ペン非対応のChromebookでCLIP STUDIO PAINTを試す

ChromebookでCLIP STUDIO PAINT

Android版

2020年12月10日、CLIP STUDIO PAINTのAndroid版がリリースされました。同様にAndroidコンテナを有するChromebookでもサポートされることになっています。Android 9以降を搭載するペン対応のタブレットは国内ではかなり少ないのですが、Chromebookには対応デバイスがいくつかあり、正式にサポートがされているのは嬉しい限りです。

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これでWindows/macOS/iOS(iPadOS)/Android(Chromebook上のAndroidコンテナ)と、主なOSでCLIP STUDIO PAINTが動かせることになりました。Android対応ってだけでもかなりレアな感じがあるので、意外だなと思いました。Linux対応は利用者層と人口的に多分ないかな……。(ChromeOSが実質Gentoo Linuxみたいなもんでは?)

Chromebookでクリスタを動かすとタブレットで動かした扱いになるため、スマホ版のように1日1時間の無料期間はありませんが、試すだけなら無料です。保存ができません。

さて、Chromebook上で動かすことができるようにはなりましたが、ペン対応のChromebookは所持していません。C213NAは売っぱらっちゃったので持ってないんです。タッチ操作だけで描けないこともないんですが、ペンタブとか使えるんじゃないかなと思って試してみました。

今回試したのはC101PAです。アーキテクチャはArm、ChromeOSは32bitとなります。

C101PA

ペンタブレットを繋いでみる

恐らく想定外な使い方ですが、Intuos Pro(PTH-660)をChromebookに接続してクリスタを試してみます。ペンタブレットのファームウェアは現時点(2020年12月)での最新版に更新済みです。

Androidデバイスでは動作しませんでしたが、ChromeOS上ではとりあえずポインティングデバイスとして認識はされるようです。何らかの拍子にクリックが押しっぱなしになる大きな問題を抱えていますので、ポインティングデバイスとしての常用は厳しいですね。

肝心のクリスタ上での挙動は、筆圧検知も傾き検知も動作するという意外な結果になりました。

しかし、ペンで描画以外の操作ができない、何らかの拍子に押しっぱなしになる、押しっぱなしなのでペン先を離しても描画される、キーボードショートカットが効かない、カーソルが黒塗りになって表示がバグるなどの様々な問題が発生しているのでおすすめはできません。

とても描き味を試せる状況ではないのでじっくり試すのは諦めました。今回はIntuos Proを接続してみましたが、Androidデバイスに正式対応している一番安いIntuosだとまた違った挙動をするのかもしれません。

液晶ペンタブレットを繋いでみる

更に想定外な使い方だと思われますが、Cintiq Pro 13を接続して試してみました。電源を別途用意した上でのC to C接続(USB Type-C Alt mode)です。

とりあえずミラーリングにして試してみたところ、Cintiq Pro 13側のタッチパネルは動作し、ペンもつつくと何かしらが反応しているような挙動を示しました。

クリスタ上では、Cintiq側のタッチはタッチ操作として認識され、1本指スワイプでのキャンバス移動や2本指タップでの戻る動作はちゃんと機能しました。

ペンについても筆圧と傾きは検知しています。但し、ペン先とポインターにズレが生じており、これで何かを描くのは難しい状況でした。アスペクト比に問題があるのでミラーリングをやめて、Cintiq側をネイティブのFHDで表示させてみましたが、やはりカーソルが右下に大きくずれています。

デベロッパーモードでなんか弄ると良いのかもしれませんが、そういう手を使わない公式なキャリブレーション方法は無いと思われるため、いまのところは実用的ではなさそうです。

また、ツールを切り替えてから一度マウスでクリックしないとペンで描くことができない問題や、ペン先がかなり遅延している問題もありました。

CintiqではなくWacom Oneだったらまた違うのかなとか、ちょっと気になるところではあります。

パフォーマンスは?

試し描きすらツラくてそれどころじゃない。

Lenovo Tab P11 ProのようなAndroidタブレットであれば心配はないかと思いますが、C101PAではちょっと苦しいかなぁと感じます。

元々そんなに性能が高いわけではないので期待はできませんが、ウェブ公開用の軽いイラストまでなら大丈夫ではないかと思います。いや、ハードウェア的にまともに描く手段がないんだけれども。

そんなC101PAでも、一応データ量の大きいファイルも開くことはできます。Windows上で確認すると1.77GBぐらいメモリを持っていくようなファイルです。

別のAndroidデバイスで確認したところ、2.1GBぐらいメモリを使っていました。流石に編集は厳しいかな……。

本気で使うならやっぱりメモリ6GBは欲しいかも。

総評

素直にペン対応デバイスを買おう!

ペンタブレットを接続すれば使えるかなと思ったのですが、非常に惜しい結果となりました。

ペン非対応のChromebookはさておき、Android端末とAndroid対応ペンタブレット・液晶ペンタブレットの組み合わせはサポートされているので、ハイエンドのAndroidを所持しているのならそういうのも手かなと思います。

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