Windowsやドライバー類が壊れているところへSteamVRやPICO Connect・Virtual Desktopなどをインストールしても正常に動作しない可能性が大いにあります。壊したつもりがなくても、知らないうちにあちこち壊れていることはよくあるので、土台となる部分をしっかり整えておきましょう。
主にWindowsやドライバーのメンテナンス、SteamVRのクリーンインストール方法などを紹介しています。
Windowsの修復やグラフィックドライバのクリーンインストールを行っておく
DISMとSFCでWindowsのメンテナンス
DISMをしてからSFCを行ってください。
- コマンドプロンプトやターミナルを管理者権限で起動する
スタートボタンを右クリックすると、ターミナルを管理者権限で起動する事ができます。
- DISMコマンドを実行して修復に必要なファイルを準備する
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
お使いのPCによっては時間が掛かる場合があります。
- システムファイルチェッカーを実行する
sfc /scannowDISMが終了したら続けてSFCを実行します。こちらも時間が掛かる場合があります。
- 実行結果を確認する
「Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」あるいは、「Windows Resource Protection で破損したファイルが見つかり、正常に修復されました。」と表示されていれば完了です。
修復に失敗する場合は、セーフモードで実行する必要があります。
DISMに失敗する場合は
どうにもならない状況であれば「設定>システム>回復」から「Windows Updateで問題を解決する」を選んでWindowsの再インストールをする方法もあります。Virtual Desktopのコミュニティでも案内されることがある方法です。
こちらはアプリや作成したファイル、設定などは保持されますが、不安があればバックアップをしておいてください。また、ライセンス認証が必要なアプリでトラブルが生じる可能性がないとは言い切れませんので、予め認証を解除してから試すと安心です。
Windows Updateでトラブルが起きたときはWindows Updateをする
ものすごく直感に反する行為ですが、Windows Updateで不具合が生じたときは手動でもう一度Windows Updateを行うとKIR(Known Issue Rollback)により不具合箇所だけロールバックされる場合があります。
「更新プログラムのチェック」を押してWindows Updateを手動で実行して、更新がなかった場合でも「Windowsの再起動」をしてください。

グラフィックドライバのクリーンインストール
こちらも実行は任意ですが、トラブルに遭ったときに試せる手段ですので覚えておいても損はないです。
DDU(Display Driver Uninstaller)をセーフモードで実行して、グラフィックドライバを完全に削除した状態でドライバの再インストールを行ってください。AMD Radeon環境の場合は、AMD Cleanup Utilityを使用することもできます。
Microsoftアカウントを使用している場合は、セーフモードに入る前にサインインオプションの変更する必要があります。「セキュリティ向上のため、このデバイスではMicrosoftアカウント用にWindows Helloサインインのみを許可する(推奨)」のチェックを外しておいてください。(セーフモードではPINでログインができない為)
こうすることで、セーフモード時にパスワードでログインが可能になります。(※この問題はWindows 11 25H2で修正されています)


DDUの使用方法
PC Watchの記事が丁寧で分かりやすいです。
【特集】GPUドライバを更新したらPCやゲームが不調に?スッキリさせる「DDU」の使い方 – PC Watch https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/2019098.html
強いて挙げるならば、Windows Updateでドライバーの自動確認をしないように設定しておくと、DDU後に任意のドライバーを入れるときにトラブルなく進められます。
高度なオプションから、「Windows Updateからのドライバーのダウンロードを防止する」にチェックを入れてからDDUを実行してみてください。
注意書きにあるとおり、ドライバーのインストール完了後はこの変更を元に戻すことが推奨されています。
グラフィックドライバのバージョンについて
※2026年4月20日更新
AMD Radeonの場合
PICO Connectでは、RX7900XTの環境に最新のドライバー(26.3.1)をインストールして正常に動作することを確認しています。但し、RX6000シリーズのような古い製品でHEVCコーデックを使用する予定なら25.3.1を使用します。AVC(H.264)を使用するなら気にしなくても大丈夫です。
バージョンによってはブラウザの動作が怪しかったり、他のゲームなどでスタッタリングするなどして安定しない可能性もあるので、公式のリリースノートなどを確認しておくことが重要です。
参考情報として、Radeon RX7000/9000シリーズのVirtual Desktopでの推奨バージョンは26.3.1です。
- 【RX9000シリーズ 26.1.1~26.2.2】Virtual Desktopで「H.264/H.264+」や「HEVC 10-bit」を使用するとエンコーダーが停止する不具合(※26.3.1で修正)
- 【RX9000シリーズ 26.1.1~】Virtual DesktopやPICO Connectで「HEVC」を使用するとパフォーマンスが著しく低下する不具合(エンコード時間が非常に遅くなる)(※HEVC 10-bitは関係なし)
エンコーダーが停止する不具合は、一度デスクトップ画面に戻ると復帰可能です。RX9000シリーズをお使いの場合は、25.10.2~25.12.1か26.3.1を使用してください。
注意点として、25.3.1~25.4.1ではSteamVRがメモリリークする不具合がありますので、RX6000シリーズで古いドライバーを使用するときは回避策としてSteamVRの設定で「モーションスムージング」をオフにしておいてください。AMD Radeonのドライバー関連の情報などは以下をどうぞ。

