual DesktopのバージョンとヘッドセットのOSバージョン
右側
- Graphics Quality:使用している解像度設定
- Render resolution:ゲームの解像度とVirtual Desktopの設定解像度の倍率(VRChatなどを起動したときに100%となっていれば等倍です、SteamVRダッシュボード表示中の値は参考にしないでください)
- Target framerate:フレームレート設定
- Video buffering:ビデオバッファリングが有効かどうか
- Automatic bitrate:自動ビットレートが有効かどうか
- PC Ethernet:PCが有線LAN接続かどうか(Noの場合はPCがWi-Fiで繋がっていますので、LANケーブルで接続することを検討してください)
- Spacewarp:SSWが有効かどうか(自動で有効になったときはActiveとなり、常に有効時はAlways表記になります)
【VRヘッドセット側】助けを求める
サポートページが開くと思っていましたか?実は違います。
ボタンを押して話しかけてみましょう。質問に答えてくれるかもしれませんし、謝られるかもしれません。
【SteamVR内】Virtual Desktop
SteamVRダッシュボード内のメニューからアクセスできる設定です。左下の詳細設定を「表示」にしないと出てこないメニューがいくつかあります。
Hand Tracking Menu
Questで左手の親指と人差し指を合わせたときにメニューボタンとして動作する設定です。PICOでは関係ありません。
主にSteamVRダッシュボードを開く操作(手のひらを自分に向けて左手の親指と人差し指をつまむ)をするために使用するもので、デフォルトで有効(Enabled)です。
Hand Tracking Menuを無効(Disabled)にすると、左手の指をつまんでもメニューボタンとして動作しなくなります。用途としては、VRChatのハンドトラッキングを使用しているときに、左手の親指と人差し指を合わせるジェスチャーでVRChatのメニューを開きたい場合に無効にします。基本的にコントローラーを使用していて、VRChatのときだけハンドトラッキングを使う事がある人向けです。
Hand Tracking Loss Debounce Time
詳細設定を「表示」にしているときのみ設定可能。PICOでは関係ありません。
Questのハンドトラッキングが視界外でロストしたときに、SteamVR側でもロスト判定されるまでの猶予時間です。SteamVRの側でもハンドトラッキングがロストすると何か不都合がある場合に調節してみてください。
Always show Touch Controllers
詳細設定を「表示」にしているときのみ設定可能。
コントローラー使用中にハンドトラッキングへ切り替えてみたりしましたが、明確な違いが分かりませんでした。とりあえず追求はしません。
Use Full Skeleton Input on Emulated Index Controllers
詳細設定を「表示」にしているときのみ設定可能。
Indexコントローラーのエミュレート時に、フルスケルトン入力を有効にする機能のようですが……?
Override Controller Priority
詳細設定を「表示」にしているときのみ設定可能。
Virtual Desktop以外のドライバーに対してのコントローラーの優先度が変更される……とのことですが、試す環境がないため詳細は不明です。
Disconnect Emulated Trackers
「Yes」に切り替えると、トラッカーが全て非表示になります。PICO Motion TrackerやQuestの仮想トラッカーを非表示にしたいときに使用します。
Freeze Emulated Trackers
エミュレートされたトラッカーをフリーズさせます。上半身のみ動くようにしたり、全て動かないようにしたりできます。この機能は「動かないようになるだけ」でトラッカー自体は接続されたままですので、VRChatなどで他のトラッカーと併用しようとすると誤作動する可能性がありそうです。
不必要なトラッカーを非表示にする目的なら、「Virtual Desktop Body Tracking Configurator」を使う方が確実だと思います。
無効にするべき設定やアプリ
よく案内される内容の一例。
SteamVRアドオンの設定
何らかの問題があって原因を特定する際は、「Virtual Desktop Streamer(Quest)」と「Gamepad Support」だけを残して他は全て無効にしてみてください。
「OpenVR Input Emulator」や「OpenVR Advanced Settings」も問題を引き起こすことがあります。特定のバージョンで不具合が起こる可能性があるものなので一概には言えませんが、不具合がある場合は一度アンインストールして様子見することをおすすめします。
Xbox GameBar
GameBarは、オーバーレイや録画関連の機能がVirtual Desktopと競合する可能性があるので無効にしてください。完全不要な場合はターミナルを管理者権限で起動して、以下のコマンドで削除できます。
Get-AppxPackage Microsoft.XboxGamingOverlay | Remove-AppxPackage
NVIDIA・AMDでのオーバーレイや録画機能
NVIDIAやAMD用に用意されている録画系の機能などは、競合する可能性があるので無効にしてください。
NVIDIA App
- 設定>NVIDIAオーバーレイ
AMD Software
- 録画及びストリーム>インスタントリプレイ
- 録画及びストリーム>インスタントGIF
- 録画及びストリーム>ゲーム内リプレイ
PICOで使用できない機能・既に無い機能
ハンドトラッキング
現状、PICOには「XR_FB_hand_tracking_aim」と「XR_FB_hand_tracking_mesh(※必須ではない)」が欠けているため、PICOのVirtual Desktopではハンドトラッキングが使用できません。
また、「XR_EXT_hand_interaction」も壊れているため、選択やピンチ操作などが行えないとのこと。ハンドトラッキングの状態で起動したときにアプリが操作できなくなるので、不完全な状態での実装はしない選択を取っているようです。
フェイストラッキング
主にQuest ProやGalaxy XR用です。VRCFTのVirtual Desktopモジュールをインストールしても、PICO 4 Proではフェイストラッキングが動作しません。但し、アイトラッキングで視線の移動だけは可能です。瞬きはフェイストラッキング扱いなので動作しません。
Increase color vibrance(色の鮮やかさを向上)
PICO Connectのようにエンコーダーの設定を変更しているのではなく、Virtual Desktopの「Increase color vibrance」はVRヘッドセットの色空間設定を変更しています。具体的には、Rec.709からRec.2020に変更しているようです。PICOでは色空間の変更をサードパーティ製アプリから行えないとのこと。
Increase video nominal range(※廃止済み)
黒く潰れてしまって本来の性能が発揮できないので、最近Questを含む全ての環境で廃止された機能です。(2026年2月頃)
現在はフルRGBを使用するように改善されたらしく、以前と同じような設定にしたい場合は、ガンマを0.9ぐらいに設定するよう案内がありました。
USB接続でのストリーミング
ストアからインストールできるサードパーティ製アプリは、USBの低レベルアクセス権限がありません。そのため、PICO ConnectやQuest Linkのような使い方ができないとのこと。何かしらの代替手段を使っているアプリもありますが、Virtual Desktopではサポートしていません。
不具合情報

その他
Quest/PICOで使用できる外付けのモバイルバッテリー

P5000バッテリーとヘッドストラップのセット

比較的安定して接続できるQualcomm製SoC搭載のWi-Fiルーター
ルーターの置き換えではなく、増設して「QuestやPICO専用のWi-Fiアクセスポイント」としての利用を推奨します。
PICO 4 UltraでWi-Fi 7のMLOも使用するなら以下
急速充電対応のリンクケーブル
メーカー問わずこの手のケーブルは壊れやすいため、使用する場合はそのことを頭の片隅に入れておきましょう。(ケーブルの故障が原因の接続トラブルの相談が複数ありました)
【変更履歴】
2026/05/08:多分書き終わったと思うからリリースしようぜ




















































