Snapdragon 820/821向けTweek、「Advanced Kernel Tweaks」を試す

※要root

本記事はOnePlus 3/3T及びSnapdragon 820/821搭載デバイスを対象としたTweekである、「Advanced Kernel Tweaks」の紹介です。

カスタムROMであるLineageOSを焼いてみたけどなんだか電池持ちが悪いなぁ…だとか、そういう人向けの記事となります。

尚、これらを利用することにより生じた損害(デバイスの故障、データの消失など)に対して、私は一切責任を負えませんので、実行は自己責任でよろしくおねがいします。

これは何?

カーネルを調整してCPUの電圧や周波数、タッチブーストなどの制御を行い、パフォーマンスまたはバッテリー持ちを良くしようというTweekです。(※このTweekはバッテリー持ちを良くすることだけに焦点を当てたものではありません。その認識が間違っていたらゴメンナサイ。)

LineageOSのデフォルトの設定では、CPUガバナーはInteractiveに設定されていることが多いようです。非常にパフォーマンスは高いですが、CPU周波数の高い状態が続きやすく、バッテリーの消費は大きめです。もちろん、これをConservativeなどにするのも手ですが、細かな周波数・電圧設定やスケジューラの設定は理解するのが難しく、バランスの良い設定を検証するも面倒なものがあります。

AKTはそういった設定と検証を突き詰めた人たちの作ったプロファイルがいくつか含まれており、自分の用途に合わせてお好みの設定を選択することができます。

今回はこれを使って、できる限りCPU周波数を低く保つことでバッテリーの持ちを良くしようという目的で使用してみます。

OnePlus 3や3T向けに最適化されているようですが、Snapdragon 820/821搭載デバイスやその他のデバイスでも動作するだろうとのこと。

AKTのダウンロードとインストール

※大前提としてカスタムリカバリー(TWRP)が導入されていて、なおかつroot権限のある状態にしておいてください。最近流行りのMagiskなどでOKです。

[AKT] Advanced Kernel Tweaks v1.6 FINAL | Insane Battery & Performance(SD820/1|OP3/T) – Post #2146

  1. まず、上記リンクからインストール用のZIPファイルをダウンロードします。現在の最新版は「AKT_Profile_1.6_FINAL.zip」のようですので、それをダウンロードしてください。
  2. 次に、Playストアよりお好みのターミナルエミュレータアプリをインストールします。
  3. リカバリーモード(TWRP)で再起動し、ダウンロードしたZIPファイルをインストールします。
  4. 再起動後、システムが安定するまで1分ほど待ちます。

AKTを利用するには

  1. ターミナルエミュレータアプリを起動します。
  2. suと入力し、スーパーユーザー権限を求められたら許可をします。(もちろん自己責任で)
  3. AKTと入力します。
  4. 案内に従って適切な選択肢を選んでください。今回は1番の「Battery」を選択して進めました。

メインメニュー。Snapdragon 820搭載機を利用しているのなら1を入力。

Battery、Balanced、Performanceの3つの区分に分類されているので、目的に合わせて選択。
Tweekの無効化やアンインストールもここから。

「Battery」を選択したときのプロファイル一覧。バッテリーの消費量順にプロファイルが並んでいるので、お好きなものを選択。下に行くほどバッテリー持ち優先の設定に。

例えば、上記画像の6番目に表示されている「Project X.A.N.A Battery Extreme by @Asiier」は最もバッテリー持ちが良いとされるプロファイルになりますが、その分目に見えてパフォーマンスが落ちます。

どの程度のラグなら許容できるかは人によりますので、一番下から試していって、自分の納得の行くパフォーマンス・バッテリー消費のものを選択すると良いでしょう。

パフォーマンス優先で設定したい場合は、その逆を試してみると良いかと思います。最初のメニューで「Performance」を選べば、「Battery」のときと異なり、「Burnout」などのパフォーマンス重視なプロファイルが表示されます。

劣化によりバッテリー総容量が2割程度消耗したHTC 10 HTV32(LineageOS 14.1 Android 7.1.2)で「Project X.A.N.A Battery Extreme by @Asiier」のプロファイルを使った運用をしていますが、待機中・動作中含めかなり消耗が抑えられています。

消耗が比較的緩やかに

ここで注意したいのは、このTweekがカメラやゲームなどのバッテリー消費を抑えられるわけではないということです。

カメラやゲームなどのアプリは、それ自体が高負荷なものであり、バッテリーを大きく消費します。あくまでも通常利用の中で、不必要に頑張らないためのものであると理解したうえで利用をしましょう。

また、ターミナルエミュレータではなく専用のアプリ(APK)で設定できるものもありますので、そちらもお試しください。

参考:

[AKT] Advanced Kernel Tweaks v1.6 FINAL | Insane Battery & Performance(SD820/1|OP3/T) by Asiier

[AKT] Advanced Kernel Tweaks v1.6 FINAL | Insane Battery & Performance(SD820/1|OP3/T) – Post #2549 (APK)

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