my new gear…
皆さんは覚えているだろうか……。HTC U11でしか使えない6DoF対応のモバイルVRHMDを。
そんなHTCのHMDが、今ならなんとーーーー、ビックカメラ.comでは~~~~~
特価で税込み32,770円!
すごい!ソフトバンクの定価より10円安い!!!コレは買い。
ってアホか!!そんな金出すか!!Oculus Quest買うんじゃなかったのかよお前!!!
いや、まぁね、これでもHTCのファン(アンデット族)してるんでね……それに今回買ったHTC LINKは、
Amazonで新品3,500円じゃーい!
スマホVRなのでこれが適正価格ですね。(ぐるぐる目)
HTC LINK レビュー
とても恐ろしい集団心理である――
「レビューが、遅すぎるぞォォーーーーーー!!!」
そう…レビューはまだない……
「早く…レビューしてくれ…HTC LINKを…」
なぜなら!!!
もうお分かりだろう!!!
誰も…HTC LINKをレビューしていないのである!!!
「早く!!!レビューしてくれーー!!!HTC LINKをーーーー!!誰かー!!!」
そう!!!誰も!!!レビューする人がいないのである!!!
「おかしい…これは…何かがおかしいぞ…………」
「え…」
「HTCのVR製品は大変に人気で、本来は発売から、数日以内に購入者のレビューがあふれかえるようになっている。」
「え!!そんなに早く!?」
「うむ。」
「VR沼の人々から、数日以内には、もう、誰かが購入して試していると思われる。」
「そして その購入から、数時間以内にはSNSに投稿されるよう、VR沼の人間というものは、本当に高度に!!訓練されているのだ!!」
「なのに…いまだ一言投稿すらないとは…これは…絶対におかしい…」
「何かがあったに、違いない…」
「一体…何が…」
そう、もうお分かりだろう…
誰も!!!HTC LINKをレビューしていないのである!!!
この偉そうにうんちくを語っていた、このバ美肉おじさんでさえも、
HTC LINKをレビューしていないのである!!!
「あっ!!!HTCさん!!!」
「よかった!!!まだ無事だった!!!」
「うん!!!HTC LINKが!!!HTC LINKがーー!!!」
「みんなで一生懸命作ったのにーーー!!!」
「れ、レビューは!??まだ来ないの!??」
そう!!!まだレビューはないのだ!!!なぜなら!!!
誰も!!!HTC LINKをレビューしていないのである!!!
「どうしてー!!!レビュワーは一体何をしてるの!!!」
「早く書いてーー!!!お願いーー!!!」
こう、泣きながら叫んでいるHTCオタクでさえ!!
HTC LINKをレビューしていないのである!!!
恐ろしき集団心理!!『傍観者効果』!!!
もうお分かりでしょう。他の誰でもない、今、コレを読んでいる…
あなたが書きましょう!!HTC LINKのレビュー!!
Amazon |
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~本記事のメインコンテンツはここまで、以下おまけ~
ということで、ロクにレビューも上がっていないどう見ても地雷なU11拡張パックことHTC LINKのレビューをします。
上記はめちゃくちゃに盛ったフィクションであり、レビューやSNSへの投稿が一切無いわけではないのですが、発表・発売時に商業メディアが一斉に取り上げただけで、それ以降は音沙汰なしです。テストがてら日本限定で投入して様子見したけど見事にコケて捨てられた感があります。ITmediaの取材では「変換ツールは用意している」という話もありましたけど、まぁその……。
U11専用品なうえに3万円の汎用性皆無なHMD、わざわざU11に機種変更してまで買った人が可哀想すぎるぜ……。
普通のレビューはあんまりしません、PCに繋いでも無駄だよとかU11以外じゃ無理だよとか小耳に挟んではいますが、やれそうなことを片っ端から試してみます。
開封の儀
意外と小さい箱なんですよね。しかも軽い。
本体と付属品が別になってました。
コントローラー用の単4電池ちゃんとついてます。
HMD本体。
HMD上部はトラッキング用LED接続用のUSB端子がついてます。
電源スイッチとイヤホンジャック。
直付けの接続用ケーブルと充電コネクタ。
HTC U11と接続してみる
まぁ、普通に動くよね。そりゃ。
必要なアプリは自動でインストールされます。
それなりに広さが必要です。狭いとキャリブレーションすら出来ないです。
キャリブレーション。
ファームウェアアップデート。
U11に接続すると自動的に切り替わり、接続解除するまで操作不能になります。
遊べるものはほぼ無く……。
Viveport Mの方はCardboard用のアプリがあるぐらい。
少量のクソゲーが遊べて、U11本体に保存してある写真・動画が観られるだけのVR機器でございます……。そりゃまぁレビューする気にもならんね。うん。
コントローラーも悪くはないし、6DoFの自由度はとても快適なのですが、コンテンツの無さが全てを台無しにしている感じが物凄くあります。せめてPCと接続できるなどの汎用性があれば……。
HTC U11以外に接続してみる
ダメ元でやります。やってやろうじゃないの。
HTC U12+と接続してみる
ただの外部ディスプレイ扱いになるので画面は映る……が、横画面にしても比率が違うからかズレが生じます。
この状態でRiftcatのVRidgeを起動しても、ズレがあってとても使えたものじゃないのですが、なんとCardboard対応アプリであるVRidgeやYouTubeの表示に関してだけは、U12+ではなくHTC LINKの側に表示されます。
しかもLINK本来の画面比率で表示されるため、接続しているスマートフォンの画面比率には依存しない……と思います。(そのように見える)
お?ということは?Cardboard用のプロファイルを作ったら調整できるな??
