【VRChat 2026.1.2】AMD Radeon向けの2つの不具合回避策が無効になり、パフォーマンスが改善

日本時間の2026年2月25日、VRChat 2026.1.2がリリースされました。Discordとの連携による新しい機能や、多くの不具合修正などが含まれます。

今回のVRChatのアップデート(Build 1800)では、AMD Radeon環境で使用されていた2つの不具合回避策がデフォルトで使用されないように変更されました。これは2024年10月に導入された「スタッター回避策」と、「動画のハードウェアデコードの制限」で、これまでのRadeon環境では自動で有効に有効化されているものでした。

現在はAMD側で不具合が修正されており、VRChatの方で特別な細工をする必要がなくなったため回避策が使用されないように変更されました。

VRChat 2026.1.2
February 24 - Build 1800 - Live

具体的な変更内容

具体的には、以下の2つの起動オプションが使用されたのと同じ状態がデフォルト設定となります。

--enable-hw-video-decode(動画のハードウェアデコードを有効にする)
--disable-amd-stutter-workaround(AMD環境向けのスタッター回避策を無効にする)

動画のハードウェアデコードが有効に

Unity Video Player限定で動作していたハードウェアデコードが、AVProビデオプレーヤーでも動作するように変更されました。動画再生にCPUを使用しなくなるので、動画再生時のパフォーマンスの低下が軽減されます。

もし動画の再生に問題がある(カクついたりする)場合は、AMD Software:Adrenaline Edition 25.10.2までドライバーのアップデートを行ってください。

古いスタッター回避策が使用されないように

古いスタッター回避策が使用されなくなりました。これにより、各種フレームタイムの挙動がNVIDIA環境と同等になります。オーバーヘッドが取り払われたことで、僅かにスタッターが減少してパフォーマンスも向上します。

以下の動画はdisable-amd-stutter-workaroundを使用したときのものです。現在はオプションを使用しなくてもこれと同等の状態になっています。

パフォーマンスの向上具合については、1月に検証したデータがあるので以下を参照してください。検証では一貫して改善が見られました。

【VRChat】AMD Radeon用の起動オプション「disable-amd-stutter-workaround」を検証
VRChat 2026.1.2(Build 1800)からスタッター回避策はもう使用されないようになったため、現在は設定する必要のないオプションです。もう何もしなくても大丈夫です!普段からVRChatの起動オプション「disable-amd...

ユーザー側の対応は基本的に不要、今回の変更についての心配は無用

自分は2024年12月から前述した2つの起動オプションを使い続けていましたが、スタッター回避策を無効にしたり動画再生にハードウェアデコーダーを使用した事による不具合は一切ありませんでした。(※NVIDIA環境でも発生していた動画プレイヤーのチラつきなどを除く)

これまで一度も起動オプションを変更したことがない方は、何もする必要はありません。以下の2つの起動オプションを使用していた方は、もう必要なくなったので削除しておいてください。

【現在は不要になった起動オプション】
--enable-hw-video-decode(動画のハードウェアデコードを有効にする)
--disable-amd-stutter-workaround(AMD環境向けのスタッター回避策を無効にする)

最近VRChatを始めた方に馴染みのある、QuestやPICOといったワイヤレスストリーミング(Virtual DesktopやPICO Connectなど)でVRを行う環境であれば、今回の変更を心配する必要はないでしょう。Valve IndexやHTC VIVEのような有線のHMDを使用する環境でも、良好であるとの報告もあります。

あえてスタッター回避策を有効にするオプションが提供

今回のアップデートによるデフォルト設定の変更に伴い、スタッター回避策の起動オプションが変更されています。

【廃止】--disable-amd-stutter-workaround(AMD環境向けのスタッター回避策を無効にする)
【変更後】--enable-amd-stutter-workaround(AMD環境向けのスタッター回避策を有効にする

これは主に古いRadeonグラフィックボードとドライバーを使用している環境や、接続方式が特殊なHMDを組み合わせたときにスタッターが生じてしまうという場合に試せるオプションとなっています。どうしても対策が必要な方だけ手動で起動オプションに入力して有効化してください。

グラフィックドライバーの更新を推奨

恐らく、RDNA世代以降のRadeon(RX5000シリーズ以降)と25.3.1や25.10.2のような新しいグラフィックドライバーを使用している環境なら特別な起動オプションは不要のはずです。少なくとも、RX7000シリーズ以降であれば起動オプションなしで問題ない事を確認済みです。

確認できた範囲でのドライバー・ストリーミングソフトウェア別の情報

参考として、Virtual Desktopの推奨ドライバーバージョンを赤字で示してあります。VRChat及びVirtual Desktopの推奨ドライバーバージョンは25.10.2です。大きな影響のない範囲内で最新のものを選ぶ場合は、25.20.xx.xx系ドライバーのAMD Software:Adrenaline Edition 25.12.1が無難なバージョンです。

Radeon RX6000シリーズ
ドライバーAMD SoftwareVirtual DesktopPICO ConnectSteam Link
24.30.xx.xx25.3.1~25.4.1SteamVRのモーションスムージングをオフにすること
25.10.xx.xx25.5.1~HEVC 8-bitにのみ問題あり(H.264やHEVC 10-bitは問題なし)未確認
Radeon RX7000シリーズ
ドライバーAMD SoftwareVirtual DesktopPICO ConnectSteam Link
24.30.xx.xx25.3.1~25.4.1SteamVRのモーションスムージングをオフにすること
25.10.xx.xx25.5.1~25.10.1問題なし
25.20.xx.xx25.10.2~25.12.1
25.30.xx.xx26.1.1~
Radeon RX9000シリーズ
ドライバーAMD SoftwareVirtual DesktopPICO ConnectSteam Link
24.30.xx.xx25.3.1~25.4.1SteamVRのモーションスムージングをオフにすること
25.10.xx.xx25.5.1~25.10.1未確認
25.20.xx.xx25.10.2~25.12.1問題なし問題なし問題なし
25.30.xx.xx26.1.1~H.264/HEVC 10-bitでエンコードが停止する不具合あり

Radeon RX9000シリーズで26.1.1や26.2.1を使用すると、Virtual Desktopで不具合が発生します。25.10.2や25.12.1にダウングレードを行ってください。ダウングレードの際は、必ずDDUAMD Cleanup Utilityを使用してください。

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