Mastodonに移住してから1年ぐらいが経ちました

私がTwitterからMastodonに移住してから1年が経ちました。

現在利用しているインスタンス、ほた氏の運営する「:don:」は去年の4月12日の早朝に登録しており、いつものんびりと過ごさせていただいています。

さて、mstdn.jpはそれまでmstdn.nil.nuだったとか、いろんなインスタンスがよく爆破していたとか、そういう思い出話はちょっと記憶が曖昧なところもありますので、Mastodonにしてから変わったこととか、何かしらの感想を書いていこうかなと思います。

分散だのなんとか原理主義者だの、そういうのではないので、いちユーザーとしてのお話を適当に書いていきます。念のために付け加えておくと、mstdn.jpやPawoo、friends.nicoのような3大インスタンスに属しているわけではないので、それらの人たちとは見え方が異なっている事を予めご了承ください。

なんだか上手いことまとめられませんでしたが、眠たいのでこのままポン!します。むにゃ。

生活が穏やかになった

Mastodonに移住してから穏やかでいられるようになりました。イラッと来ることもかなり減りました。あんなに好き好んで使っていたTwitterは、気が付かないうちに自分にとって居心地の悪い状態になってしまったようです。

それはきっと自分のせいでもあるし、周りの変化のせいでもあるのだと思います。

移住はあっという間だった

TweetDeckライクなインターフェイス、ストリーミング対応、インスタンス内の投稿だけが流れるローカルタイムライン……TwitterのようなSNSとしては申し分ない機能を備えており、移行するのに大きな障害はありませんでした。

ページを「ホームに追加」しておけばWebアプリとして利用できますし、ネイティブなアプリケーションも次々と登場し、お気に入りのクライアントを見つけるのもさほど時間はかかりませんでした。

そういった、個人的な敷居の低さから移住はあっという間だったのですが、そもそも移住する必要性がなければここまでのめり込むこともなかったでしょう。

SNS疲れを感じていた

SNS疲れ……なのかはちょっと表現としては相応しくないのかもしれませんが、Twitterをすることに疲れは感じていました。

タイムラインを眺めながら好きなことをつぶやき、たまに他人とやり取りをする。それは今も変わらないのですが、今とひとつだけ違う点があるとすれば、情報量でしょうか。

私がフォローしている層の問題でもあるのですが、次から次へとIT関連の最新情報が流れ、見たくもない政治話や理不尽な社会への不満、バカッターとまで言われた迷惑行為など、情報過多になっていたうえにマイナスな情報を常に目にする状態が続いていました。

新製品情報など、新しい情報をすぐに得られるのは素敵なことなのですが、不必要なまでに追いかけていたように思います。情報をいち早く手に入れる競争をしてるような気分です。

また、マイナスな情報は日に日に増えており、気分を害する頻度は非常に多かったと記憶しています。

フォロー数の少ないアカウントを用意することや、ミュートなどを駆使する手もありましたが、ころころと変わる内容についていけるわけもなく、フォローが少なくても嫌な情報は山程流れてくるというのもあり、とにかく情報量の多さに疲れ果ててしまいました。

投稿内容を制御できるMastodon

制御できるというとまた語弊のあるようにも思うのですが、投稿の公開範囲や不適切設定など、1投稿ごとに内容を設定できるのでそういう表現をしました。

Mastodonではひとつひとつの投稿の公開範囲を設定することができます。よく利用するのはフォロワー限定で閲覧できる非公開投稿でしょうか。

その他には、NSFW…Not Safe For Work(職場閲覧注意)という設定が画像投稿時に行え、性的なイラストや気分を害する可能性のある写真、新作ゲームのネタバレスクショなどを画像非表示の状態で投稿することができます。

カビの生えた天井の写真、見たくはないでしょ。

また、CW…Content Warning (コンテンツ警告)機能を利用すると、文章についても内容を伏せた状態で投稿することが可能で、デリケートな話題などもタイムライン上にそのまま表示されないようにできます。

