Galaxy XR向けにRampage解像度の追加やPICOの解像度修正などを含む Virtual Desktop 1.34.22 アップデート

2026年8月26日、Virtual Desktop 1.34.22がリリースされました。CPUパフォーマンスの改善などが盛り込まれています。PICO関連では表示がぼやける原因となっていた解像度不一致の修正があります。

Meta Quest用に準備されていたUSBストリーミングはベータ版のままです。また、Questのパフォーマンス低下不具合の暫定的な回避策についてもベータ向けのまま保留となりました。

リリースノート

  • Environmentに「Iceland Riverbed」を追加しました。(BRINK Travelerから追加された環境です)
  • Questで96FPSと100FPSのオプションが復活しました。
  • 「VR Graphics Quality(VRグラフィック品質)」の設定を、ラジオボタンからスライダーに変更しました。レンダリング解像度や要件情報が表示されます。
  • Galaxy XRおよびPlay for Dream向けに、Rampage解像度(4608x4224px)を追加しました。
  • ヘッドセットおよびStreamer(PC側アプリ)におけるCPUパフォーマンスを大幅に改善しました。
  • パフォーマンスオーバーレイに表示される合計レイテンシの精度が向上しました。数値が以前より高く表示される場合がありますが、実際のレイテンシに変化はありませんのでご安心ください。この変更により、素早く頭を動かした際に生じる黒い縁(黒い帯)が軽減されます。
  • SteamVR上でPico 4 Ultraのコントローラーが表示されるようになりました。(バインド設定はOculusコントローラーのままです)
  • Galaxy XRでノイズキャンセリングを有効にした際のマイク品質が向上しました。
  • HTC VIVEシリーズ向けにパススルー環境を追加しました。
  • 干渉する可能性のあるアプリのリストに「スマートアプリコントロール」を追加しました。
  • ゲームパッドのXboxボタンを押しても、Virtual Desktopが終了しないように変更しました。
  • Streamerのセットアップファイルのサイズを約100MBから約75MBに削減しました。
  • PICOで解像度が間違っていた問題を修正しました。
  • ストリーミング動画のシーク(再生位置の移動)時に音声がずれる問題を修正しました。
  • SSW(Synchronous Spacewarp)有効時にVRへ切り替えると発生することがあったカクつき(スタッター)を修正しました。
  • Preferred OpenXR Runtime(優先OpenXRランタイム)でのSteamXR 32-bitサポートを追加しました。
  • RDP(リモートデスクトッププロトコル)セッションがアクティブな状態で接続した際にクラッシュする問題を修正しました。
  • VDXRにおける「quad eye visibility flags」への対応を追加しました。

1.34.22 ベータ向け

  • Meta Horizon OS v2.5以降のQuestにUSBサポートを追加しました。他のプラットフォームでは、この機能を使用するためにUSB Ncmサポートが必要です。
  • Quest 3でのFPS低下問題に対する「一時的かつ暫定的な」回避策を追加しました。(15分ごとにストリームを再起動します)
  • Meta Horizon OS v2.7以降のQuest 3に144fps対応を追加しました。

それ以前のベータ向けの変更履歴

  • 時間経過と共に音声の遅延が蓄積される問題を修正しました。
  • 「ProtonVPN」や「NordVPN」といったUSB接続を阻害する可能性があるアプリに関する警告を追加しました。
  • 一部のユーザーでWi-Fi接続が機能しない問題を修正しました。
  • WindowsでIPv6が無効になっている場合のUSB検出の問題を修正しました。
  • USB接続時に発生する可能性のあった再接続ループを修正しました。(一部の環境では依然として発生する場合があります)

主な変更点

新しい環境が追加

「Iceland Riverbed」という環境が追加されました。BRINK Travelerというアプリからの追加だそうです。

解像度の選択がボタンからスライダーに変更

VRストリーミング解像度の選択方式が、ラジオボタンからスライダーに変更されました。解像度の選択肢が増えた事による対応だと思われます。解像度スライダーの下にはSteamVRで100%設定時のレンダリング解像度と、目安となるグラフィックボードが表示されます。

新たに「Rampage」解像度が追加

Galaxy XRおよびPlay for Dream向けにRampage解像度が追加されました。片目辺り4608x4224pxとなるので、RTX5090推奨です。

