2026年7月29日、PICOストアでSteam Linkのアップデートが配信されました。不具合修正の他に、密かにフェイストラッキング対応が行われました。
Steam Link 2.0.22 アップデート
PICO 4 Proのフェイストラッキングに対応
リリースノートに記載はありませんが、PICO 4 Proのアイトラッキング・フェイストラッキングに対応していました。調べてみると、2025年10月の時点でPICO向けSteam Linkのアルファ版に追加されていたようです。
- Add support for Face Tracking on Pico 4 Pro/Enterprise.
SteamVRのSteam Link設定内でフェイストラッキングとOSC関連の設定をオンにして、OSC出力ポートを「9015(ALT)」に変更しておくことで動作するようになります。ハンドトラッキングパススルーの項目はありますが、ハンドトラッキングは動作しません。(※ハンドトラッキングは現在アルファ版でテスト中)
PICO ConnectやALVR以外にSteam Linkでもフェイストラッキングが動作するようになりましたので、Linux用のWiVRnなども含めると4つ選択肢があります。PICOで使用できるPCVR用ストリーミングアプリでフェイストラッキングに対応しないのは、Virtual Desktopだけとなりました。(そもそもPICO 4 ProはVirtual Desktopが購入できる地域で販売されていませんので、対応はしないとのこと。)
ところでValveさん、ついでにVIVE用のSteam Linkもフェイストラッキング対応してくれませんかね。(中の人のやることリストには入っているらしいです。)
VRCFTモジュール「SteamLink Module for PICO 4 Pro」
Steam Link用のVRCFTモジュールを入れれば動作しますが、そのままだと出せない表情があって動きも小さいです。なので、PICO 4 Pro用のモジュールを用意しておきました。
とはいえ、まずは本家の方をお試しください。VRCFTのモジュール管理から「SteamLink VRCFT Module」をインストールして動作確認しておきましょう。
動作確認ができたらVRCFTを終了して、「%AppData%\VRCFaceTracking\CustomLibs\2a8c8080-2a76-46af-bf76-1da7c0127ef8」にある 「SteamLinkVRCFTModule.dll」を改変版で差し替えてください。「SteamLink Module for PICO 4 Pro」にモジュール名が変わっていればOKです。
色々と試してみてオリジナル版の方が良ければ、改変版モジュールはアンインストールしてオリジナルの方を再インストールしてください。以下は簡易的な比較動画となります。
VRCFTのモジュールレジストリにあるSteamLink用モジュール(LinkFT)をベースに、PICO 4 Proの挙動に合わせて色々と変更してあります。そのため、この改変モジュールではQuest Proなどを接続して使うことは想定していません。基本的な挙動はVRCFTPicoModule(modified)の拡張モードがベースです。笑顔が出しやすくなっている他に、口元の左右対称化や悲しい顔が意図して出せるように調整してあるのが特徴です。具体的な内容については以下をご確認ください。

不具合の修正など
バージョンは2.0.22.2252
• VR: Multiple streaming performance improvements
• VR: Fixes for a degenerate case in extracting FOV when the program being streamed has nearZ/farZ flipped (presents as a solid color flickering in each eye)
• VR: Multiple Android lifecycle improvements (including the ability to re-launch Steam Link in order to resume or disconnect an active VR stream)
• VR: Improvements to the 2D UI panel stability when loosing connection fails
• VR: Various crash fixes when streaming• 2D: A whole mountain of 2D streaming performance improvements, including better handling of varied capture resolutions, better video codec selection, etc.
• 2D: Support for the new Steam Controller (both via Bluetooth or via USB)
• 2D: Fixes for DualShock/DualSense support
• 2D: Fixes for generic gamepads mysteriously losing one of their button bindings
日本語訳
- VR:ストリーミング性能の複数の改善
- VR:ストリーミング対象のアプリで nearZ / farZ が反転している場合に FOV 抽出が破綻する問題を修正(各目が単色で点滅する症状)
- VR:Android のライフサイクル処理を複数改善(Steam Link を再起動して VR ストリームの再開・切断ができるように)
- VR:接続喪失時の 2D UI パネルの安定性を改善
- VR:ストリーミング中に発生するさまざまなクラッシュを修正
- 2D:キャプチャ解像度の多様化への対応や、より適切な動画コーデック選択など、2D ストリーミング性能の大幅な改善
- 2D:新しい Steam コントローラーに対応(Bluetooth / USB の両方)
- 2D:DualShock / DualSense のサポートに関する修正
- 2D:汎用ゲームパッドでボタン設定が謎の理由で一つ失われる問題を修正
その他の修正や不具合
PICOの角速度・加速度ベクトル不具合に関連していると思われる、トラッキング予測の誤りが改善・軽減されているように感じられます。Steam Linkの以前のバージョンで生じていた、「頭を動かしたりうなずいたりしたときに身体が奇妙にうねっていた問題」への対策です。こちらも去年の10月にはアルファ版で修正が入っていたようです。
- Fix Pico 4 Pro not applying fixes for incorrect angular velocity reported by the PICO runtime.
ちなみに確認できた不具合は1件あり、PICO 4 Ultraで使用するときだけアプリの起動に10秒以上掛かります。アプリを立ち上げると黒いウィンドウが出ますが、しばらく待つと起動します。
フェイストラッキングのサンプル動画
いくつかのアバターで撮ってみたものです。




