A1対応のSDカードをシステム用に利用してみた

上海問屋にClass 10/U3/V30/A1対応のmicroSDXCカードが売ってたので試しに購入してみました。

上海問屋 マイクロSDXCカード 64GB UHS-1 U3 V30 4K A1対応(DNF-TSD064C10U3) |パソコン通販のドスパラ【公式】

お値段990円(税抜)

A1って?

アプリケーションパフォーマンスクラス1と呼ばれる、SD物理仕様 Ver.5.1で制定されたクラスです。現在はA2まで制定されています。

ランダムアクセス速度が改善されており、例えばAndroid 6.0以降のデバイスで、microSDカードを本体ストレージの拡張に利用するといった場面でパフォーマンスを発揮できます。なお、ランダムリード・ライトの最低処理速度はIOPS値で定義されています。

詳細は以下の通り。

アプリケーションパフォーマンスクラス – SD Association

規格通りのパフォーマンスを得る(特にA2)には、ホスト側のデバイスが同等のアプリケーションパフォーマンスクラスに対応している必要はありますが、少なくともA1やA2のカードであればランダムアクセス速度が致命的なまでに遅いってことはなさそうだと考えられますので、一つの指標にはなるかなと個人的に思っています。

UHS-1対応とかの一見そこそこ速度が出そうに見える適当なSDカードを買ってきたら、シーケンシャルでの速度はバッチリでもランダムアクセスがえげつないこと結構ありますよね。ありませんか?

事前調査をして、ちゃんとしたのを買おうというのはごもっともなのですが。

で、実際速度は出るの?

測定に利用したUSB 2.0規格のカードリーダーが雑誌(日経Linux)の付録であり、詳細がよくわからないものだったので、シーケンシャルアクセスのパフォーマンスが出せていませんが、なかなか良い感じなんじゃないかなと思います。

(後日別のカードリーダーで同条件の測定をしたらシーケンシャルアクセス40MB/s出ました)

付録。

Ubuntuをインストール

PC本体のストレージにうっかりインストールしないよう気をつけながら、SDカード側に普通にインストールします。

Celeron N3350にメモリ4GBのマシンで、起動時間はGRUB2でUbuntuを選択した時点からログイン画面まで40秒ほど。ログインしてデスクトップまで辿り着くところまで入れると、トータルで1分ぐらいでした。

Chromiumの起動に10秒ちょっと掛かったり、どことなく遅さは感じるのですが、よく見かけるメーカーの安価なUSB 3.0のUSBメモリ(書き込みが1MB/s出る気配もなくとにかく遅い)にインストールしてみたときと比べると雲泥の差があり、apt upgradeがいつまで経っても終わらないということもありません。

USBメモリやSDカードにOSを入れて頻繁に書き換えを行うのもどうかとは思いますが、使い潰すにしても安価ですし、SDカードに関してはA1対応であれば致命的な遅さなものを買ってしまうことはないだろうという気楽さがいいですね。ラズパイとかに良さげ?

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