XiaoXin Pad Proでイラスト制作、クリスタなどを試す

XiaoXin Pad Proは、Lenovoから出ている「Lenovo Tab P11 Pro」やNECの「LAVIE T11 T1195/BAS」とほぼ同一のモデルです。

そのため、LAVIE用のキーボードや専用ペンが利用できたりします。

どのペンなら使える?

さて、その専用ペンなのですが、Lenovoのサイトを見ると「Lenovo Precision Pen 2」だけが対応しているペンのようです。NEC版はこれといったスペックが出てきませんが、使えるかと思います。

「Lenovo Precision Pen 2」は、4096段階の筆圧と傾き検知機能を備え、プロトコルにWGPとAES 2.0を使用しています。

AES 2.0が使えればなんでも良いのかというと、どうやらそうでもないらしく、AES 2.0/1.0を使用している「Lenovo Precision Pen」は非対応と明記されています。

WGPってなんぞや

調べてみましたが、詳細は分かりませんでした。

分かったことといえば、Windows Hardware Engineering Conference 2018(WinHEC 2018)内の「Windows Input: Pen, Ink, and PTP」セクションにおいて、Bamboo Ink PlusがWGPに対応している(スライドを見る限りはそのように読み取れる)ということと、TCLのディスプレイが、WacomのWGP Lv1認証とMicrosoftのMPP 2.5認証に合格したという情報が出てくるぐらいでした。

とりあえずBamboo Ink Plusは使える

WGPとAES 2.0に対応しているということで、ひとまず「Bamboo Ink Plus」は使えました。「第2世代のBamboo Ink」も動くらしいです。

反応も良好で、いつものようにKritaで簡易計測してみたところ、ON荷重は2~3gぐらいのようです。

ちなみに、LAVIE Tab W TW710及びVersaPro タイプVTに付属していたAES 1.0ペンは無反応でした。

CLIP STUDIO PAINTで使ってみたが……

XiaoXin Pad ProとBamboo Ink Plusの組み合わせで、CLIP STUDIO PAINTを使ってみました。普段から使い慣れていることもありますが、描き味は最も良いです。

TABMATEもたまに反応しないなど少し鈍いですが、ちゃんと動作します。

クリスタでバッチリ使えるオッケー!で締めくくることができれば良かったのですが、なにやら挙動がおかしいです。

ペンを離しても入力状態のままになる

パームリジェクションが上手く機能せずに誤タップがあったりなどもしましたが、一番困ったのはこれです。

ペン先を離してもペンが離れた扱いにならず、タッチ操作が一切効かなくなる状態になります。それだけならまだ良いのですが、ペンを再び戻したときに、前回離した点からペンを戻した点にかけて一気に直線が描画されてしまいます。

色々と検証してみたところ、タッチパネルに指や手のひらが触れている状態での発生頻度がかなり高かったです。

また、ペンを離してすぐにタッチをするような状況でも起きやすかったので、2本指タップで戻る操作やツール変更をする操作を多用するスタイルだと事故率が上がります。

XiaoXin Pad Pro 「CLIP STUDIO PAINT」動作

クリスタの設定を開き、タッチ操作関連を全て無効にしても変化はなかったのでソフトウェア側での対策はなさそうだと思いました。

一応、手袋をして全操作をペンだけで済ませ、できる限りペンのホバー範囲内から外れないようにすると、ある程度の回避が可能でした。TABMATEを接続して上手いこと粘るのも意外と悪くない感じでした。

Lenovo Tab P11 Proでも起こるらしい

Lenovo P11 Pro vs Samsung Tab S7 and S7+ (artist review) | Parka Blogs

海外のレビュー記事では次のように書かれています。

On the Lenovo P11 Pro, Clip Studio Paint would occasionally freeze but thankfully it’s a not a hard crash. You can move the cursor to the menu to unfreeze the app thereby introducing a stray stroke you have to erase later.

内容としては、「クリスタが時々フリーズする事があり、カーソルをメニューに移動してフリーズを解除すると、後で消さなくてはならないストロークが発生する。」とのことです。

これは……純正のペンを買ってもダメそうな気がしてきたぞ……。

他のアプリで使ってみる

MediBang Paintやアイビスペイントなどを試してみましたが、何ら問題はありませんでした。安心して使えます。ペンのみのモードをサポートしているアプリもありましたし、傾き検知機能が使える場合もありました。

強いて問題を挙げるならば、たまにパームリジェクションが効かなくてタップが誤爆するぐらいです。まぁ、これはこの手のデバイスではよくあることですし個人差が出る部分なので、どうしても頻発する方は手袋をしましょう。

T1195での状況も知りたい

現状、XiaoXin Pad Pro及びLenovo Tab P11 Proでは、CLIP STUDIO PAINTを使用時に不要なストロークが発生してしまう不具合があり、かなり工夫をしないと快適に扱うのが難しい状況となっています。

一応付け加えておくと、手元のXiaoXin Pad Proはファームウェアバージョンが「TB-J706F_S240073_201229_ROW」となっており、CTS認証も通っていないことから、グローバル版に変更された上でBanggoodから届いたものになります。

また、今回検証したCLIP STUDIO PAINTのバージョンは「1.10.7 202101260119」で、まだAndroid対応してからそれほど経っていません。利用している組み合わせ的に、安易に不具合報告するわけにもいきません。

そうなると、気になるのはLAVIE T11でのクリスタの動作なのですが、今のところはレビュー記事がひとつ見つかるぐらいでした。

『週刊少年サンデー』連載漫画家が薄型軽量11.5型タブレット<LAVIE T1195/BAS>+デジタルペンでイラスト制作を試す! 有機ELでHDR 10にも対応

中身はNEC仕様になっていることでしょうし、何かしらの変化があるかもしれませんが、LAVIE T11とLenovo Tab P11 Proのどちらとも値段が高いことから、誰かが人柱してくれることはあんまり期待はできなさそうです。

OS側のアップデートで改善するのか、それともクリスタ側がアップデートされるのか、しばらく様子見をしてみようと思います。

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