NVIDIA GeForceの場合
新しいものでは、581.94が比較的安定して動作するようです。最新版で安定しているようなら、無理に下げなくても大丈夫です。
591や595系は色々と問題が報告されていますが、Radeonほど明確な情報が手元にないので環境によりけりです。やむを得ず非常に古いバージョンのドライバーを使用する場合は、566.36や572.83といったバージョンがあります。
一度もドライバーのインストールやアップデートをした記憶がない場合、560.94(32.0.15.6094)591.86(32.0.15.9186)が自動インストールされている可能性があります。
GeForceは572系以降のドライバーで多数の不具合が確認されています。RTX5000番台の場合は、最新ではなく572.83や581.94であれば安定するという情報もあります。使用するドライバーによっては、表示が乱れたり長時間プレイ中に映像が停止するトラブルに遭遇することがあるようです。動作がおかしい場合はバージョンの確認と、必要に応じてアップデートやダウングレードをしてください。
よくある不具合の例としては以下の通り。
- 【RTX5000シリーズ】プレイ中に急にSteamVRがクラッシュしたり、AV1コーデック使用時に緑のバーが表示される不具合が起きる
- 【RTX5000シリーズ】画面が乱れたり、ピンク色に表示される(576.80や591.86、595.71など)
- 【全モデル】Virtual DesktopでHEVC/AV1コーデック使用時に、高解像度や高ビットレート(200Mbps)だと各種レイテンシーが上昇する場合がある
RTX5070Tiを使用した環境で「ドライバーバージョンを572.83に変更すると、急なクラッシュやAV1コーデックの不具合が直った」との報告が2件ありました。581.29でも問題がないという話もありますが、問題があれば下げてみてください。
Game ReadyドライバかStudioドライバのどちらを選ぶかについては、VRChat以外にも最新のゲームをいち早く遊ぶ目的があるならGame Readyドライバをインストールします。Studioドライバはクリエイティブ用途での動作確認が行われているため、安定性重視ならStudioドライバにしておくと良いでしょう。(※例えばUnityやPhotoshopなどでアバターの改変をするようなものが該当します。)
参考情報として、Virtual Desktop公式から提示されている推奨ドライバーはRTX4000シリーズまでが581.94で、RTX5000シリーズは最新バージョンが案内されていますが、問題があれば581.80ベースのHotfixドライバーとなる581.94を試してみてください。591.44は壊れているので使用しないよう警告されています。
現在はVirtual Desktop側で対応されていますが、エンコーダー周りのトラブルだったため、Virtual Desktop以外で影響があってもおかしくありません。関係する変更として、590番台のドライバー以降で古いNVENCプリセットとレート制御モードに対するサポートが削除されており、それらを使用しているアプリは動作しなくなるとのこと。Virtual Desktop側の問題はこれではないようですが、一応気に留めておくと良いでしょう。
Intel Arcの場合
Intel公式がVRをサポートしていないことを明記してます。

