シュナイダーエレクトリックから販売されているUPS(無停電電源装置)、APC RSシリーズのBR1000S-JPです。
保証期間は3年間で、型番の末尾にEが付くモデルは2年間となります。
正弦波で出力できる1000VA/600WのUPS
これまではAPCのES550(BE550M1-JP E)を使用していましたが、既に保証期間は過ぎていてバッテリー交換時期が近づいていました。バッテリー交換して継続利用することも考えましたが、折角なのでより大きな容量のUPSに買い替えることにしました。
BE550M1は矩形波ですが、BR1000Sは正弦波で出力するので安全にPCを接続することができます。
運転方式は「ラインインタラクティブ方式」なので、自動電圧調整機能(AVR)が搭載されており、停電時以外ではこの調整範囲を超えたときにバッテリー運転に切り替わるようになっています。どうにもコンセントからの電圧が安定しないなって場合に効果を発揮します。
本体サイズはかなり大きく、25 x 10 x 38.2cmとなります。
背面にはバックアップ用コンセントとサージ保護のみのコンセントがそれぞれ4つずつあります。1000BASE-Tとなりますが、LANケーブルのサージ保護もありますので、2.5GbEや10GbEじゃないと困るような環境でなければ、PCに繋ぐLANケーブルもUPSを経由しておくと安心できます。
バッテリーは鉛蓄電池なので、かなり重量があります。スペック表によると11.34kgとのこと。
使用する際は、一度バッテリーを取り出してひっくり返し、緑色の面を表にした状態で差し込み直します。
ES550のときは、プラグを繋ぐときにバチッと鳴ったりしてヒヤヒヤとしましたが、この方式であれば安心してバッテリー交換できます。親切な設計ですね。
前面パネルでモニターが可能
本体前面にはボタンが3つと液晶モニターがあり、UPSの状態を確認することが可能です。
電圧や周波数、アラート数や残り時間の他に、消費電力や使用率が表示できます。
モニターはPowerChute Personal Editionで
公式に案内される制御ソフトウェアはPowerChute Personal Editionです。
バッテリー運転に切り替わった際にのシャットダウン方法を選んだり、UPSの感度設定などが行えます。他にもオープンソースなどでUPS管理ソフトが存在するとは思いますが、そちらは試す気がないので紹介しません。
古いUPSを引き取ってもらおう
Trade-UPSという、手元にある古いUPSを無料で引き取りしてくれるサービスがあります。対象のAPCブランド製品を購入すると、どのメーカーのUPSでも引き取りをしてくれます。
Club APCで製品登録をすると引き取り送料が無料になるほか、新規購入から3ヶ月間は引き取りを受け付けているので慌てる必要はありません。
引き取りに台数制限はありませんが、容量制限はあります。それでも新規購入した製品と同容量、または1.5倍(※保守付きモデルの場合)まで引き取りをしてくれるので、サイズの小さな製品に買い替えなければ引っかかることはないと思います。
引き取る製品の重量によって集荷に来る宅配業者が異なり、50kg未満の場合は佐川急便が集荷に来ます。Club APCで申し込みをしてから「お引き取り許可番号」が発行されるまで2日程度かかり、そこから2営業日後に集荷に来ました。引き取ってもらうUPSは、手元に残してあればその製品の箱に入れておくか、段ボール箱で梱包をしておきましょう。
設置場所やコンセントの位置と相談しよう
RS1000にしたことで容量はES550のほぼ倍の600Wとなり、ゲーミングPC(※フルパワーで250Wぐらい)を繋いでも過負荷の警告が出るようなこともなくなりました。まぁ容量に収まっていたとはいえ、不適切な使い方と言われれば確かにそうでしたね。
これまで使っていた矩形波のUPSでもトラブルなく動作していましたが、やはりコンセントと同様の正弦波が提供される方が問題なく利用できます。
価格が手頃なESシリーズと違って、大きく重たいのですが、その分だけ安心して使える感じがありました。分かりやすいバッテリーの取り付け方法や見やすい液晶モニターなどもあって、導入の敷居は低いと感じます。ただ、コンセント差し込み口が上部ではなく背面になるので、ケーブルの取り回しや設置位置に悩む事があるかもしれません。
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