HP ENVY x360 13-ay0000 レビュー1 ~性能やペンの感触をチェック~

2020年7月15日

ヒューレット・パッカードから発売された、2 in 1タイプのノートPC、ENVY x360 13 2020年モデルのレビューです。

今回もSNSに書くようないつものノリ。個人的に目についたところだけ好き勝手取り上げてるので、真面目なレビューは他をあたってくださいな。

ThinkPadいいよなぁ……。でも。

ThinkPad L14 Gen 1(AMD)は手が出しやすい価格でいいよなぁ。第3世代Ryzenだし、メモリも1スロット後付可能だし、なかなか……あ、でも1.61kgはちょっとツラい。あと、ペン使えないじゃんね。(ペンあると嬉しい。)

ペン対応といえばThinkPad X13 Yoga Gen 1ってのもあるよね。拡張性はなさそうだけど、ペン対応の2 in 1なマシンで1.29kgなのでまぁまぁ軽い……けどIntelかぁ~僕はRyzenがいいなぁ。あとお値段15万じゃん……ううむ。

他のメーカーはなにか無いかな。Dellはサポートとても丁寧だったんだけども、キーボードが取れやすいメーカーのイメージが強くて個人的にNGで。
MSIやASUSはゲーミングマシンなので重たいし対象外。

はー、1.3kgぐらいでペンの使えるRyzen 4000Uシリーズのお求めやすいマシンないかなー。

hp「あるんだなぁそれが」

あっ、外資系PCメーカー初の国内シェアナンバーワンを獲得して、VR分野でもReverbでノリノリなヒューレット・パッカードさんじゃないですかー。
え?何?ENVY x360?うんうん、去年のOSC名古屋で持ってきてる人が居て見たよー。薄くて逆パカ(死語)できてRyzen載っけてるペン対応の素敵マシンじゃないですよね。

それが?第3世代Ryzen搭載で?えっ?

かっちった。

第3世代Ryzen搭載の軽量マシン

というわけで、今回レビューするのは第3世代 Ryzen 7 4700Uを搭載するパフォーマンスモデルである、「13-ay0050AU」となります。

ベーシックモデルやスタンダードモデルとは、CPUやメモリ、そしてストレージ容量の違いがあるだけで、その他の構成は同一です。

Ryzen 5 4500U搭載のスタンダードモデルでメモリ16GBという選択肢があれば良かったのですが、Ryzen 7以外は8GBモデルしか選べなかったので最上位モデル……です。ぐぬぬ。

第3世代Ryzenならば、Ryzen 3でも第10世代Core i7並の性能があるという話もよく耳にしますしね。Ryzen 7まで行かなくても……という気持ちはあるわけです。あぁメモリ、メモリ容量がホントに惜しいです。

普通に買うと税込み142,780円になりますが、価格.com限定モデルを購入したので、通常より34,800円オフで税込み104,500円でした。(ペンもつけたのでプラス1万円か。)受注生産だそうですが、最短5営業日で届くとのことで、7日に注文して土日を挟んで14日に納品されました。早いね。

今見たらキャンペーン中で、価格.com限定モデルではなくても税込み104,500円になってました。

開封の儀

写真撮るのも面倒なのでだいぶ端折ります。本体とACアダプター、そして分厚い利用ガイドだけが入っていました。

キーボードはなんとも言い難いキー配列になっていますが、慣れればなんとかなるかなとは思っています。ちなみに旧モデルと配列は違うようで、旧モデルでは指紋センサーの場所に右Ctrl、電源ボタンのところにPrintScreenが割り当てられていました。

右端のキーは普通に押し間違えるので、PowerToysを利用して、HomeキーはBackspace、EndキーはPrintscreenに割り当ててしまいました。Endキーもうちょっと違うのに割り当てたいな……。右Ctrlたまに使うのでそれにするのも良いかもしれません。

Backspaceの上が電源ボタンになっていますが、長押ししないと反応しないので、うっかり触っても大丈夫です。

バックライト付きなので、Fn + F4キーで明るい・暗い・オフの状態を切り替えられます。(初期設定ではFnキーを押す必要なし、UEFIで変更可能。)

シール傾いてますよ。

タッチパッドは広々としており、これといった不自由はなく快適に利用できています。複数指でのジェスチャーも感度良好です。

側面はUSBポートやmicroSDスロットなどがありますが、Standard-AのUSBポートは折りたたまれています。最近見かけるようになった折りたたみ式のRJ45みたいな感じですね。

スマートフォン並に薄いボディなので、USB Type-Cしか載せられなさそうな感じなのですが、折りたたんででも通常サイズのUSBを搭載してくれた点は評価したいです。Type-Cのみでいいかというと、なんやかんやで変換アダプターが必要になったりするので……。(でもType-Cも2つぐらいは欲しかったかも?)イヤホンジャックはあります。