絶対に動かないというわけではありませんが、手元にVRも可能な性能の機材がないためVRChatでの動作確認が取れません。PICO ConnectやVirtual Desktopで、VRChatは遊べたという報告はいくつかあります。
Intel Iris Xe Graphicsを搭載するFMV-LOOXでテストしたところ、PICO ConnectでSteamVRが起動するところまでは確認済みです。Intel Iris Xe Graphics 32.0.101.7080を使用した動作確認では、以下のような感じになりました。
- OVR Advanced Settingsの設定が表示できない(これは以前からある既知の問題です)
- PICO Connectの設定が表示できない、落ちる(恐らく必要に応じて設定ファイル側で変更する必要があります)
- SteamVRダッシュボードのデスクトップ表示やfpsVR、XSOverlayは動作する
SteamVRを完全にアンインストールする
SteamVRを修復する
SteamVRが破損している可能性がありますので、まずは「ツールファイルの整合性を確認」してみてください。
それでも何かがおかしいときは(クリーンインストール)
修復などを行っても変化がない場合、SteamVRを完全にアンインストールする方法を試します。OVR Advanced Settingsなどのアドオンも先にアンインストールしておくと確実です。
予めSteamを終了しておき、以下のファイルを削除します。
- C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\SteamVR\resources\settings\default.vrsettings
- C:\Program Files (x86)\Steam\config\steamvr.vrsettings
- C:\Program Files (x86)\Steam\config\lighthouse\lighthousedb.json
- C:\Program Files (x86)\Steam\config\chaperone_info.vrchap
次にSteamライブラリからSteamVRをアンインストールします。
アンインストール後に残っているデータがあれば削除します。
- C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\SteamVR
そこまで終えたら、SteamVRをインストールします。その後、PICO ConnectやVirtual Desktopの再インストールも同時に行っておくと良いでしょう。
無線や電源設定など
ネットワークアダプターの省電力設定を無効化する
不具合への予防策です。
デバイスマネージャーからネットワークアダプターのプロパティを開き、省電力設定を無効化します。この操作が必要ないPC環境もありますが、PICO Connect使用時に頻繁に切断されたり映像が停止したりする場合はこの対策が必要な可能性があります。
Intel I225-V/I226-Vの場合、様々な不具合が報告されています。速度とデュプレックスを1Gbpsに設定、TCPチェックサムのオフロードの無効、省電力設定の無効などが有効な場合があります。
ネットワークドライバーの更新を試す
Realtek製LANドライバーのバージョンによって不具合が生じることもあるようなので、アップデートも検討してみてください。
USB関係の不具合対策
関連するかもしれない情報として、認識不良防止のために「USBのセレクティブサスペンド」を無効にすることもできます。主にPICO ConnectやQuest Link(Meta Horizon Link)のUSB接続時に役立つ場合があります。
こちらはコントロールパネル側の電源オプションから変更可能です。スタートメニューで「電源プラン」と検索するとすぐに出てきます。
SteamVRの電源設定も必ずチェック
「Windows電源スキームを上書き」がオンの場合、SteamVR起動時に高パフォーマンスプロファイルに切り替わります。通常はオフのはずですが、なにか事情があってオンにしているのであればSteamVR実行中に有効になっている電源プロファイルの方を変更しておいてください。
AMD特有のUSB不具合について
AMD Ryzenを使用しているなら、BIOS/UEFIのアップデートや、AMDのチップセットドライバのインストール・アップデートの確認もお忘れなく。USB絡みのトラブルの原因になっている事があります。
また、「AMDのマザーボード特有のUSB不具合」が発生している場合は、ルネサス製のUSBコントローラー(UPD720201またはUPD720202)を搭載したUSBポートを増設すると安定するとの情報があります。例えば、全てのUSBデバイスが認識されなくなったり、USB接続時に限って急な切断が生じる問題などが解決するかもしれません。
チップセット内蔵コントローラーのUSBとCPU側のUSBがありますので、どちらで使用しても問題が生じる場合はUSBを増設してそちらを使うことを検討してみてください。
電源モードを確認する
「設定>システム>電源」で電源モードを「最適なパフォーマンス」に変更すると動作が改善される場合があります。「最適な電力効率」だとパフォーマンスが発揮できない場合があります。
この電源モードは「バランス」プラン設定時に変更できるものです。「コントロールパネル>すべてのコントロールパネル項目>電源オプション」から「高パフォーマンス」プランに変更する方法もあります。
ディスプレイの接続先に注意!グラフィックボード側に接続すること
ディスプレイの接続先が適切でないと、PICO Connectが正常に動作しません。Virtual Desktopの場合も画面が表示されないなど、予期せぬ動作をする場合があります。
マザーボード側のHDMIやDisplayPortにディスプレイを接続しないようにしてください。PICO Connectはメインディスプレイが接続されているGPUを使用する関係上、内蔵グラフィックスで動かそうとしてしまいます。
切り替えイメージまた、ゲーミングノートPCを使用している方は内蔵ディスプレイをディスクリートGPUで出力するように変更することをおすすめします。
特にPICO Connectの場合、複数のディスプレイを複数のGPUで利用しているのであれば、VRを動かすGPUに接続されているディスプレイをメインディスプレイに設定しておいてください。
詳細については以下をどうぞ。

その他不具合情報やトラブルシューティング


