高解像度ディスプレイを搭載している製品で利用できるようにした解像度だと思われますので、流石にPICO 4 Ultraなどには来ないと考えられます。

CPUパフォーマンスの改善

比較調査はしなかったので詳細は不明ですが、PCとヘッドセットの両方でCPUパフォーマンスの改善が図られているとのことです。CPUパフォーマンスの改善による恩恵なのか、パフォーマンスに問題が起きやすいGalaxy XRにおいて、Rampage解像度を使用しても今のところスロットリングなどの問題が起きていないと報告されています。(人によって異なる場合があります)

PICO 4 Ultraのコントローラーモデルが表示されるように

これまではPICO 4 UltraでVirtual Desktopを使用するとQuest Touch Plusコントローラーが表示されていましたが、今回からPICO 4 Ultraのコントローラーが表示されるようになっています。コントローラーのバインドはQuestコントローラー扱いのまま変更はありませんので、見た目だけの変更です。

PICOで解像度が一致していなかった不具合が修正

MediumからGodlikeまでの解像度において、SteamVR側の100%レンダリング解像度とPICO本体側のEyeBufferが一致していなかった不具合が修正されました。これに伴って、MediumからMonsterまでのSteamVRのレンダリング解像度が変更されています。

なぜかMonster解像度も変更されてしまったため、より負荷が高くなっていることに注意してください。

PICO 4 Ultra(1.34.19以降)
設定変更前解像度SteamVR側の解像度
ヘッドセット側の解像度
SGSRオン
Potato1344×1344 px変更無し2736×2736 px
Low1728×1728 px変更無し
Medium2016×2016 px2112×2112 px
High2592×2592 px2688×2688 px
Ultra2784×2784 px2880×2880 px
Godlike3168×3168 px3264×3264 px
Monster3648×3648 px3840×3840 px

【ベータ版】QuestでのUSBサポートや不具合の回避策が追加

まだベータ版でしか利用できない機能です。Virtual Desktopのベータ版を利用するにはQuestのストア側でベータチャンネルに切り替えておく必要があります。

QuestでUSB接続に対応

Meta Quest(OS v2.5以降)において、USB接続でのストリーミングに対応しました。

Meta for Developers

今のところQuestだけのサポートとなっています。他のヘッドセットではUSB Ncm(USB Network Control Model)への対応が必要です。

Intel環境ではUSB接続が不安定になりやすい場合がある

特にIntelのCPUを使用している環境では、低品質なUSB 3.xケーブルによる影響を受けやすく、不具合が生じやすい可能性があります。現在Meta Questで利用できるUSBストリーミングを使用しているときに、接続が頻繁に切断されたりフリーズが発生する場合があります。

低品質なUSB 3.x ケーブルでの頻繁な途切れ(IntelまたはAMD)

Amazonなどで販売されている、低価格なUSBケーブルを使用していると20秒ごとに頻繁に接続が途切れるなどの問題に遭遇する可能性があります。

回避策として、Meta純正で売られているような高級なUSBケーブルを使うか、USB 2.0のケーブル(150~200Mbpsが限度)を使用するという提案がされてます。また、USBイーサネットアダプター(またはケーブル)を使用してUSBを使わないという手もあります。

Virtual Desktop側で提示しているケーブルとしては以下のようなものがあります。

Cable Matters
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また、問題の起きやすい低品質なケーブルの例として、AMVR、Maxonar、INIU、Syntechといったメーカーが名指しで挙がっていますが、要するにVR用を謳うリンクケーブルはUSB 3.0の規格外となる3m以上のケーブルが多いことや、急速充電用の電源回路が壊れやすかったりするなどの問題が起こりやすい製品が多いです。これはVirtual Desktopに限らず、PICO ConnectやMeta Horizon LinkでUSBストリーミングをしているときも問題となりやすい点です。

Intel CPU環境でトラブルが起こる場合は、PCI Express接続のUSB拡張カードを使用する方法も提案されています。(以下はRenesasμPD720201を搭載するタイプのカード)

個人的な意見としては高価なUSBケーブルを使用するよりも、まともなWi-Fiルーターを増設した方が充電の両立もしやすく安定するように感じます。

フレームレート低下問題の一時的な回避策

主にQuest 3や3Sで発生している時間経過に伴うフレームレートの低下が発生する不具合への対策です。これはVirtual Desktop側の一時的かつ暫定的な回避策であることに注意してください。Meta側が直さない限り改善しません。

この回避策では15分ごとにストリームを再起動することで、時間経過で蓄積したパフォーマンス低下を一旦リセットする作用があります。

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