反対側には専用の充電ポートがありますが、USB Type-CポートはUSB PD対応でそちらでも充電ができるのでご安心を。但し、それなりに出力大きめのUSB PD充電器でないと充電は行なえないようです。電源オフ状態であれば、Chromebook C101PA付属の33W充電器が機能しました。5V/2.4A程度の安価なスマートフォン用充電器とかはダメそうです。電源オンの状態では、33Wではダメなようで、非対応と言われてしまいました。

付属の充電器(USB Type-Cではない)が65W(19.5V/3.33A)ですから、65Wのものなら使えるのだと思われますが、もしかすると45Wぐらいからなら使えるかもしれません。

薄型だけど高性能、処理能力をチェック

Zen2となり大幅にパワーアップ

モバイル用Ryzenも4000番台からはアーキテクチャがZen2となり、劇的にパワーアップしました。7nmプロセスとなり、電力効率も向上しています。

大雑把な言い方をすると、とっても性能が上がって省電力になりました。

今回購入したのはパフォーマンスモデルなので、8コア8スレッドのRyzen 7 4700Uが搭載されています。省電力なUシリーズなのでTDP15Wという枠のものになりますが、それでも対抗するIntelのモバイル用CPUはもちろん、デスクトップ用CPUにも引けを取らない、いや、それを上回るレベルの処理能力を有しています。

我が家には第1世代のRyzen 5 1500X(TDP65W)のPCがあるのですが、いくつかのベンチマーク結果を比較する限りでは、Ryzen 7 4700Uに完全に負けています。3年前のCPUとはいえ、デスクトップ用のものを追い抜いてしまうとは……。というか、ざっと調べてたら同じZen2のデスクトップ用Ryzen 5並の性能はあるんですよねこれ。

内蔵グラフィックとしてはかなりの処理性能

APUとはいえ、個人的には久しぶりのRadeonです。えーと、PCI接続のRadeon7000以来ですかね……。(骨董品)

当時はそれでテイルズウィーバーとかマビノギとか遊んでました。え?Radeon7000でマビノギ動いたのかって?ははは、一面の銀世界に決まってるじゃないですかー。

それはさておき、このRyzen 7 4700Uには、7つのグラフィックスコアで1600MHzのRadeon Graphicsが搭載されているわけですが、所詮は内蔵グラフィックスということで、NVIDIAのグラフィックボード比ではGT1030より少し遅いぐらいと聞いています。でも百聞は一見にしかず、3DMarkを回してみます。

3DMark TimeSpy

3DMark FireStrike

3DMark NightRaid

CPUコア温度90℃超えのオーバーヒート気味で全然スコアが振るわなかった気もしますが、それはそれで。かなりの薄型ですし、ゲーミングノートってわけでもないですからね。普通に利用していれば40℃ぐらいですが、ゲームとかで負荷をかけると簡単に90℃行きます。触った感じはまぁまぁ温かいぐらいです。

グラフィックメモリについては、メインメモリから専用に512MB、共有に最大7.7GBが割り当てられています。合計で最大8.2GBになります。なので、共有GPUメモリ領域を利用していないときは、メインメモリは16GB中15.4GBがフルに利用可能となっています。

旧モデルでは1~2GBが専用で割り当てられていたそうですが、普段からそんなに使うようなものでもないので、GPU専用分は512MBだけというのはいい感じの割り当てだと思います。

さて、GT1030よりも下ぐらいの性能と言っても、それぐらいあれば多くのゲームがそこそこ快適に遊べるぐらいの性能ではあります。じゃあどこまでなら動くのかなと試すわけですが、オタクなので尖った方向で試していきます。ほら、メジャーなやつはみんなベンチマークして載せてるしね。(単にメジャーなゲームを遊んでないだけともいう。)断りがない限り、電源に接続した状態でのテストになります。

COM3D2製品版

末代御用達のいつものやつ。尖りすぎである。

まずは定番の体験版ベンチマークです。FHD最低設定ですが、まぁどうせそんなに……

あれぇ?

