前回の続きです。
2024年3月のアップデート
Pixel 8シリーズに2024年3月のアップデート(AP1A.240305.019.A1)が配信されました。いくつかの新機能やUIの変更などが行われていますが、パフォーマンスの改善もされています。
Sceneで取得した情報を見る限りでは、GPUのカーネルドライバーバージョンはr46p0-01eac1になっているようです。
GPUのベンチマークスコアが向上
簡易チェックしかしていませんが、AnTuTuベンチマークにおいて、特にGPUのスコアが向上していました。12月時点でのGPUスコアは37万点ぐらいでしたが、そこから4~5万点ほど向上しています。
Geekbench 6ではVulkanのスコアが400点ほど向上していました。CPUスコアの方はあまり変化がなさそうです。
フレームレートが取得できなくなる
今回の更新で純正のゲームダッシュボードが壊れたようで、フレームレートの取得ができなくなりました。また、TakoStatsが正常に動作しなくなりました。互換モードでもオーバーレイが動作しなくなったほか、ログの記録も動きません。代わりにSceneを試してみましたが、そちらでもフレームレートだけは取得できませんでした。
そんなわけで、今回は簡易チェックのみの簡素な記事となっております。
動画周りの改善、原神でのテスト
明らかな改善があったのは、「エーテルゲイザー」でのプリレンダムービーの再生です。2月までは映像も音声も途切れ途切れで正常に再生されていませんでしたが、3月のアップデートで直りました。
原神に関しても、元素爆発や元素スキルによるエフェクトで酷くモタつく事がありましたが、ある程度マシになったように見受けられます。残念ながらフレームレートが不明なので、数値的に改善があったかどうかは一切分かりません。
音声に関しては、「音声API互換モード」でないと音がブツブツと途切れてしまうので、一度設定の確認をお勧めします。
30FPSは超えてそうだけれど、60FPSは出てないだろうなというあたりは相変わらずなようです。仮に今後の更新でハードウェア本来の性能を出せるようになっても、60FPS張り付きは難しいのではないかと予測しています。
その他のゲームについては、フレームレートが分からないとなんとも言えないだろうと思ったので掲載していません。例えば「勝利の女神:NIKKE」なども映像音声共に明らかな処理落ちもなく、全体的なレスポンスは良くなったように感じられるのですが、常時60FPS出ているかどうかまでは分からないので評価が難しいところです。(ユニオン射撃場でPC版と比較するとスコアは低い)
フレームレートが取得できるようになったら、複数のゲームでテストしてみようかなとは思っています。「QPR Betaの時点でゲームダッシュボードが壊れている」とはどこかで耳にしていたのですが、正式リリースでもそのままなんですね。無事直るといいんですが、どうなることやら……。