コードレスタイプのサーキュレーター
Yoitas The Cordless Circulator S44-01Wは、バッテリーを内蔵したコンパクトなサーキュレーターです。
重量は約1kgでバッテリーは10,000mAhとなっており、USB Type-Cコネクタでの充電が可能です。リモコンとUSBケーブルが付属します。
良かった点
- コードレスで置き場を選ばない
- 軽量・コンパクトだが風量は十分
- 省エネなDCモーター採用、長時間利用できる大容量バッテリー
悪かった点
- 首振りさせるとバッテリー消費が激しい
- USB Type-Cの規格に準じていないらしく、C to CのUSBケーブルでは充電できない
- 同じ理由でケーブル一体型のUSB PDの充電器も動作しない
小さい割に十分な風量
風力設定は弱中強の3段階に加えて、扇風機として使うことを想定したリズム風があります。
風速は約2.18〜4.12m/sです。無風状態での小走りのときに受ける風が風速3m、自転車に乗ってるとき受ける風が4mぐらいだそうです。
小型のサーキュレーターとしては、ちゃんとした風が出ているとは思います。とはいえ、弱設定だとそよ風レベルになるため、主に中か強で使うことになりそうです。動作音は比較的静かだと感じていますが、流石に強設定だと結構大きな音がします。
左右首振り対応、上下は手動
首振り角度は左右が120度、上下が100度までとなっています。見たところ上が90度、下が10度ぐらいですかね。
自動首振り機能は左右のみの対応です。
丸一日動作可能なバッテリー
風力や自動首振りの有無で消費電力が異なるため、連続使用時間は約4.5〜27時間と大きな開きがあります。
例えば風力が中であれば、1時間に5%未満のバッテリー消費となり、20時間程度の連続動作が期待できます。但し、自動首振り機能を使用するとかなり電力を使うらしく、同じ中設定の風力でも1時間に10%以上消費する結果となりました。
バッテリー残量が1%刻みで確認できるのは良い点です。ちなみに、暗闇で使用するときに表示が眩しい場合は、電源ボタンを長押しするとバッテリー残量表示が消灯します。
尚、充電は約8時間かかります。
USB PD充電器が動作しない?
製品仕様によると入力は5V/2Aであり、USB PDに対応しているような出力の大きな充電器は必要ありません。
ただ、困ったことにそのUSB PDに対応している充電器だと充電自体が行えないようです。ケーブル一体型のものやC to Cケーブルで繋ぐもの、合わせて3つのUSB PD充電器を試してみましたが、充電ランプは点灯せず無反応でした。
取扱説明書によると、「給電と同時に通信を行う機器では給電出来ない場合があります。」と注意書きがされていました。
恐らくUSB Type-Cの規格に対応しておらず、C to Cケーブルで接続した際に充電器側が接続機器の有無を検知できないのでしょう。機器を検知できないと充電器はコールドソケット(VBUSが0V)となってしまい、給電が始まらないというトラブルだと思われます。そういった製品は結構出回っているらしく、中華タブレットとかもそういうことがあるそうです。
充電器とサーキュレーターとの間でネゴシエーションが行われているのかどうかを実際に確認したわけではありませんが、説明書の記述とUSB PD充電器の挙動から「USB Type-Cの形をしているだけの充電口」である可能性は十分に考えられます。もちろんレガシーなA to Cケーブルであれば問題ありませんが、普段スマホの充電に使ってるUSB PD充電器を使おうと考えている場合は、動かないかもしれませんので注意しましょう。
上手く活用して節電
「エアコンを使うときにサーキュレーターを併用して節電しましょう」という話を耳にしますが、サーキュレーターを適切な場所に設置しようとしたら、コンセントが遠い!ってことがあるかもしれません。
Yoitasのサーキュレーターはコードレスなのでコンセントの位置に悩むことはありませんし、コンパクトで置き場に困らないのはとても良いです。長時間動作しますし、軽いので好きなところへ気軽に移動できます。リズム風に対応しており、扇風機としても活用できますから、暑い夏を快適に過ごすのに大いに役立ってくれることでしょう。
充電周りに難がありますが、microUSBとどっちがいいかと言われると、充電口がType-Cの形をしている方が使い勝手はマシなのかなとも思います。しかし、USB Type-Cのコネクタを使用するからには、ちゃんとUSB Type-Cの規格に適合したものを作って欲しいなと思いました。
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