500文字フルに使うような長文も畳んでおける。

投稿者の配慮次第ではありますが、そういった機能があるため、デリケートな情報をダイレクトに見てしまうことはかなり少ないのではないかと感じています。

もちろん、機能面での恩恵というよりも、単純にユーザー人口の少なさから来ている部分も多いかと思います。というか、大部分はそのお陰でしょう。Mastodonユーザーは変態だらけではありますが、「まだ」変な人間は多くないです。

お陰様で嫌な情報がバンバンと流れてくる状況から脱することができました。

私はそこまでの意欲がないのでやりませんが、究極的には「おひとりさまインスタンス」を立てて自分の思うようにすることも可能です。そういう人が周りにいっぱいいます。

そんなこんなで、色々なものをバッサリとカットすることに成功し、気持ちがかなり楽になったわけなのですが……。

いいことづくしでもない

しんどい空間から抜け出し、快適な環境を手にしましたが、だからといっていいことづくしというわけでもありません。

情報収集には向いてない

SNSとして見るなら、他人とやり取りできる空間があればそれでいいでしょう。しかし、Twitterのように情報収集ツールとして利用しようと思うとあまり役に立ちません。

絶対的な人口の少なさもそうですが、投稿の検索はまだ厳しいのが現状です。

(最近実装されたElasticsearchについては置いておくとして)外部サービスは存在しますが、フォロワーの非公開投稿は検索に引っかかりませんし、インスタンス側が検索対象から除外するように申し出ていると、そのインスタンスの投稿は一切検索にヒットしません。(これは検索されることを拒否する自由なので、私はその事については否定的ではないです。)

何かしらの情報を検索したいときだけTwitterをチラッと見に行ってます。(ニッチな機種のマイナーすぎるトラブル解決策とか記事にまではしないからググっても出てこない……。)

知り合いがいない

TwitterライクのSNSとしては驚くほどに賑わっているMastodonですが、近所のおばちゃんまでもが知ってるというレベルではございませんので、ユーザー層はかな~~り限られています。マックで話してるJKもきっと知らないことでしょう。

多すぎることに疲れていた私としては何も気にすることはないのですが、知り合いが全くいないとなると困る人は数多くいることでしょう。

何らかの理由でTwitterを追放され、こちらへ流れ着いた人たちは結構馴染んでいるように見えるのですが、自主的に来ようと思うと既存のフォロワーの存在が気になり、なかなか難しいものがあります。

もちろん、Mastodonへの移住を勧めているのではなく、興味があれば他と併用して使ったらいいよというだけなのですが、いざ飛び込んでみたら知り合いが全然いなかったとなるとガックリと来るかもしれません。飛び込むときは是非何人か道連れにしてね。

ところで、TwitterのストリーミングAPI。少しだけ延命しましたが、無くなってからはどうしますか。TweetDeckはREST APIを叩きまくってリアルタイムに更新してるようですが、スマホは公式アプリでがんばりますか。私はフォロワーをかなり減らさないと見るのが難しそうです。

気がついたらもう1年

私の生活の一部となり、完全に馴染んでいるMastodon。新しい出会いもあり、私が東海道らぐに参加するキッカケともなりました。

Mastodonが日本で話題になってからの1年は、とても短かったように思います。ちなみにMastodon自体はもっと前からあったようです。

しかし、まだ1年目。今後どうなっていくのかは分かりません。消えてしまうかもしれませんし、居心地が悪くなっていくのかもしれません。

でも、そうならない為の環境づくりはしていくべきだとは思います。NSFWやCWなどの他人に配慮する機能も、皆が上手く利用できていなければ意味を成しませんし、ユーザーの少なさという点も、こちらから誘わなければMastodonを知るキッカケがなかなか無いことでしょう。

各々考えはあるかと思いますが、私は上手いことやっていけたらなとぼんやりとしたことを考えています。あ、いや、考えてまではいないね。モヤモヤとした風船を膨らませて飛ばして遊んでる、多分まだそんな感じですかね。ではでは。

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