前回書き損ねたことでもつらつらと。ペンで動揺しまくったからね。何か思い出し次第、追記したりします。購入時バージョンのBIOS(F.07)でのレビューになります。
レビュー時に撮った写真では、ディスプレイには汎用フィルムを貼っているのでフチが汚いです。現在はピッタリのサイズのものが販売されていますので、そちらがおすすめです。
挟ベゼルで見やすいディスプレイ
13.3インチFHDのIPSディスプレイです。ベゼルも狭くなってコンパクトな仕上がりになっていると感じました。寝っ転がって利用したり、タブレットモードで利用したりしましたが、どのような形でも見やすかったです。
測定用の機材は持っていないので目で見た感覚となりますが、色域やカラーバランスにも問題はないように感じています。
ディスプレイはタッチ対応なので、テントモードやタブレットモードにしたときなどに使う場面があるかと思います。タッチ動作は良好で非常にスムーズ、今のところは違和感を覚えることはありません。バッチリです。
タブレットモード時のゴム足は小さめです。
画面輝度は最低にしても十分な明るさがあります。写真では横から太陽光が少し差し込んでいて暗く見えますが、最低輝度でも大丈夫です。もっと暗くしたいって人は気になるかも?(カメラの設定固定してなかったしまった。)
また、画面上部中央に位置するWebカメラは、電源キーの隣にあるプライバシースイッチを押すことで、物理シャッターで隠すことができます。PCの電源が入っていれば動きます。
また、カメラを隠しているときは、ブラウザ等ソフトウェア側からデバイスが認識できない状態となっていました。カメラが選択肢に出てこないわけですから、そもそも利用ができない状態になります。
抜群のストレージ性能
今回は512GBのモデルを購入したので、SAMSUNGの「MZVLB512HBJQ-000H1」が搭載されています。シーケンシャルリード3000MB/sぐらい出るSSDだと聞いていたのですが、なにやら半分ぐらいしか出ない様子。
ストレージが遅い(いや、メチャクチャ速いんですが。)ときの定番の原因といえば暗号化です。(そうか?)
Windows 10 Homeなので、基本的にBitLockerは使えませんが、設定を確認してみると、デバイスの暗号化が有効になっていました。暗号化のシステム要件はUEFIを利用しており、TPM有効でSecureBootもオンであることだそうですが、更にSSDかつ取り外し不可能なRAMを搭載し、モダンスタンバイ対応だと自動で暗号化が有効になるとかなんとか……。
解除には20分ぐらいかかりましたが、読み書きの速度に変化は殆どありませんでした。(暗号化あんま関係ないや。)
じゃあなんだろう?と少し考えてみたところ、そういえばこれはバッテリー稼働状態でのベンチマーク結果なので、ACアダプターを繋いで再測定しました。
はい。最高ですね。
このSSDはPM981シリーズとのことで、この速さにも納得というか文句なしの性能でした。えらい。このSSD、フルパワーで動かすと5W程度は消費するそうなので、ACアダプターを利用しないと制限がかかるんでしょうか。(詳細は分からない……。)
ちなみに、DDR4のメインメモリはHynixの「H5ANAG6NCMR-XNC」でした。オンボードメモリですが、8GBのものを2スロット使ってるという扱いで、合計16GBの3200MHzで動いています。
消費電力や発熱
公式サイトにはMobileMark 2014の測定で約17時間とありますが、恐らく実使用時間はこれの6割ちょっとぐらいでしょう。17時間持つものだと思って利用するとバッテリー消費の速さに不満を抱くかもしれません。
余談ですが、Tigar Lakeを搭載するIntel版モデルとなるENVY x360 13-bdは、バッテリー稼働時間が最大11時間30分となっています。但しこちらはMobileMark 2018での測定ですので、単純比較は難しそうです。
さて、実際バッテリーはどのぐらい持つのかということで、適当に検証していきます。BatteryBar Proをインストールし、電源モードを「より良いバッテリー」、サーマルプロファイルを「HP推奨モード」に設定しました。ディスプレイは最低輝度で、Vari-Brightは有効にしてあります。
Google Chromeで記事の執筆をしている程度では、BatteryBar Proで5~7Wぐらいの消費と表示されています。CPU使用率も3~10%ぐらいですし、CPUコア温度は40℃ぐらいで安定してます。熱も触った感じではほぼ無いです。
この状態では2時間で30%行かないぐらいだったので、非常に軽い使い方であれば6~7時間は持つと思われます。
2020-10-06追記:BIOSで「Adaptive Battery Optimizer」を有効にして利用しています。サポートページを見ると、バッテリー寿命を伸ばす代わりに、稼働時間が若干短くなるようです。詳細不明なのですが、満充電にならないような制御とかをしているのでしょうかね?普通の使い方であれば6時間ぐらいが目安ではないかなと思います。
レビュー時に使用していた初期BIOSでの話ですが、ゲームなんかしてガンガン負荷をかけると、CPUコア温度はすぐに90℃超えしますし、バッテリーも4~5時間ぐらいで無くなりそうです。とはいえ、そこそこの負荷でも著しくバッテリーを消耗する感じはなく、高負荷での用途でも丁度いいぐらいに思えました。省電力モードにして上手いこと運用すればなんとか10時間行けるんじゃないかなってところでしょうか。(行けるか?無理では?)Chromeやめたら行けそうな気はしますが、10時間を目指そうとなると常時アイドル状態で最低輝度でギリギリまで削って……となりそうなので、正直実用的ではないと思います。
ゲーム以外で負荷をかけた際の発熱具合については、オンラインの会議ツールである「Jitsi Meet」をChromeを使って20人規模で6時間半ほど利用したときに60~70℃程度の発熱となりました。ACアダプターを接続しての利用だったので、パフォーマンスについては一切のもたつきがなく文句なしでした。
本体を触れたときの熱は通常のノートPCレベルであり、キーボード最上部を触れると温かいという程度です。それでも発熱が気になる場合はサーマルプロファイルを「快適モード」に切り替えることでCPUパフォーマンスを下げつつファンをフル回転させることができますので、Jitsi Meet利用中でも一時的に50℃台まで下がりました。CPUパフォーマンスを下げるといっても体感速度には変化はなく、ファン速度の違いしか感じられません。
第3世代Ryzen搭載の2 in 1では良い選択肢
つい最近、LenovoからIdeaPad Flex 550(14)が5万円台から発売され、Ryzen 7 4700U搭載のモデルでも割引価格で7万という破格で購入ができるようになっています。付属のペンがEMRなのか、AESなのか、それともMPPかはまだちょっと分からない(海外モデルのIdeaPad Flex 5 14がAESらしいので550 14もAESかな?)のですが、ペン付きでこの価格は衝撃的です。キーボードの癖もENVY程ではないでしょう。
とはいえ、重さを考慮するとIdeaPad Flexは約1.5kgあるので、Ryzenであることに拘るのであれば、ENVY x360の約1.25kgが一番軽い(※2020年7月時点)のではないかなと思います。Intel搭載機であれば富士通とかが1kg切りのを出してますしね。画面の大きさや価格を取るか、軽さを取るか、悩みますよね。
軽く持ち運べるENVY x360 13はディスプレイ品質も良く、キーボードも慣れましたので、ペン周り以外は非常に満足しています。