プロファイルの作成
Google公式の作成ツールを使用し、Google Cardboard用のプロファイルを作成します。
スマホ用VRゴーグルの設定をQRとして出力するやつですね。スマホ向けのゴーグル買ったことある人は付属品にQRコードがあったのを覚えてますかね。
これにはレンズの距離や配置、歪みなどのパラメーターが含まれます。ブラウザを経由して実際にスマートフォンの画面を見ながら調整することができるのですが、スマートフォン側に表示されている調整用サンプルと、Cardboardアプリ使用時の外部ディスプレイ扱いなHTC LINKは別物。勘で設定をするしかありません。
そのままでは意味のわからんことになってると思いますが、この状態でYouTubeのVR動画とかを再生すると、多分そこそこマトモに観られると思います。多分。
Riftcat VRidgeで遊ぶ
LINK用ベースステーションとコントローラー、本体のトラッキングは使えないはずですが、とりあえず外部ディスプレイとしては動くのでPC用VRを実行できるVRidgeで遊ぶことが出来ます。
Cardboardでプロファイルは作成しましたが、プロファイルを使用せず、VRidge側のみで調整することも出来ます。相変わらず視野は狭いのですが、IPDの調整は-0.200~-0.210あたりでなんとかなる気がします。
スマートフォンの画面をレンズ越しに見るのではなく、専用設計の約3.6インチ 1080x1200pxのAMOLEDでの表示になるので、見た目はとても綺麗です。(単純なスマホゴーグル比)
スマホVR機器として使えることが分かったので、これはこれで悪くないかなという感じではあるのですが、肝心の3DoFトラッキングが接続しているスマートフォン側である上に、方向が縦向きとなっています。(少なくともU12+では)
ということはですよ?つまり……
この状態でLINKとスマホを固定する必要があるんですよね。
どうしようか、スマホリングを裏に貼り付けて、紐でくくりつけて……うーんw
上部のセンサーLEDは簡単にスッポ抜けるので、そこに固定するわけにもいかず。ベルトに上手いこと引っ掛けるのが無難そうですかね。あとは他のスマホにするか。
スマホ側のセンサーを使う都合で3DoFになるので、前じゃなくて後ろに固定してもいいです。(どうやって?)
それで、結局ダイソーにあった車用のスマホホルダーをくっつけることにしたのですが……。
ん、あれ?
サイズ合わねぇ……。(バカ)
分解してバンドで固定することでgot kotonaki.
ところで、DisplayPort Alternate Mode対応のスマートフォンって他に何があるのかしら……。
Pixel 3aと接続してみる
そもそもPixel 3aはAltモードに対応してない(画面出力ができない)ので繋いだところで虚無。
PCと接続してみる
何かしらのデバイスとして認識されるものの、ドライバが存在しないのでなんとも。はぁ。
「HMD/CTRL USB Drivers」とは出てます。あと認識されないものも出てきてます。
総評
ハードはいい感じだけど、ソフトがゴミ。それに尽きる。
Altモード対応のスマホを所有していて、ゴーグルにスマホを括り付ける良いアイデアがあるのなら、3DoFの外部接続スマホVR機器としてはありだと思います。3,000円なら。