Lenovo XiaoXin Pad Pro 2020 Android 11アップデート

実質的にLenovo Tab P11 Proのアップデート内容となります。XiaoXin Pad Pro本来のAndroid 11アップデート(ZUI 12.5)はこれよりも前に提供されていますが、それとは内容が異なります。

Lenovo Tab P11 Pro(Lenovo TB-J706F)へ、2021年9月30日付でAndroid 11へのアップデートが配信開始されました。ROWバージョンのROMを焼いてある場合も、ほぼ同一ハードである、XiaoXin Pad Proへもアップデートは適用可能です。

結構バギーで、あちこちぶっ壊れているような感じがあるのですが……。とりあえず大雑把にご紹介。

Android 11アップデート概要

バージョンは、「S620022_210910_ROW」です。OTAでのアップデートを行いましたが、LMSAでアップデート(※初期化されます)した場合はどうなるかわかりません。別の方法で焼き直す羽目になるかもしれないので、ひとまずOTAでのアップデートをオススメしておきます。

Android 11からはホーム左側が「エンターテインメント スペース」に置き換わり、作業モードのUIデザインもリニューアルされています。

2021-12-26追記:「S620108_211124_ROW」へのアップデートも行いました。LMSAで焼いても問題ありませんでしたが、この場合は初期化されます。

エンターテイメント スペース

ホーム画面の左側は、Google Discoverからエンターテイメント スペースへ置き換わりました。

ゲームや映像、書籍といったコンテンツが並ぶ場所となっており、エンターテイメント重視のタブレットであることを感じさせます。

残念ながらニュースは読むことはできなくなりました。

一新された作業モード

作業モードのデザインが変更され、特に通知周りの操作が大きく異なっています。

これまで上部にあったステータスバーはなくなり、位置的にはChromeOSのようなUIに。

通知周りも大きく変更されました。

但し、ダークモードでの利用はまだ不具合があり、起動しているアプリを長押しして出てくるメニューが壊れた表示になるなど、まだ完全な状態ではないようです。(22年8月時点での最新版であるS630368_220719までアップデートを行い確認したところ、流石に直っていました。)

ダークモードではこのメニューが正常に表示されない。

その他には、Android 11からなのかは確認を取れなかったのですが、作業モード中に起動できるアプリ数の制限がなくなりました。(※10個程度は同時起動できるのを確認)これまでは6つしか同時起動できず、7つ目のアプリを起動すると1つ目のアプリが最小化していました。7つ以上起動しても最小化されずに次々とアプリが起動できます。また、アイコンが収まり切らなくなった場合は「…」ボタンが表示され、スクロール可能になりました。もちろん、直接スワイプしてスクロールしてもOKです。

縦向きアプリを横のまま利用できるように

スマート ローテーションという機能が増えました。縦画面でしか動作しないアプリを、横のままでも利用することができます。

横画面のままウマ娘を遊ぶのに、作業モードに切り替えたりしなくてもいいってことですね。(違う)

その他

Android 11から増えたのかは把握していませんが、Surfaceペンだろうと、hp MPPアクティブペンだろうと全てプレシジョンペン2として認識されて使い方が見られるだけの項目が増えています。ボタンの割り当ての変更などは一切行えません。つまるところハリボテです。

また、ペンを近づけたときにカーソルが表示されるようになりました。以前も表示されていましたが、表示されないようになるアップデートがありました。また非表示の状態になるかもしれません。S630368_220719で確認したところ、また非表示になっていました。ZUIでは実装されているのですが、きっとカーソルオン・オフのトグルスイッチを付けることができないのでしょう。

それと、設定アプリの一番上に何度も表示されていた、「他のメールアカウントを追加する」や「緊急時情報を追加する」といったヒントは一度消せば再表示されないようになりました。

一部アプリが強制フルスクリーンで起動するように?

これまで作業モード中であれば、ウィンドウモードで起動していたゲームアプリの多くがフルスクリーンで起動するようになったようです。タッチパネル操作ではウィンドウモードに戻すボタンは出せないか、あるいは押せないので、画面端でウィンドウを小さくして遊ぶのが難しくなりました。(タッチのみでウィンドウに戻す操作があるのだろうか……?)

何らかの方法でウィンドウモード化しても、次回起動時はまたフルスクリーンになるのでなんとも厳しそうですね。

一応キーボード接続中であれば、ファンクションキーの列で左から6番目にあるフルスクリーン切り替えキーが動作します。残念ながらキーコードが取得できないので、音量ボタンなどに割り当て変更は行えませんでした。

キーボードの配列が変更できない(ATOK Proで回避可能)(修正済み)

LAVIE T1195用のキーボードを接続して利用していますが、キー配列の設定が上手く反映されなくなりました。

これまで利用してきたLenovoキーボードの日本語配列設定はもちろん、109Aも反映されず、USキーボード扱いになってしまいます。

Lenovoのコミュニティにも日本語圏ではないユーザーからUSキーボード以外に配列変更できないと報告が上がっていますが、これといった対処方法は無いようです。

その他にも、タッチパッドで入力欄をクリックしてもIMEが立ち上がらず、直接入力しかできないなどの不具合があるように感じられます。左下にあるキーボード切り替え用のキーも動作しなくなっています。

「ATOK Passport」を契約しており、「ATOK Pro」を利用できる場合は、OS側ではなくATOK側でキー配列を日本語に指定できるので一応不具合は回避できます。(左下の切り替えキーは動きませんが。)

文字入力をメインに使い込んでいる場合は、修正がくるまでアップデートするのは待った方が良いでしょう。遅くとも3ヶ月に1回ぐらいのペースでアップデートがあるので、次は年明けぐらいでしょうかね。

S620108_211124アップデート

キーボード配列の不具合は、Android 11アップデートの次のバージョン(211124)で修正されました。

Gboard利用時でも日本語配列で動作していますが、全角半角キーだけが動作しません。なので、直接入力したい場合は、予めGboardに英語キーボードを追加してから、左下にある言語切り替えキーを押して切り替える必要があります。しかし、言語切り替えキーも2回押さないと切り替わらないので、中途半端な感じになっています。

S620150_211226アップデート

ZUIに戻して運用していたので記録していません。

S630229_220312アップデート

Netflix関連のバグ修正や、その他フィードバックのあった不具合に対するアップデートが行われました。ペンのカーソルが非表示になったり、ダークモードの表示の乱れなども前回か今回辺りで修正されたものだと思われます。言語切り替えキー2回押し問題も直っていました。

S630368_220719アップデート

記録しそこねたのでうろ覚えなのですが、バッテリーの劣化具合に応じて充電最大量を制御するアップデートが行われたようです。

Amazon

2021-11-08:ATOKでのハードウェアキーボード動作について追記。
2021-11-13:作業モードについて追記。
2021-12-26:バージョン211124へアップデートしたので追記。
2022-08-09:バージョン220719へアップデートしたので追記。

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