4月27日に発売された、サードウェーブデジノスのraytrektab DG-D08IWP。前回は全体的なレビューを行いましたが、今回は電池の持ちを簡単にテストしてみようと思います。
2時間でどれぐらい減るのか
メーカーから提示されているのはJEITA 2.0測定で約4時間という電池持ちですが、あれは動画再生が主なので、本製品購入者の殆どが目的としているであろう、イラスト制作での電池消費を簡単に測ってみました。
ラフや落描き用途だろうと想定して、Windows側は画面輝度25%(思いのほか明るい)、非通知モード(絵を描いてるときに通知が来ると邪魔なため)という設定にセット。イラスト制作に使用するCLIP STUDIO PAINT EXは、キャンバスをA4サイズ350dpiの設定で使用しました。
設定の詳細(イラスト制作時)
画面の明るさ | 25% |
---|---|
電源オプション | バランス(初期設定) |
その他Windows設定 | 非通知モードオン、省電力モードオフ、Bluetoothオフ、Wi-Fiオン、タブレットモードオフ、高速スタートアップオフ、Intel HD グラフィックス初期設定 |
追加インストールしたアプリ | CLIP STUDIO PAINT EX、BatteryBar、Twitter |
2時間で約4割消費という結果に
まずは気ままにペンを走らせること10分。バッテリー残量は95%を指し示していました。一瞬ペンが引っ掛かったため、タスクマネージャーを確認してみると、なにやらシステムプロセスのsvchostがせっせと仕事をしている様子。ひとまず20分ほどアイドル状態にしておいたところ、処理も落ち着き、バッテリーも残量90%に。
そのまま落描きを再開し、測定開始から1時間経過時点でのバッテリー残量は80%でした。そのあとは2時間経過するまでのんびり落描きを続け、最終的にバッテリー残量は60%となりました。
随分と軽い使い方をしましたが、この程度の負荷であれば1時間あたり20%の消費となるようです。もちろん着色作業のために輝度を上げるだとか、もっと太いブラシを多用するといった使い方をすれば、負荷もかかるのでバッテリー消費は早まることでしょう。
そういう点も考慮すると、メーカーの言う約4時間という数値は妥当ではないかなと思います。少なくとも屋内で問題なく使用できる輝度25~50%程度の設定であれば、ちょっとした落書き程度で3時間や2時間しか使えないということはなさそうです。(屋外で使うとなると話は変わってきますが……。)
ブラウジングや動画コンテンツの視聴といった用途を主に考えると、4時間はタブレットとしては短い動作時間です。欲を言えば6時間ぐらいガッツリ使いたいところです。しかし、気軽に持ち運べるコンパクトさと、気持ちよく描けるWacomデジタイザが搭載されていることを考慮すれば4時間は決して悪くない時間だと思います。喫茶店で4時間も居座ることも(恐らく)ないかと思いますし、microUSBでの給電なため移動中にモバイルバッテリーを繋ぐことだってできます。
最後に
2時間測定した時点で、一旦計測を終了。Chromeを追加インストールしてすぐにこの記事を書きましたが、それでも1時間あたり20~25%ぐらいの消費量のようです。文字入力のためにBluetooth接続のキーボードが増えているのもありますが、落描きしているときより消費は少し多めな様子。今回は、ほぼ初期の状態での測定結果なため、追加でインストールしたアプリケーションの動作や、度重なるWindows Update、そしてバッテリーそのものの劣化などで計測結果は異なる場合があるということをご了承ください。
そうそう、最初に少し触れましたが、Windowsは裏で多くのサービスやアプリケーションを動作させていますので、妙に消費が早いときはタスクマネージャーなどをチェックしてみましょう。
2017-04-29 表の追加と、環境による違いについての注意を追記。