で、バッテリー稼働させるとこんな感じ。

これはシングル性能でぶん殴る設計のゲームで、シェイプキーやボーンの計算などにCPUを利用すると聞いていますが、それがシングルでしか動かないのでシングル性能が低いと物凄く足を引っ張るんですよね。

しかし、思いのほかいい結果となりました。Zen2でシングル性能が良くなってるといってもモバイルだしなーって甘く見てました。CPUがデスクトップ並のパワーを有してるだけのことはあります。GPU使用率も30~50%ぐらいをうろうろとしていてパワーを持て余してます。

これはバッテリー稼働時のスクショ。

これは製品版が十分楽しめそうだなということで、メインPCから全データをごっそりと持ってきました。ついでに、マルチスレッドで計算してくれるようにプラグイン(COM3D2.MTAccelerator及びCOM3D2.SKAccelerator)を突っ込みます。

更に先程よりも設定をちょっと盛って、適当に踊らせてみます。

アンチエイリアスなし→4X テクスチャクオリティLow→High

6人踊らせても大丈夫なのはビックリでした。問題は、高負荷がかかるのでファンがうるさいことですかね。

ああそうそう、ディスプレイの反射がすごいので適当な保護フィルムを貼ってあります。旧製品とサイズが変わっているので、汎用のフィルムを張ってありますが、ayシリーズ用の専用品が出たら貼り直したいですね。

Forza Horizon 4製品版

みんな大好きブリテン。

かなり重たいけど一応Radeonやぞ、いけるいけるってことでUltimate版をインストールしました。ここまででカスメで87.7GB、Forzaで76.3GB使ってます。SSDが512GBもあるとこれだけ入れても余裕あるのが良いですね。(あんまり詰め込むべきではないけど。)

おこられた。

未対応って言われるけど無視できるのでこれはええねん。

最低設定でもキツイぞと警告もされますが、VeryLow設定かつFHD 60FPS設定でベンチマークしてみます。

やっぱりちょっと厳しい感じですね。

FHDは厳しいということで素直にHDに下げると以下のような結果になりました。

うーん、まぁ。多分遊べる。いいぞいいぞ。

MPP2.0対応のスタイラスペン

ENVY x360 13用のペンは、「HP MPP アクティブペン」です。Microsoft Penプロトコル2.0対応の(所謂N-Trig)のペンで、筆圧検知は4096段階、傾き検知にも対応しています。

2ボタン。

ワコムの液晶タブレットなどに用いられる、電池不要の電磁誘導方式とは違い、電池が必要なタイプとなりますが、USB Type-Cでの充電が可能なのは嬉しいですね。Amazonで単6電池買わなくてもOKです。

これまでワコム製ばかり追いかけていたので、MPPのバージョン2.0ってなんぞや?と調べてみたのですが、4096段階の筆圧検知と傾き検知に対応したのものが2.0……らしいです。公式のドキュメント is どこ。MPP1.5までは1024段階だったり、傾き検知がなかったりするみたいなんですね。なるほど。

ちなみに、「HP MPP アクティブペン」のレポートレートは266Hzです。Apple Pencil が240Hzらしいですね。Apple Pencilといえば、このアクティブペンのペン先もApple Pencilのような形状になってます。傾けて塗るといったときには、やはり鉛筆というかクーピーのような形のペン先が適しているのでしょうね。ペン先は交換可能で、替えが2つ付属しています。……ん?ちょっと待って、ペン先だけって売ってないよね?どうなるんだろう、気が向いたら問い合わせてみようかしら。

CLIP STUDIO PAINTで描き味を試す……のだが。

聞くところによると、ENVY x360の旧製品はペン周りの評価はイマイチなようで、Spectreアクティブペンは電源オフにできないので電池持ちが悪すぎるだとか、傾き検知が独自仕様なのでSpectreでは使えてもENVYでは使えない(最初の頃は使えなかった?)らしいだとか……。

そういった話は注文してから知りましたが、今回のペンはこれまでとは別物のようですし、きっと大丈夫でしょうと高を括っていました。

……が、結果としては全然駄目で、これまで試してきた製品の中で過去最高に悪かったです。(※個人の感想)

軽いタッチでは全く反応しません。

以下はペイント3Dでの動作テストです。ELECOMの保護フィルムは貼ってありますが、剥がしても同様の反応でした。

ところが、このペンそのものはSurfaceなどの他機種では問題なさそうなことや、ENVY x360の15インチモデルでは大丈夫らしいという話もあるようです。ダメ元で問い合わせはしていますが、似たような問題を感じている人は他にも居る様子……。

細かい話は長くなったので分離しました。

HP ENVY x360 13-ay0000 専用アクティブペンについて | ぴけっとガジェット

その他のレビューについては、次の記事でご紹介します。

Amazon

HP ENVY x360 13-ay0000 レビュー2 ~外観やバッテリーなど~ | ぴけっとガジェット

HP ENVY x360 13 製品詳細 – ノートパソコン | 日本HP

2020-07-18:多少は体裁を整えた。

2020-07-19:ペンについての情報や、動画などの追加。リンク先おかしかったのを修正。

2020-07-21:ペンについての詳細は長いので記事を分離。ペンに対してイラッとしたまま書いた文面を気持ち程度にマシにした。